Data 2022.02.25

アドテクデータを活用してユーザと適切なコミュニケーションを図る

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北中 建

D2C Rの北中 建です。
リテンションチームにてリテンション広告の提案、プランニング及び運用を担当しています。
今回はアドテクデータを活用した既存ユーザとのコミュニケーション方法について、ご紹介します。

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ユーザをいかに定着させるか

2018827日に「マーケター目線で考える、ゲームアプリのためのリテンションマーケティング」と題してアプリマーケティングに関するセミナー「#Marketing LIVE vol2」を開催しました。画像は当セミナーで使用したものです。

 簡単にまとめると

・ゲームアプリの市場成長は鈍化している
・上位セールスランキングは数年ほぼ固定
・新規インストールユーザの3日後継続率は平均20%

といったものですが、これらのデータからは「新規インストール数を増やすだけでなく、インストール後の定着を図ることも容易ではない」という現在のアプリ市場の状況がわかります。

 本セミナーでは、そのような市場環境から重要性が増している、アプリをインストールしたユーザを定着させてコアなファンをつくっていくためのマーケティング、すなわちリテンションマーケティングについて、各登壇者様からお話しいただきました。

 ユーザと適切なコミュニケーションを図ることが重要

マクロミルやApp annieの調査によると、日本のユーザが所有するスマートフォンにインストールされているアプリの数は平均100で、そのうち日常的に利用されるのは平均20~30と言われています。

ほとんどのアプリはスマートフォンの中に埋もれていて、熱量の低いアプリの情報は受け取ってもらえない状態であることが分かります。 

リテンションマーケティングは、ユーザの生活導線上でコミュニケーションを生み出し、アプリを継続して使ってもらうことをねらいとしたマーケティング手法です。プッシュ通知リテンション広告などが代表的な手法です。

アプリ内だけでなくアプリの外でも適切なコミュニケーションを図ることで、ユーザのアプリの理解を促し、アプリの継続利用やファンをつくることが重要になってきます。

適切なコミュニケーションを図るには

ユーザと適切なコミュニケーションを図るには「誰に」「何を」伝えるかをしっかりと考える必要があります。
D2C Rはリテンションマーケティングのなかでも広告での定着を図るリテンション広告に力を入れており、この「誰に」「何を」伝えるかの設計を特に重要視しています。

自社DMPを使ったアドテクノロジーにより、一般的な手法では実現できない細かなターゲティングで「誰に」配信するかを設計し、各ユーザにクリエイティブで「何を」伝えるかをより1to1に近い形でプランニングできるようにしています。

今回はその実施例を簡単に紹介したいと思います。 

アプリの進行度でユーザを区切る

例えばゲームアプリの場合、進行度でユーザを区切ると何を伝えるべきかが見えてきます。
具体的には「レベル状況」「ステージ進行度」を用います。

・初級者
・中級者
・上級者

などに分けた時、それぞれのユーザが悩みそうなポイントについて、データをもとにユーザの声を拾いながらまとめます。 

悩みがちなポイントに対する処方箋のような広告クリエイティブは円滑なコミュニケーションを生み出し、実際の広告効果としても良好です。
「誰に」伝えるかを決めてから「何を」伝えるかを考える手法です。

 反対に「何を」が決まっていて「誰に」を考えることもあります。
例えばアプリ内でイベントやキャンペーンをしている時です。

これらは基本的に全ユーザに伝えたいことになるため、特定の日数以上あるいは特定の日以降、アプリを起動していないユーザ全員に広告を配信してコミュニケーションを図ります。
費用対効果を求める場合は「アンインストール」「ログイン回数」「課金状況」などで配信対象ユーザを絞ることもあります。

適切なコミュニケーションを図るにはイベントの設計が必要

ユーザをターゲティングして適切なコミュニケーションを実現するには、ユーザのアプリ内の行動がわかる環境を整える必要があります。すなわち「イベント」の設計が重要になってきます。イベントや分析については過去記事にまとめていますので、よろしければご一読ください。

▸【エンジニアじゃなくても出来る!簡単アプリ内分析】「イベント」の有効な活用方法について

「ARTDMP」について

今回はアプリ市場の現在と既存ユーザとの適切なコミュニケーション手法についてご紹介させていただきました。少しでも知識や考え方としてご参考になれば幸いです。

D2C R
・アプリ内行動データを管理
・行動データに基づくアプリ内分析
・既存ユーザの自由なターゲティング
を実現するアプリ向けプライベートDMP「ART DMP」を開発し、リテンション領域のソリューション開発に力を入れています。 

「リテンション広告に興味がある」
「今配信しているリテンション広告を改善したい」
「イベントデータを活用したマーケティングに興味があり、DMPを活用してみたい」

といったご要望をお持ちの方は是非お気軽にお問合せ下さい!DMPを活用したインハウスも支援させていただいております!
今回も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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北中 建

メディア本部 運用部 リーダー。広島県出身。首都大学東京卒業。D2C Rにて、アプリマーケティングの分野において、メディアプランナーを経験後、 現在データマーケティングチームでリテンション広告のプランニング/運用を担当。趣味はフェス参加、バスケ、マンガアニメ鑑賞。わかりやすくおもしろい記事を書けるように精進します!

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