Data 2019.09.03

リリース月のインストールユーザーはこんなに大事!
売上シェアから分析してみた

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CANVAS編集部

今回は、社内で開発している【ART DMP】というツールを用いて、アプリユーザーの課金傾向について分析しました。

今までも複数回にわたり課金傾向について分析してきましたが、今回はまた異なった視点からみていきます。

\これまでの記事はこちら/

インストールしてからの経過日数からわかる課金傾向
イベント突破からわかる課金傾向
高課金ユーザーによる課金は売上の何割を占めるのか

\2018年のART DMP実績はこちら/

ART DMP INFOGRAPHICS ‘18

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はじめに

突然ですが、みなさんはリリースされた時から遊んでいる、または使っているというアプリはありますか?

アプリがリリースされるときには事前登録やTwitterのキャンペーンでプロモーションを打っているアプリも多く見かけますし、そのタイミングでインストールしたアプリをお持ちの方も少なくないのでは。

そんな「リリースしてからすぐにインストールした人」ってどんなユーザーだと思いますか?

アプリへのモチベーションが高そうですし、課金もしてくれそうですよね。

では、そのユーザーたちはリリースから1年経過したとしてもモチベーション高く課金をしてくれているのでしょうか?

この記事では、「アプリリリース初月にインストールしたユーザーはロイヤリティが高く、たとえアプリリリースから1年経過したとしても課金をしてくれているのではないか」という仮説を検証していきます。

分析事例

今回は、ユーザーをインストールした月毎で分類し、そこで分類したユーザー群が毎月いくら課金しているのかをパズルゲームアプリ・美少女ゲームアプリ・エンタメアプリの3種類で比較しました。

パズルゲームアプリ

まずはパズルゲームアプリから見ていきます。

上のグラフで大半を占めている赤い部分が「リリース初月にインストールしたユーザー(以下「初期インストールユーザー」と称する)の各月の課金額」です。

リリース初月からずっと売上の大部分を占めており、リリースから12か月経過した時点でも売上の約半分は「初期インストールユーザー」によってつくられていることがわかります。

もちろん、初期インストールユーザーの母数自体が多いために課金するユーザーの数も多くなり、合計課金額も大きくなっていく…というのは想像がつきますが、インストールしてから1年経過してもなお課金し続けてくれている、というモチベーションの高さには驚きです。

アプリの売上を伸ばしていくためには、こうしたロイヤリティの高いユーザーとコミュニケーションをとっていき、離脱や休眠を防ぐことが重要です。

プッシュ通知や広告などコミュニケーションの取り方は様々ですが、ART DMPを活用して広告配信する場合は初期インストールユーザーを切り出すことができるため、そのユーザーに対してリテンション広告を配信しアプリから離脱しないようにフォローをしていくことが可能になります。

美少女ゲームアプリ

次に、美少女ゲームアプリでも同じ分析をしてみました。

美少女ゲームアプリでも、パズルゲームアプリと同様に初期インストールユーザーによる売上が最も大きいシェアを占めているという結果になりました。

ですが、パズルゲームアプリと比較すると「リリース初月以外にインストールしたユーザー」による売上の割合も小さくありません。

美少女ゲームアプリは「推しキャラ」に課金するユーザーが多い傾向にあるために、インストール月に関わらず課金モチベーションの高いユーザーが一定数いることが推測されます。

こういったアプリでは特に、初期インストールユーザーだけでなく、リリースから数か月経過した地点でのインストールユーザーによる課金でもアプリ内の売上を伸ばしていけるポテンシャルがあります。

そのため、①初期インストールユーザー②リリースから数か月間地点でインストールしたユーザーのそれぞれを切り出し、各セグメントに合わせたコミュニケーションをとっていくことが有効です。

また、特定のキャラを育成するといったイベントがアプリ内に設置されているのであれば、ART DMPを用いて「特定のキャラを育成したことのあるユーザー」を切り出し、そのキャラがユーザーに話しかけるようなクリエイティブを配信することで休眠復帰や課金を促すことも効果的です。

エンタメアプリ

最後に、今までのゲームアプリとは少しカテゴリが異なるエンタメアプリでも同じ分析をしてみました。

パズルゲームアプリや美少女ゲームアプリと比較するとその割合は小さくなるものの、やはり初期インストールユーザーによる売上シェアの割合は大きく、リリースからおよそ5か月間にわたり初期インストールユーザーの売上が約半分を占めています。

上記で挙げた①②の事例とは少し異なった傾向はあるものの、初期インストールユーザーのロイヤリティは高く、アプリ内の売上において大きな役割を果たしていることが分かります。

また、インストール月によって売上シェアが大きい月・小さい月の傾向も見えてきます。

このアプリでは初期インストールユーザーに加え、たとえば売上シェアが大きく課金する可能性の高い「リリースから7~8か月地点でインストールしたユーザー」を切り出してコミュニケーションをとっていくことも有用です。

まとめ

今回は「初期インストールユーザーはロイヤリティが高く、たとえアプリリリースから1年経過したとしても課金をしてくれているのではないか」という仮説のもと検証を進めていきました。

検証の結果、どのアプリでも度合いは違うものの「初期インストールユーザーの売上シェアは高く、リリースから1年経過したとしてもその割合は大きい」ということが分かりました。

そのため、アプリプロモーションでは「初期インストールユーザーに対するコミュニケーション」が重要といえます。

ART DMPを活用すれば、そのユーザーを切り出して広告配信することが可能です。

広告配信によって売上の大部分を担っている初期インストールユーザーへコミュニケーションをはかり、さらなる売上の拡大をはかりましょう!

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広報の川向です。デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集担当。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。最近つけてもらったあだ名はゲリラ広報。

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