Data 2024.10.31

アプリ広告とは?仕組みと広告の種類・費用相場・配信方法について解説

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CANVAS編集部

みなさん、こんにちは。

今ではすっかりおなじみとなったスマホアプリ。スマートフォンが登場してから多くのゲームやアプリサービスが生まれてきました。

今回は、そんなアプリを活用した広告枠やアプリ自体の集客やユーザー拡大に活用できるアプリ広告の種類や課金形態、費用相場までご紹介します。

D2C Rは10年以上このアプリ広告業界での取り組みを行っており、本内容は、マーケティングの中でも重要度の高い内容ですので、ぜひご一読ください。

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アプリ広告とは?

アプリ広告とは?

アプリ広告は、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスにインストールされたアプリ内で表示される広告です。これらの広告は、ユーザーの行動や興味関心に基づいてターゲティングされるため、非常に効果的なマーケティング手法として広く利用されています。

アプリ広告は、2007年にiPhoneが日本で発売され、その後スマートフォンが急速に普及したことで消費者がアプリを積極的に活用するようになって行きました。スマートフォンの登場により、モバイル向けゲームアプリの利用者が増えていき、アプリ広告も世界的に活用されるようになりました。

さらに、最近では新たなSNSの登場や企業ブランドごとのアプリ開発が行われており、利用者がふえていることでアプリ広告の活用が進んでいます。消費者がアプリ利用中に自然な形で訴求することができるため、多くの企業が活用しています。

アプリの市場動向

アプリの市場動向

アプリ市場は、スマートフォンの普及とともに急速に成長しており、今後も拡大が見込まれています。スマートフォンの性能向上や通信速度の進化により、ユーザーはますます多くのアプリを日常的に利用するようになりました。

2024年には、全世界でのモバイルアプリの売上高が4747億ドルを超えると予測されており、特に多機能なスーパーアプリやEC機能を持ったアプリなど、モバイルゲームではないアプリの成長が著しいです。日本市場では、売上高に大きな増加はありませんが、エンタメやフィットネス、教育関連のアプリも利用者が増加しており、これらのアプリ内での広告展開が増加しています。

今後は5Gの普及により、データ通信速度が向上し、動画広告やインタラクティブ広告等の配信がよりスムーズになったことで、ユーザー体験が向上していきますので、消費者の手元にダイレクトに届けられるアプリ広告では今後も活用の幅が広がっていくと考えられています。

アプリ広告の仕組み・配信方法

アプリ広告の配信方法には、主にネットワーク型広告・運用型広告・純広告型の3種類があります。それぞれの配信方法には特徴があり、配信の目的や予算に応じて適切な方法を選択しましょう。

ネットワーク型広告

ネットワーク型広告は、複数のアプリやウェブサイトに広告を配信するためのネットワークを利用する方法です。このタイプの広告は、多くのアプリに一括で配信できるため、短期間で広範囲にリーチすることが可能です。

ネットワーク型広告の特徴は、アドネットワークごとにアプリをネットワーク化しており、独自のセグメントや特徴を持っていることです。これにより、運用型よりも細かな調整をせずとも、ターゲットに合ったネットワークを選択することで、効果的に広告を配信することができます。

また、ネットワーク型広告は、配信先のパフォーマンスを分析しながら、広告の表示を自動的に最適化する機能があるため、効果的な配信が可能です。ただし、多数の配信先に一括で広告を配信するため、特定のユーザー層に絞り込むことが難しいというデメリットもあります。

運用型広告

運用型広告は、プラットフォームを通じて直接広告の配信を管理・運用する方法です。運用型広告の中でも、プログラマティック広告は、AIや機械学習を活用して広告の配信を自動化し、ターゲティングの精度を高めることができるようになっています。

代表的な運用型広告にはGoogle広告やApple Search Ads、Meta広告などがあり、様々なターゲティングを配信する側で細かく制御することが可能です。特にGoogle広告ではGoogle Playに、Apple Search AdsではApp Storeに広告を出すことが可能なため、アプリを訴求する際には非常に有効です。

運用型広告は、細かなターゲティングが可能であり、予算や配信先の調整も柔軟に行えるため、広告効果を最大化しやすいのがメリットです。しかし、運用には専門的な知識や継続的な管理が必要であり、そのためのリソースが求められます。

純広告

純広告型は、特定の媒体やアプリに直接広告を出稿する方法です。この手法は、特定のターゲット層に向けた広告配信方法です。特にブランド認知度の向上や、特定のコンテンツとの親和性を高めたい場合に有効です。

純広告型の大きなメリットは、特定の媒体に直接出稿することで、ターゲット層へのリーチを精密にコントロールできる点です。例えば、特定のゲームアプリやニュースアプリに広告を出稿することで、そのアプリを利用するユーザーに対して強力な訴求が可能となります。

また、純広告型では、広告主と媒体の間で直接やり取りを行うため、クリエイティブの内容や配信スケジュールを細かく調整できる柔軟性があります。これにより、広告キャンペーンをよりターゲットに沿った形で実施することができるため、高い効果を期待できます。

アプリ広告の課金形式

アプリ広告の課金方法にはいくつかの種類があり、それぞれの方法によってコスト構造や相場が異なります。目的に応じて最適な課金方法を選びましょう。

  • クリック課金(CPC)
  • インプレッション課金(CPM)
  • 成果報酬課金(CPI)
  • 契約期間課金

クリック課金(CPC)

クリック課金(Cost Per Click: CPC)は、ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生する課金方法です。このモデルは、広告がどれだけ表示されてもクリックされない限り費用がかからないため、広告主にとってリスクが低いとされています。

しかし、クリックだけではその後のインストールに繋がらなかったり、無駄なクリックばかり発生することで広告費を無駄に使ってしまうリスクがあります。また、この点を利用して広告詐欺を行う「クリックボット」なども存在するため注意が必要です。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金(Cost Per Mille: CPM)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方法です。広告のリーチ数を重視する場合に適しており、ブランド認知度の向上を目指す広告キャンペーンに多く利用されます。

広告の表示回数に応じて課金されるため、広範囲にリーチしたい場合や、ブランドの露出を増やしたい場合に有効です。ただし、クリックやコンバージョンが保証されるわけではないため、エンゲージメントの測定が重要です。

また、最近では運用型広告の主要プラットフォームは、最適化機能を使ってコンバージョンを増加させる配信を行うため、インプレッション課金による配信が多くなってきています。

成果報酬(CPI)

成果報酬型課金(Cost Per Install: CPI)は、ユーザーが特定のアクション(インストール)を完了した際に課金される方法です。広告主は確実な成果に対してのみ費用を支払うため、効率的な広告運用が可能です。

ユーザーがアプリをインストールしたり、商品を購入したりした場合にのみ課金されるため、広告効果が明確に測定できます。このため、パフォーマンス重視の広告キャンペーンに適しています。

最近では独自商品としてCPI保証のネットワーク広告をメニューとして作っている企業もあるため、広告費を無駄使いせずに配信を行うことが可能です。ただし、インストールしたユーザーがすぐに休眠してしまうなど、継続率や課金率を見て活用する必要があります。

契約期間課金

契約期間課金は、主に純広告の掲載期間によって課金される方法です。短期的なキャンペーンから長期にわたる広告配信まで、契約期間を設定して買い付けを行うことができます。

純広告は広告自体にインパクトがあるため、短期的にインストールを伸ばすことができたり、アプリ自体の認知を上げることができます。しかし、契約期間課金の場合には広告枠を買い切りケースもあり、広告費が高額となるケースがあるため注意が必要です。

また、個別のアプリメディアやゲームメディアに契約期間を定めてバナーを設置するメニューもあるため、様々なメニューを吟味して活用してみてください。

アプリ広告の種類

アプリ広告の種類

アプリ広告にはさまざまな種類があり、ユーザー体験を考慮した効果的な広告展開が可能です。

各広告の特徴と活用方法を理解することで、目的に合った広告戦略を立てることができます。

アイコン広告

アイコン広告は、アプリの画面上に表示される広告アイコンで、通常はアプリのメニューやホーム画面に溶け込むように配置されます。

シンプルなデザインでクリックされやすく、アプリ内の他の要素と一体化しているため、ユーザーの視覚的な違和感が少ないのが特徴です。クリックすると、広告主のページやアプリストアに遷移し、インストールや購入を促進します。

バナー広告

バナー広告は、アプリ内の画面の上下やサイドに表示される長方形の広告です。

最も一般的な形式の広告であり、クリックすると広告主のウェブサイトやランディングページに移動します。バナー広告は、目立ちすぎずユーザーの操作を妨げないため、頻繁に表示されてもユーザー体験を大きく損なうことはありません。

バナー広告は手軽に設置でき、費用対効果が高いことから、初めてアプリ広告を導入する際の選択肢としても最適です。ただし、視覚的な印象が薄いため、クリック率が低くなる傾向があります。

動画リワード広告

動画リワード広告は、ユーザーが動画広告を視聴することで、アプリ内の特典(ポイント、アイテムなど)を獲得できるインセンティブ型の広告です。

ユーザーにとっては視聴の対価として報酬が得られるため、比較的高いエンゲージメントを生みやすいのが特徴です。

この形式の広告は、特にゲームアプリで多く使用されており、広告の視聴率や完了率が高いため、広告主にとっても効果的です。ただし、報酬目当てで視聴されることが多いため、実際のコンバージョンには注意が必要です。

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告は、アプリの画面全体を覆うフルスクリーンの広告です。

ページ遷移の間や特定のアクションの後に表示されるため、ユーザーの注目を集めやすいのが特徴です。視覚的にインパクトが強く、画像や動画などの多彩なクリエイティブが使用できます。

インタースティシャル広告は、クリック率が高く効果的な反面、表示のタイミングを誤るとユーザー体験を損なう可能性があるため、配信時の工夫が求められます。

プレイアブル広告

プレイアブル広告は、広告内でゲームやアプリの一部を体験できるインタラクティブな広告です。

ユーザーは広告を通じてアプリの使用感を試すことができ、実際の体験を通じて興味を引き、インストールや購入を促進します。

この広告形式は、特にゲームアプリでの効果が高く、ユーザーにアプリの楽しさを直接伝えることができます。インタラクティブな要素がユーザーの好奇心を刺激し、高いエンゲージメントとコンバージョン率を実現します。

オファーウォール広告

オファーウォール広告は、複数のオファー(アプリのインストール、アンケート回答など)が一覧表示される形式の広告です。

ユーザーは提示されたオファーを完了することで、アプリ内通貨やアイテムなどの報酬を得ることができます。

ユーザーが自発的にオファーを選んでアクションを起こすため、能動的なエンゲージメントが期待できます。また、オファーウォールは広告枠を提供するアプリにとっても収益の安定化につながるメリットがあります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、アプリのコンテンツに自然に溶け込む形式の広告です。

ユーザーが広告と気付かずに閲覧することが多いのが特徴です。広告のデザインや内容がアプリの見た目や操作感に合わせて作成されているため、ユーザー体験を損なわずに情報を提供できます。

ネイティブ広告は、視覚的に違和感が少なく、クリック率が高いというメリットがあります。また、ブランド認知度の向上やユーザーのエンゲージメント強化にも効果的です。ただし、コンテンツとの一貫性を保つため、クリエイティブの工夫が求められます。

アプリ広告の費用相場

広告費用の相場は業界によって異なり、広告の形式やターゲット、配信先により大きく変動します。

ジャンル相場
事前登録アプリ100~300円
女性向けアプリ150~300円
ゲームアプリ500~900円
サービスアプリ1000~3,000円
※様々な案件を基にした参考値となります

費用の相場は、ターゲットの年齢層やデバイスの種類、時期(セールシーズンや特定のイベント期間など)によっても変動していきますので、相場の動向を常に把握しながら、適切な予算管理を行うことが重要です。

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アプリ広告のメリット・デメリット

アプリ広告のメリットとデメリットについてまとめてご紹介します。

メリット①:高いターゲティング精度による効果的な広告配信

アプリ広告は、ユーザーの行動データや興味関心に基づいた高精度なターゲティングが可能です。アプリ広告では、ユーザーがアプリ内でどのようなアクションを取ったか、どのコンテンツを消費しているか、さらにはデバイスの種類や使用している時間帯など、詳細なデータを収集し、それをもとに広告を配信します。

例えば、ゲームアプリ内での行動データを分析し、特定のアイテムを欲しがるユーザーにそのアイテムを割引価格で提供する広告を配信することで、購入率を大幅に向上させることができます。

メリット②:リアルタイムでの広告効果の測定と最適化

アプリ広告は、配信後のパフォーマンスをリアルタイムで監視し、広告の効果を即座に分析できるという利点があります。これにより、効果の高い広告クリエイティブやターゲティング設定を迅速に特定し、予算の最適化や広告配信の戦略的な変更が容易に行えます。

例えば、特定のクリエイティブが特定のユーザーセグメントで高いエンゲージメントや課金率、継続率となっている場合、そのクリエイティブを重点的に配信し、逆に効果の低いものは停止するなどの調整が可能です。このような柔軟性は、広告費用の効率的な運用につながります。

メリット③:多様な広告フォーマットとクリエイティブの自由度

アプリ広告にはバナー広告、インタースティシャル広告、動画広告、ネイティブ広告、プレイアブル広告など、さまざまなフォーマットがあるため、目的やターゲットに応じて最適なフォーマットを選ぶことができます。

例えば、ブランド認知度を高めたい場合は、リッチメディアを使用した動画広告が効果的であり、ユーザーの参加を促進したい場合にはプレイアブル広告が適しています。この多様なフォーマットによって、広告主はクリエイティブなアプローチを実現しやすく、ユーザー体験を損なうことなく広告を自然に組み込むことができます。

デメリット①:広告疲れによるユーザーエンゲージメントの低下

アプリ広告のデメリットとして、ユーザーが頻繁に広告を目にすることで起こる「広告疲れ」が挙げられます。広告疲れは、ユーザーが広告に対して過剰に接触することで広告に対する関心が薄れ、最終的には広告を無視したり、アプリ自体の利用を控えたりする現象です。

特にゲームアプリや無料コンテンツを提供するアプリでは、広告が頻繁に表示されることでユーザー体験が損なわれ、アプリから離脱するリスクが高まります。これにより、長期的にはユーザーエンゲージメントの低下や広告収入の減少につながる可能性があります。

デメリット②:アドフラウド等の広告詐欺によるコストの増大

アプリ広告のデメリットの一つに、アドフラウド(広告詐欺)のリスクが挙げられます。アドフラウドとは、広告インプレッションやクリック、コンバージョンを不正に操作して、広告主から不当に利益を得ようとする行為を指します。この詐欺行為により、広告主は本来得られるはずの正当な効果を得ることができず、広告費用が無駄になるだけでなく、全体のROIが悪化する原因となります。

対策として、広告プラットフォームが提供する不正検出ツールの活用や、第三者の認証機関による監査を導入することが有効です。また、広告配信先の品質を厳密に管理し、信頼性の高いメディアやパートナーと連携することで、アドフラウドのリスクを低減できます。しかし、これらの対策にもコストが伴い、完全に不正を排除することは難しいため、常に最新の対策を講じる必要があります。

デメリット③:プライバシー規制によるデータ利用の制限

近年、GDPRやCCPAなどの厳格なプライバシー保護規制が導入されたことにより、ユーザーデータの収集と利用に制限が課されるようになりました。ターゲティング精度を維持するためのデータを十分に活用できない場合があり、アプリ広告の効果が制限されるリスクがあります。

特に、ユーザーの許可が必要なデータ収集やターゲティングにおいて、ユーザーが許可を拒否することで、広告の精度が低下し、クリック率やコンバージョン率が影響を受ける可能性があります。

アプリ広告の代表的な出稿先

アプリ広告の出稿先として代表的なプラットフォームには、Google、Meta(Facebook/Instagram)、Apple Search Ads、X(旧Twitter)、Yahoo! 、TikTokがあります。それぞれのプラットフォームには独自の特徴があり、ターゲットに応じた効果的な広告配信が可能です。

Google広告

Googleは、検索エンジンからYouTube、Google Play、ディスプレイネットワークまで、幅広い媒体を持つ世界最大級の広告プラットフォームです。特にアプリ広告では、Googleアプリキャンペーンを活用することで、大規模なユーザーリーチが可能です。以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。

Meta(Facebook/Instagram)

Metaが運営するFacebookとInstagramは、ソーシャルメディアの中でも特にユーザー数が多く、強力なターゲティング機能を備えた広告プラットフォームです。特に若年層から中高年層まで幅広いユーザー層にリーチできるのが強みです。

Apple Search Ads

Apple Search Adsは、iOSユーザーに対して直接リーチするための広告プラットフォームで、App Storeの検索結果に広告を表示します。iOSユーザーをターゲットにした広告展開を行う際には非常に効果的です。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、リアルタイムでの情報発信と拡散力が強いSNSです。短文の広告メッセージを通じて、ユーザーに迅速に情報を届けることができます。特にニュースやトレンドに関連する広告キャンペーンに適しています。

Yahoo!

Yahoo!は、日本国内で高い利用率を誇るポータルサイトで、ニュースやメール、ショッピング、検索など、幅広いサービスを提供しています。日本市場における強力なリーチが特長で、特に国内の幅広い年齢層に対して効果的な広告配信が可能です。

アプリ広告のポイント

アプリ広告の効果を最大化するためには、ターゲティング精度の向上、ユーザーエンゲージメントの最適化、そしてブランドセーフティとプライバシー保護に対する対応が重要です。これらのポイントを押さえることで、広告効果を高め、ユーザーからの信頼を得ることが可能になります。

ターゲティングの精度向上

ターゲティングの精度を高めることは、アプリ広告のパフォーマンス向上に不可欠です。適切なユーザーに適切なタイミングで広告を届けることで、広告の無駄打ちを避け、クリック率やコンバージョン率を向上させることができます。

SDKの導入と効果測定

SDK(Software Development Kit)を導入することで、アプリ内のユーザー行動を詳細に追跡し、ターゲティングの精度を向上させることが可能です。

SDKは、ユーザーの操作履歴やアプリの利用状況などのデータをリアルタイムで収集・解析し、ユーザーの興味や関心を的確に把握するための重要なツールです。これにより、広告主はパーソナライズされた広告を最適なタイミングで配信でき、広告のエンゲージメント率を高めることができます。

データ活用

データ活用は、ターゲティング精度の向上に欠かせません。Googleが提供するFirebase等を活用して、ユーザーの行動データ、過去の広告反応、デモグラフィック情報などを総合的に分析することで、広告をより効果的に配信することができます。特に、AIや機械学習を組み合わせることで、リアルタイムでの広告最適化が可能になり、常にユーザーに最も関連性の高い広告を届けられます。

ユーザーエンゲージメントの最適化

ユーザーエンゲージメントの最適化は、アプリ広告の効果を高めるための重要なポイントです。エンゲージメントが高まることで、ユーザーのアクションが増え、広告のROIが向上します。

インタラクティブ広告の活用

インタラクティブ広告は、ユーザーが広告に直接触れて体験することで、エンゲージメントを大幅に向上させる広告形式です。プレイアブル広告やインタラクティブ動画広告などが代表的で、特にゲームアプリでは、広告内でゲームを試せるプレイアブル広告が効果的です。このような広告は、ユーザーがアクティブに関わるため、広告内容に対する関心が高まり、コンバージョン率も向上します。

また、ユーザーが報酬を得られるリワード広告なども、エンゲージメントを高める手法として有効です。ユーザーに価値を提供しながらブランド認知を強化できるため、特にリテンションの向上が見込めます。

ブランドセーフティとプライバシー保護

ブランドセーフティとプライバシー保護は、アプリ広告の信頼性を確保し、ユーザーとの良好な関係を築くために不可欠です。これらに対する適切な対応が欠けると、広告効果が損なわれるだけでなく、ブランドイメージに悪影響を及ぼすリスクもあります。

ブランドセーフティへの対策

ブランドセーフティとは、広告が不適切なコンテンツや不正なサイトに表示されないようにするための対策です。不適切なメディアに広告が表示されると、ブランドイメージが損なわれる可能性があるため、広告主は常に配信先の品質を管理する必要があります。

ブランドセーフティツールやブラックリストの活用、第三者認証機関を利用することで、不正な広告配信先を排除し、信頼できる環境で広告を展開することが可能です。

プライバシー規制への対応

近年、GDPRやCCPAなどのプライバシー規制が強化され、ユーザーデータの取り扱いには厳しい基準が設けられています。広告主は、ユーザーの個人情報を適切に管理し、データの利用目的を明確にしなければなりません。また、ユーザーにデータ収集の同意を得るプロセスを導入することが求められます。

ユーザーの同意を促すツールとしてCMPツール(同意管理プラットフォーム)も登場しているため、同意を取る際のプロセスも改善していく必要があります。

まとめ

ここまでご紹介してきた通り、アプリ広告の高精度なターゲティングと多様な広告フォーマットを活用することで、ユーザーに効果的にリーチし、エンゲージメントを高めることができます。

各プラットフォームの特性や、ターゲット層に応じた広告手法を組み合わせることで、アプリ広告の効果を最大限に引き出すことができます。代表的な出稿先の強みを活かし、最適な媒体選定とターゲティング戦略を展開することが重要です。また、AIや機械学習を駆使して広告のパーソナライズを進め、ユーザー体験を向上させることも必要になってきます。

アプリ広告の成功には、正確な効果測定と柔軟な戦略調整が欠かせません。インストール数やエンゲージメント率、ROASなどの指標をもとに、広告パフォーマンスを継続的に評価し、改善を図ることで、投資対効果を最大化できます。

アプリ広告運用にお困りの際には、データとクリエイティブの両面に強みを持つD2C Rにご相談ください。最適な広告戦略で目標達成をサポートいたします。

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CANVAS編集部

デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集担当。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。オンライン社内報「R-ibrary」も兼務で運営担当をしています。

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