【2025年最新】日本・世界のWEBブラウザシェア率ランキング|利用動向と選ぶポイント

みなさん、こんにちは。
スマートフォンやPCを使う私たちにとって、「どのWEBブラウザを使うか」は日々の操作性や閲覧体験に大きく影響を与える重要な選択です。また、WEBサイトを運営する企業や開発者にとっても、ユーザーが使用するブラウザのシェアを把握することは、表示最適化やマーケティング施策の精度向上に直結します。
本記事では、2025年時点での日本国内および世界におけるWEBブラウザのシェア率ランキングをもとに、主要ブラウザの特徴やトレンド、選ぶ際のポイントまでを詳しく解説します。ChromeやSafariをはじめとした定番ブラウザはもちろん、新たな台頭を見せる注目ブラウザにも注目。
ユーザーの利用動向を踏まえて、より快適な閲覧環境や最適なWEB対策を考えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
WEBブラウザとは?
インターネットを使う上で欠かせないツールの一つが「WEBブラウザ」です。ChromeやSafari、Edgeなど、日常的に使っている方も多いかと思いますが、それぞれの違いや機能を深く理解している方は意外と少ないかもしれません。
この記事では、WEBブラウザの基本的な役割から主要な機能までをわかりやすく解説します。シェア率や利用動向を把握する前に、まずはブラウザそのものの仕組みを解説します。
WEBブラウザの主な機能と役割
WEBブラウザ(Web Browser)とは、インターネット上の情報を取得し、ユーザーが閲覧できるように表示するソフトウェアです。Google Chrome、Safari、Microsoft Edge、Firefoxなどが代表的なブラウザで、これらはすべて、HTML・CSS・JavaScriptなどのWeb技術を解釈・描画して、Webページを私たちの目の前に表示しています。
主な役割と機能は以下の通りです。
- Webページの表示
URLを入力すると、ブラウザがインターネット上のサーバーからWebページの情報を取得し、視覚的に表示します。 - ナビゲーション機能
リンクのクリック、戻る/進むボタン、ブックマークなどを通じて、複数のページを効率よく移動できます。 - セキュリティ保護
HTTPS通信のサポートやフィッシング対策機能により、安全なインターネット利用を支援します。 - 拡張機能(アドオン)
広告ブロッカーや翻訳ツールなどの追加機能をインストールすることで、カスタマイズ性も高められます。 - 開発者ツール
HTML構造の確認やJavaScriptのデバッグができる機能も搭載されており、Web開発者にとっても不可欠です。
こうした機能を通じて、WEBブラウザは「インターネットの入口」として、日常の調べ物から仕事、学習、買い物に至るまで、あらゆる場面で活用されています。
主要ブラウザの種類と特徴
現在利用されているWEBブラウザは数多くありますが、その中でも高いシェアを持つ、あるいは独自の機能で注目されている主要ブラウザを8つを紹介します。それぞれの特徴を理解することで、自分の利用目的に合ったブラウザを選ぶ参考にしてみてください。
Google Chrome
Googleが開発した世界シェアNo.1のブラウザ。高速なページ表示と豊富な拡張機能が魅力です。Googleアカウントとの連携によって、ブックマークや履歴、パスワードがどのデバイスでも同期される利便性があります。Web開発者向けのデベロッパーツールも充実しており、個人・ビジネス問わず幅広く支持されています。
Safari
引用:Safari公式サイト
Appleが提供するmacOS・iOS向けの標準ブラウザ。特にiPhoneやiPadでのデフォルト利用率が高く、バッテリー消費を抑える設計や、Apple製品とのシームレスな連携が強みです。ユーザーのプライバシー保護にも注力しており、インテリジェント・トラッキング防止機能が搭載されています。
Microsoft Edge
Microsoftが開発し、Windowsに標準搭載されているブラウザ。現在はGoogleと同じChromiumベースに切り替わっており、Chromeと同等の拡張機能も利用可能。PDF閲覧機能やリーディングモード、Bingとの統合検索など、ビジネス向け機能が豊富です。
Firefox
引用:Firefox公式サイト
Mozilla財団が開発するオープンソースのブラウザ。広告トラッキングをブロックする高いプライバシー保護性能や、カスタマイズ性に優れたUIが特徴です。非営利団体によって開発されているため、ユーザー第一の姿勢が強く、広告やトラッキングに敏感なユーザーに根強い人気があります。
Opera
引用:Opera公式サイト
長年の歴史を持つ老舗ブラウザ。VPN機能や広告ブロック機能が標準搭載されており、セキュリティやプライバシーを重視するユーザーに適しています。また、サイドバーでSNSやチャットアプリと連携できる機能もあり、マルチタスク利用に強い点もユニークです。
Samsung Internet
Samsung製Android端末にプリインストールされている標準ブラウザ。セキュリティ機能やダークモード、広告ブロックなどに対応し、Androidユーザーを中心に利用されています。Chrome拡張との互換性もあり、Samsung独自のUXが評価されています。
Brave
引用:Brave公式サイト
高速表示と広告ブロックを標準装備したプライバシー重視型ブラウザ。不要な広告やトラッキングをカットすることで、読み込み速度を大幅に向上させています。また、広告を閲覧したユーザーに暗号通貨(BAT)を還元するというユニークな仕組みも話題に。プライバシーと報酬の両立を目指す新しいコンセプトが特徴です。
最新のWEBブラウザシェア率【世界・日本】
日々進化するインターネット環境において、WEBブラウザのシェア率はデバイスの普及やユーザーのニーズに合わせて変化しています。特にスマートフォンの利用拡大やセキュリティ意識の高まりにより、以前とは異なるブラウザが台頭するケースも増えています。
ここでは、2025年最新の世界および日本のブラウザシェア率に加え、デバイス別・OS別・利用シーン別に分けた傾向も解説します。
世界におけるWEBブラウザシェア
引用:Statcounter:Browser Market Share
2025年時点の世界市場では、Google Chromeが依然として圧倒的なシェアを誇っています。最新のデータによると、Chromeの世界シェアは約65〜70%を維持しており、デスクトップ・モバイルともに高い支持を得ています。
2位にはAppleのSafariが続き、主にiPhoneやiPadユーザーを中心にシェアを伸ばしています。3位以降には、Microsoft EdgeやFirefox、Samsung Internetなどがランクインしていますが、いずれも1桁台のシェアに留まっています。
日本国内のブラウザシェア

引用:Statcounter:Browser Market Share Japan
日本におけるブラウザシェアは、世界市場と似ていながらも独自の傾向を示しています。特に日本では、iOSの普及率が高いため、Safariのシェアが相対的に高いのが特徴です。2025年現在、ChromeとSafariの二強構造となっており、以下のような分布になっています。
- Chrome:約55〜60%
- Safari:約25〜30%
- Edge:約10〜15%
- その他(Firefox、Samsung Internetなど)
EdgeはWindows搭載PCに標準搭載されていることから一定の利用者を持っていますが、基本的にはChromeやSafariを利用するユーザーが多いようです。
デバイス別シェアの違い(PC・スマホ・タブレット)
ブラウザシェアを語る上で欠かせないのが、デバイス別の利用傾向です。ユーザーがどの端末でインターネットを使っているかによって、選ばれるブラウザも大きく異なります。
PC(デスクトップ・ノートPC)
引用:Statcounter:Desktop Browser Market Share Japan
- Chromeが最大のシェア(60%以上)
- Microsoft Edgeが一定の割合を持つ(約20%)
- Firefoxも根強いファンを持つ(5〜7%)
スマートフォン
引用:Statcounter:Mobile Browser Market Share Japan
- Android端末=Chromeが主流
- iPhoneユーザー=Safariがデフォルトで高シェア
タブレット
引用:Statcounter:Tablet Browser Market Share Japan
- AndroidタブレットはChrome優勢
- iPad利用者のはSafariが多い
つまり、デバイスによってブラウザシェアが大きく異なるため、サイトやアプリの最適化を考える際には、この点も加味した対策が必要です。
OS別・ユーザー層別の傾向
ブラウザ利用の傾向は、OSや利用シーン(ユーザー層)によっても明確に分かれます。
- OS別の傾向
- Windows:Edgeが標準搭載だが、多くのユーザーがChromeを利用
- macOS/iOS:Safariの利用率が圧倒的
- Android:Chromeがデフォルトで、Samsung Internetなどが続く - ユーザー層別の傾向
- 企業ユーザー:セキュリティや業務効率からEdgeやChromeが主流
- 個人ユーザー:操作性や拡張機能を重視してChrome・Safariが多い
- 教育機関:Google Workspaceとの親和性からChromeが定番
- 開発者層:FirefoxやBrave、Vivaldiなどを利用するケースも
このように、OSや用途ごとのブラウザ選定はWeb制作やマーケティング施策にも密接に関係しており、ターゲットごとの対応が求められます。
WEBブラウザシェア率の変化から見るトレンド
ブラウザのシェア率は固定されたものではなく、テクノロジーの進化やユーザーのニーズに応じて年々変化しています。
特にこの5年で、スマートフォンの普及やセキュリティ重視の流れ、企業利用の最適化などがブラウザ選好に大きな影響を与えました。この章では、過去の推移やデバイス・地域ごとの違いから、今後のトレンドを読み解きます。
日本における過去5年の推移グラフで見る人気の変化
この推移からわかるポイント
- Chromeの圧倒的なシェアは継続しており、近年更に増加傾向。
- Safariはモバイル端末の影響でシェアを取っていたが、近年減少傾向。
- EdgeはChromiumベースへの移行後、順調にシェアを伸ばしている。
- Firefoxは年々低下傾向にあるが、開発者や一部ユーザーには根強い支持あり。
モバイルシフトとブラウザ選好の関係
過去数年間で進んだ「モバイルファースト」の傾向により、スマートフォンでのブラウジングが主流になりつつあります。この変化はブラウザシェアにも大きな影響を及ぼしています。
- スマホユーザーの多くはSafari(iPhone)やChrome(Android)を標準利用
- スマートフォンにはブラウザを変更しない層が多く、プリインストールブラウザの影響が大きい
- 逆にPCではブラウザ変更率が高く、ChromeやEdge、Firefoxの競合が成立しやすい
この結果、モバイルではSafariとChromeの寡占状態が続いており、特にiOSの普及がSafariの世界シェアを支えています。
地域別の違い(アジア/ヨーロッパ/北米)
WEBブラウザのシェアは地域によっても大きな違いがあります。
アジア圏
引用:Statcounter:Browser Market Share Asia
- Androidの普及によりChromeのシェアが高い
- 日本ではiPhoneの普及率が高く、Safariのシェアが世界平均より上
ヨーロッパ圏
引用:Statcounter:Browser Market Share Europe
- Chromeブラウザのシェアが高いものの、アジアに比べてSafari利用率が高い
- プライバシー意識の高さから、Safariの利用率が微増傾向
北米

引用:Statcounter:Browser Market Share North America
- iPhone普及によりSafariのシェアが他地域に比べて非常に高い
- Googleアカウントとの親和性からChromeも高シェア
このように、各地域のデバイスシェア・プライバシー意識・OS構成比などが、ブラウザ選好に影響しています。
WEBブラウザ選びのポイント
WEBブラウザは「とりあえず使えるもの」から「目的に合わせて選ぶツール」へと変化しています。表示速度やセキュリティ、拡張機能の有無といった機能面だけでなく、ビジネス用途、プライバシー対策など、自分の使い方に合ったブラウザを選ぶことが重要です。この章では、ブラウザを選ぶ際に押さえておきたい主要な比較ポイントを詳しく解説します。
表示速度・セキュリティ・拡張機能の比較
WEBブラウザを選ぶうえで、表示速度・セキュリティ対策・拡張機能の有無は最も基本かつ重要な指標です。
- 表示速度
ページの読み込み速度は、Chrome・Edge・Braveが非常に優秀です。ChromeとEdgeは共に「Chromium」ベースで、JavaScriptや画像のレンダリングも高速です。SafariもApple製品との最適化により、iPhoneやMac上では高速に動作します。 - セキュリティ
EdgeはMicrosoft Defender SmartScreenを搭載し、悪質サイトへのアクセス防止に強みがあります。FirefoxやBraveはトラッキング防止機能が初期設定で有効になっており、広告スクリプトやフィンガープリンティングのリスクを抑えます。 - 拡張機能(エクステンション)
ChromeとEdgeはChromeウェブストアから多彩な拡張機能を導入可能で、作業効率アップや広告ブロックなどのカスタマイズが可能。Firefoxも独自の拡張機能エコシステムを持ち、高度なカスタマイズに向いています。
ビジネス利用に適したブラウザとは?
ビジネスシーンにおけるブラウザ選びでは、業務効率性・セキュリティポリシー対応・拡張機能の柔軟性が重視されます。
- Microsoft Edge
Windowsに標準搭載されており、Microsoft 365との連携や企業管理機能(Intune連携など)が充実。社内利用での整合性を確保しやすく、IT管理者の視点でも扱いやすいブラウザです。 - Google Chrome
Google Workspaceとの高い親和性があり、Gmail、Googleカレンダー、ドキュメントなどの業務アプリを快適に扱えます。また、業務用アカウントごとのプロフィール切り替えがしやすく、複数アカウント運用にも向いています。
プライバシー保護を重視したい人向けの選び方
インターネット利用時の追跡や個人情報の収集に不安を感じるユーザーは増加しており、プライバシー保護に強いブラウザの需要も高まっています。
- Brave
標準で広告ブロック・トラッカー遮断が有効。検索履歴やCookieを最小限に抑える設計で、匿名性の高い閲覧が可能。さらに「Brave Rewards」により、広告閲覧に報酬が付与される仕組みもユニーク。 - Safari
Apple独自の「インテリジェント・トラッキング防止(ITP)」を搭載。サードパーティのCookieを制限する機能で、ユーザー行動の追跡を防ぎます。 - Firefox
追跡防止機能(Enhanced Tracking Protection)や、プライベートブラウジングモードが強力。Mozillaは非営利団体のため、商業的な個人データ活用がない点でも安心感があります。
企業や開発者が知っておくべきブラウザ対応の重要性
WEBサイトやサービスを公開する企業・開発者にとって、ブラウザごとの表示や動作への対応は非常に重要です。特に、シェア上位ブラウザにおける表示最適化と互換性確保は、ユーザー体験やビジネス成果に直結します。近年では、レンダリングエンジンの違いや、OS・デバイス環境ごとのブラウザ挙動の差にも注意が必要です。この章では、なぜブラウザ対応が重要なのか、対応しないリスク、エンジンの違いによるポイントについて解説します。
シェア上位ブラウザへの対応が必要な理由
現代のインターネットユーザーは、複数のブラウザ・複数のデバイスを使い分ける傾向にあります。そのため、企業のWebサイトやアプリケーションが「一部のブラウザで正しく表示されない」「機能しない」といった事態は、直ちにユーザー離脱や信頼性低下につながります。
特に対応が必須とされるのは、以下のようなブラウザです:
- Chrome(Windows/Android/Macなど):世界シェアNo.1
- Safari(iPhone/Macユーザー):日本では高シェア
- Edge(Windows標準搭載):企業ユーザーが多い
- Firefox(開発・公共分野に根強い支持)
これらの主要ブラウザに最適化されていないWebサイトは、潜在的に半数以上のユーザーを逃している可能性があります。
対応しないことによる表示崩れや機会損失
ブラウザごとにHTML/CSS/JavaScriptの解釈に微妙な差があり、特定ブラウザでのみ発生するレイアウト崩れや動作不良がしばしば見られます。これを放置すると、以下のような損失が生じます。
- CVRの低下:フォームのエラー、CTAボタンの非表示などにより、コンバージョンが失われる
- ブランド毀損:一部のブラウザで崩れたデザインが表示されることで、企業イメージが悪化
- SEO評価の低下:ユーザー体験の悪化が、間接的に検索エンジンからの評価を下げる要因に
- 運用工数の増大:リリース後に表示不具合が発覚し、修正対応が後手に回る
「主要ブラウザでテストを実施し、正常表示・正常動作を保証すること」は、品質管理の基本であると同時に、機会損失を防ぐ重要な施策です。
主要ブラウザのエンジンによる違い
ブラウザの見た目や動作は、「レンダリングエンジン」と呼ばれるHTMLやCSSを描画するコア技術によって制御されています。現在主流のレンダリングエンジンは以下の3つです。
エンジン名 | 採用ブラウザ | 特徴 |
---|---|---|
Blink | Chrome Edge Opera Brave | Chromium系 高速・安定・拡張性に優れる |
WebKit | Safari (iOS/macOS) | Apple独自開発 モバイルに最適化 |
Gecko | Firefox | オープンソース 柔軟で実装が先進的 |
このエンジンの違いにより、同じコードでも描画結果が異なることがあり、UIズレやスクリプトの非互換が発生する原因になります。
特に注意したい点は以下です。
- Safari(WebKit)は独自挙動が多く、アニメーションやCSS指定でズレやすい
- Firefox(Gecko)は最新仕様に強い反面、互換性が独自的なケースもあり
- Blink系ブラウザ(Chrome/Edgeなど)は主流だが、依存しすぎると他エンジンで崩れる恐れ
そのため、異なるエンジン環境でのテスト(クロスブラウザテスト)は、現代Web開発において欠かせない工程です。
まとめ
2025年現在、WEBブラウザのシェアや機能の違いは、ユーザー体験だけでなく、企業のマーケティングや開発戦略にも大きな影響を与えています。この記事では、世界・日本における最新のブラウザシェア率や、主要ブラウザの特徴、デバイス・OS別の傾向、そして選び方のポイントまで幅広く解説してきました。
Webブラウザは、単なる“表示ツール”ではなく、ユーザーとの接点そのものです。表示速度・セキュリティ・拡張性・プライバシー保護といった観点から比較し、自分やユーザーに最適なブラウザ環境を整得る必要があります。
今後もテクノロジーやデバイスの進化により、ブラウザの選択肢やシェア構成は変化し続けます。最新動向を把握しながら、常に快適で安全なWeb体験を追求していくことが、ユーザー・開発者・企業それぞれにとって重要です。