電通PRコンサルティング発!噂の”鬱憤構文”ワークショップの潜入レポート!

突然ですが、皆さんは日々の生活や仕事で、ちょっとした「モヤモヤ」や「不満」を感じることはありませんか?
「なんでこうなってるんだろう…」「これって非効率じゃない?」
ついつい愚痴になってしまいがちなそんなネガティブな感情を、なんとポジティブなアイデアに変えてしまうワークショップがあるというのです。
それが、電通PRコンサルティング(以下、電通PRC)さんが開発した「鬱憤構文®ワークショップ」。
今回は、ご縁がありPRチーム・ゼットモメンバーでワークショップを体験してきました!
どんなワークショップだったのか、どんな鬱憤があったのか、メンバーの感想などなど詳しくレポートします。
目次
鬱憤構文とは?
鬱憤構文とは、電通PRCのプランニングチーム「PRX Studio Q」が開発した、日常に潜む不満やモヤモヤを言語化するためのフレームワークのこと。
「〜を、本当はやめたい問題/説」「~に、ストレスを感じている問題/説」 といったテンプレートに日々の鬱憤を当てはめるだけで、ぼんやりとした不満から世の中の潜在的なニーズや誰も思いつかなかった企画のヒントとして浮かび上がってきます。
鬱憤が出しやすくなるカード(なんと50種類!)を使用し、ステークホルダーや世の中の鬱憤や不満を出し合います。
https://prx.dentsuprc.co.jp/blog/35
電通PRXStudioQのnoteはこちら!
いざ!ワークショップ体験!
ワークショップの進め方
PRチーム、ゼットモメンバー10人を2チームに振り分け。
Aチームは「Z世代×仕事(Z世代が日々の仕事で思う鬱憤)」、
Bチームは「Z世代×SNS(Z世代がSNSの使用で思う鬱憤)」
それぞれのお題でブレストしていきます。
まずは数ある鬱憤構文カードのなかから、各々好きな構文を1枚選んで個人作業。
お題に沿って、鬱憤を出しまくります。
個人で鬱憤を出した後は、チーム全員に共有。
出た鬱憤をもとに議論しながら、さらに鬱憤を書き出します。
そして、「わかる!!(共感)」と「そうなの!?(発見)」がある鬱憤に投票。
票が多く集まった鬱憤をワークショップに参加した全員に共有していきます。
ワークショップの肝となる、鬱憤構文カード
ワークショップで主に使用する鬱憤構文カードの構造は主に以下の2つの要素から成り立っています。
1.7つの感情(WARPATH)
感情が爆発する一歩手前のモヤモヤや不満などの感情を7つの種類に分類。
Want(欲求)、Anti(反感)、Request(要望)、Problem(困難)、Awful(悲観)、Tired(疲弊)、Hate(不快)
2.全50種類の「補助構文」
上記の感情に紐づいた、穴あき文章のテンプレートカードを使用。
カードには、「〜に、心が折れそうになる問題/説」「〜に、プレッシャーを感じている問題/説」などの構文が書かれています。
ワークショップでは、この2つの要素を組み合わせて使います。
例えば、「テーマ(例:リモートワーク)」について、「〜に、心が折れそうになる問題/説」という補助構文に当てはめると、「リモートワークのせいで、相手の表情が読めずテキストコミュニケーションで落ち込むことがある問題/説」といった具体的な不満(=鬱憤)を、誰でも簡単に言語化できるようになるという仕組みです。
どんな”鬱憤構文”が出来上がった?
「Z世代×仕事」をテーマにブレストしたAチームでは、
「上司が本音に気づいてくれなくて、心が折れそうになる問題/説」
「世の中的にどの程度まで言っていいのかわからなくて、後輩に根性・やる気だよ!と言いづらい問題/説」
「ふらっと仕事終わりに飲みに誘いづらい問題/説」
などに共感・発見の票が多く集まりました。
「Z世代×SNS」をテーマにブレストしたBチームでは、
「見なきゃいけないSNSが多すぎて、疲れている問題/説」
「SNSの投稿多いと浅はかな人、と誤解されていそうで嫌だ問題/説」
「フォロー欄を気にせず色んな人をフォローする、を実はしたいと思っている問題/説」
などに共感・発見の票が多く集まりました。
参加メンバーの感想
ゼットモメンバー(営業)
・鬱憤構文のカードでは、「~~~で疲れている」等のように、普段なんとなく感じている気持ちを言語化しやすいよう、構文のFMTが作られている為、普段インサイトを考えるときにこぼしてしまいそうな細かいニーズまで拾える点が面白いなと感じました。
ゼットモメンバー(クリエイティブ)
・参加者同士でネガティブな語り口からアイデアを発散させることで、世間ではまだ言葉にされていないけど実はみんな薄々感じている空気感に気づくことができたと感じます。
PRチームメンバー(ストプラ)
・普段SNSとZ世代について考えるとなると、ついついネガティブなインサイトの話に寄りがちなのですが、鬱憤構文のFMTで「実はやりたいこと」のようなものがあり、意外と普段出てこないポジティブなインサイトを発見できて盛り上がりました。
ぼんやりとした鬱憤も、構文に則って発散してみると意外と共感を得たり、多くの人が気づいていなかった課題が浮き彫りになる。
ワークショップを体験して改めて、生活者が持っている本音をのぞき見することができたのではないでしょうか!
鬱憤は課題解決のヒントになる
いかがでしたか?
今回、電通PRCさん協力のもと鬱憤構文ワークショップを体験し、改めて、不満から発見できることは多いなと感じました。
世界を変えたサービスはほぼ不満から生まれている、なんて言葉を聞いたことがありますが、その不満を深堀・言語化するとてもいい機会でした。
課題解決のフックに、PRを
世の中の不満や鬱憤は、社会課題を理解するために貴重なインサイト(潜在的なニーズや欲求)です。
こうした人々の本音を捉え、生活者に共感を得るためにPRを行うこともひとつ有効な手段です。
弊社がPRを検討するうえで重要な要素として据えている「コンセプト&ナラティブ」。
コンセプトを開発する際には、PRを届けたいターゲット層のインサイトを深く理解することが不可欠です 。生活者が抱える課題や関心事、社会的なトレンドなどを分析し、商品やブランドがどのように貢献できるかを明確にすることで、生活者の心に響くコンセプトを作り出すことができます。
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