Creative 2022.02.26

クリエイティブの考え方と回し方(マンガ編)

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鈴木 雄太

こんにちは!はじめまして!
クリエイティブプランナーの鈴木雄太と申します!
前職ではマスメディアの広告制作にPM(プロダクションマネージャー)として携わっておりました。
約1年前にD2CRに入社し、金融商材やマンガサイトなどの広告を日夜制作しております。

世の中はまだまだコロナの余波を受けておりますが、皆様以前と比べて長くなったおうち時間をいかがお過ごしでしょうか?
筋トレ?映画鑑賞?料理?

様々な過ごし方があると思いますが、気になっていたマンガをやっと読めた!という人も多いのではないでしょうか。
また一方でダラダラとSNSを見ていたら、たまたまマンガ広告を見てしまい、どうしても続きが気になって試し読み&購入してしまった人も少なくないはずです。

このSNSに出てくるマンガ広告は同じように見えますが、分析してみると様々な狙いや傾向が見えてきます。

今回はマンガ広告がどのような狙いで制作されているのか&運用をしていけばいいのかについてお話できればと思います。
マンガアプリやサービスを配信している事業者様はご一読いただけますと、幸いです。

 

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マンガ配信サービス事業者さんのよくあるお悩み

マンガ配信サービスの事業者さんのよくあるお悩みとして下記のようなものがあるのではないでしょうか…?

「とりあえずサイトやアプリで人気作品ランキング上位のものだったり、今流行っているマンガでクリエイティブを制作して見たけど、思うように結果が出ない…。次の打ち手も具体的にないし今後の計画が見えていない…。」

わかります…!わかりみが深いですね…。(古い)

 

マンガのクリエイティブってどう検証するのが正解なの?

ではこういった悩みはどのようにしたら解決できるのでしょうか?

TVでなかなかいい所を見せずにCMに何回も入る…。今回はそんなことはせずに最初に結論を言います。

私は
マンガ広告は作品軸×表現軸の掛け合わせで検証していくべき
だと思ってます。

結論を言ったのに???って感じですよね…!
作品軸×表現軸を要素分解して説明していきます。

 

マンガ広告における作品軸

マンガ広告を配信する際に何種類かのクリエイティブを配信すると思うのですが、作品を選ぶ際「世の中で流行っているから」や「昔からの大人気作品だから」といった理由でなんとなく選んでませんか?

私は自分の中でしっかりと仮説を持ってマンガを選ぶことが大事だと思っています。このマンガや広告を見るとユーザーがどのような感情になり、そして読んでみようとなるのかを少し想像してみるだけで結果は大きく違って来るのではないでしょうか。

また仮説があることで次回のクリエイティブが作りやすくなるといった利点もあります。ではその仮説はどのようにして立てればいいのかを少しだけ解説します。

※架空の作品です

例えば上記のマンガの広告を制作しクリエイティブの効果が良かった場合、どのような仮説と次の打ち手が考えられるでしょうか?

▼仮説と次の打ち手の例


   仮説   
配信しているサイトのDAUで最も多い年齢層は30代女性とデータが出ている。そのため主人公の年齢とターゲットの年齢が近く親近感を覚え、自分と重ねるのでは?
 次の打ち手 
主人公の年齢を架空作品と同様の30代中盤の恋愛漫画でクリエイティブを制作してみる


   仮説   
仕事も恋も上手くいってない設定が現実でへこんでいるユーザーに刺さるのでは?
 次の打ち手 
同じような設定で、今人生がつらいけど読んでて元気が出そうなマンガにしてみる


   仮説   
綺麗な絵柄が特徴的なので、ユーザーの目に止まりやすいのでは?
 次の打ち手 
同じ作者やこの作者が好きな読者は他にどんなマンガを読んでいるのかを調査し、クリエイティブを制作してみる。

などなどが考えられると思います。

 

繰り返しになってしまいますが、広告にするマンガを選ぶ際に上記のような仮説がないと行き当たりばったりの配信になってしまいますので、作品を選ぶ際には仮説を立ててみるのがおススメです。

またもう一つのコツとして配信を開始する際同じジャンルのマンガだけではなく、違うジャンルのマンガ広告を配信することがあげられます。これは1つのジャンルに絞って配信し良効果が出なかった場合に、次の打ち手がなくなるのを防ぐためです。

▼表現軸

それではもう一つの軸、表現軸の方を見てみましょう。
マンガ広告の見せ方ってマンガを見せる以外にある…?と思ったそこのあなた。
市場に出回っているマンガ広告を分析してみると、見せ方は色々あるんです!!

例えば…

・コマの内容を読ませる VS 内容を簡略化したコマ以外のテキストを読ませる
広告の中でマンガ自体のコマを読ませるのか VS 広告だけに出てくるわかりやすいあらすじをまとめたテキストを見せるのか

・物語の設定を見せる VS 物語のハイライトを見せる
主人公の年齢や境遇などの設定部分を見せる VS 物語の核となる山場を見せて物語の続きの展開を気にならせる

・主人公視点 VS ライバル視点
主人公に焦点を合わせ、心情や出来事などが主人公目線で語られる VS ライバルや他の重要人物に焦点を合わせライバル目線で語られる

・静止画カルーセル VS 動画
マンガ広告を見せるフォーマットによっても、結果は変わることが多々あります。

などなど…マンガ広告の中にも、たくさん見せ方があります。

 

仮説に正解や不正解はつけづらいので、インパクトが大きいと考えられるものを中心に次回のクリエイティブの参考にします。

(例)
   インパクトが大きいもの   
視点変えなどの見せ方の違い、読ませる優先順位の違い、動画クリエイティブにて速度を変えることでおきるユーザーへの読ませ方の違い…
   インパクトが小さいもの   
外枠に色をつける、1カットにおけるコマ数、背景の色… 

現時点で良効果が出やすい表現軸のちょっとした傾向は出ていますが、まだまだ検証していく余地はありそうです。

 

まとめ

上記で説明した作品軸と表現軸を下記の表のように整理しながら、かけあわせることでより効果がいいクリエイティブができることが予想されます。

また良効果だったクリエイティブから、事前に立てた仮説をさらに深堀し次回のクリエイティブに役立てて行きます。

マンガ広告を運用していくには、広告にしたいマンガを選ぶ際に仮説を持ってクリエイティブを制作し、その仮説に基づきながらインパクトが大きいと予想される要素を中心に検証することが大切です。

実際に配信が始まると思ったより時間がなかったり、想定外の結果になってしまったりとやりたかった検証ができない事も多々あると思います。
そのためできれば配信が始まる前に作品軸と表現軸を決めて、どんな状況になっても焦らないような準備ができるのが理想的です。

終わりに

マンガクリエイティブに関する分析と運用の仕方に関する考え方いかがでしたでしょうか?

今回上記の記事をご覧いただいて
「理解はしたけど、実際どの作品からはじめればいいかわからない…」
「マンガ広告でもPDCAをしっかり回してほしい…」
「いつもクリエイティブが同じようなモノになってしまう…」
など現状のマンガ広告にお悩みをお持ちの企業さま。
是非一度、わたしたちに広告制作のお手伝いをさせていただければ幸いです。
お問い合わせお待ちしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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鈴木 雄太

2019年より総合プランニング本部クリエイティブ部所属。休日の過ごし方はもっぱら昼のみ。そのため中性脂肪が大変なことになっており、手軽な運動から始めようと思っているが、なかなか動けず。

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