Googleの【来店コンバージョン】について、概要~設定方法まで徹底解説!

目次
Google広告の来店コンバージョンとは?
来店コンバージョンについて
Google広告の来店コンバージョンとは、オンライン広告が実店舗への来店にどれだけ貢献したかを測定するための機能で、
ユーザーがGoogle広告を閲覧またはクリックした後、実際に店舗に来店した数を「推定値」として計測します。
これによって、オンラインでの広告施策がオフラインの来店にどう影響したかを可視化し、広告の費用対効果を正確に把握することができます。
特に小売店、レストラン、自動車販売店など、実店舗への来店を重視するビジネスにとって重要な指標となります!
来店コンバージョンの計測の仕組み
来店コンバージョンは、Googleアカウントにログインし、位置情報(ロケーション履歴)を有効にしているユーザーの行動データに基づいて推定されます。
具体的な計測の仕組みは以下の通りです。
1.Google アカウントにログインし、アカウント設定でロケーション履歴を有効にしているユーザーが、
PC、スマートフォン、タブレットのいずれかのデバイスでGoogle広告を閲覧またはクリックします。
2.広告接触後にユーザーが実店舗を訪問します。
3.Googleは、GPSシグナルやWi-Fiからのシグナルを組み合わせた三角測量などを用いて、ユーザーの実店舗への来店を検出します。
※広告接触と来店データはプライバシー保護に配慮された形で匿名で集計され、統計情報からユーザーの来店人数が算出されます。
4.最終的に、広告をクリックまたは表示した後に来店したユーザーの人数に関するデータに基づき、Google広告で推定値が生成され、レポートに反映されます。
来店コンバージョンの導入メリット
来店コンバージョンを導入することで、主に以下3つのメリットがあります。
①広告効果の可視化と最適化
∟オンライン広告が実店舗への来店というオフラインの成果にどれだけ貢献しているかを明確に把握できます。
これにより、来店に繋がっているキャンペーン、キーワード、デバイス、広告クリエイティブなどを特定し、広告予算の最適な配分や、より効果的な広告配信の最適化が可能になります。
②自動入札の精度向上
∟来店コンバージョンデータはGoogle広告の自動入札戦略に活用でき、機械学習を通じて来店データの推定精度が向上します。
これにより、オムニチャネルの顧客を重視した入札最適化が進み、広告費用対効果(ROAS)の最大化が期待できます。
③顧客理解の深化と売上向上
∟来店コンバージョンデータから、どのユーザー層が広告を見て来店に至ったかを分析することで顧客のニーズや関心をより深く理解できます。
これにより、来店を促す効果的な広告施策を立案・実施し、実店舗の来店数を増加させ、最終的な売上向上に貢献します。
来店コンバージョンの利用条件について
来店コンバージョンを利用するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
・店舗が来店コンバージョンのレポートの利用対象となる国に所在していること。
・店舗がデリケートなカテゴリに該当すると見なされないこと。
※ヘルスケア、宗教、性的なコンテンツ、子供に関連するビジネスの店舗は、来店コンバージョンの計測ができません。
・重視する店舗がわかるように、広告で住所アセットかアフィリエイトアセットを使用すること。
※店舗拠点が多ければ、来店コンバージョンの対象としてデータが十分に得られる可能性が高くなります。
・Google広告で、住所アセットまたはアフィリエイト住所アセットが有効であり、キャンペーン単位または広告グループ単位で無効になっていないようにすること。
また、キャンペーンでアセットを表示するよう設定すること。
※キャンペーンで設定を有効にしないと、来店数が報告されず、来店コンバージョンの対象として十分なデータが Google広告アカウントで得られなくなる場合あり
・プライバシー基準に準拠できるよう、広告のクリック数やインプレッション数と実店舗への来店数が十分にあること。
来店レポートではGoogleのAI を活用しているため、来店数を正確にレポートするには十分な量のデータが必要です。広告主様ごとに状況が異なるので、必要な量は広告主様ごとに異なります。
・Googleマイビジネスアカウントで住所アセットを使用している場合は、店舗の所在地がビジネスプロフィールでセットアップされており、すべての店舗のオーナー確認がビジネスプロフィールで完了していること。
参照元:Google広告 ヘルプ記事:来店コンバージョンについて
来店コンバージョンの設定方法について
来店コンバージョンは、上記で記載している利用条件を満たしている場合アカウントで来店数が自動的にレポートされるようになります。
住所アセットの設定方法について(代理店側が設定する場合)
クライアント承認依頼作業
1.対象のGoogle広告管理画面左側、[キャンペーンアイコン]> [アセット]>[アセット]を選択
2.[+]ボタンをクリック > [住所]を選択
3.[アカウントに適した地域を選択]の画面に切り替わる。
∟広告主の特性に合わせて以下どちらかを選択。
①[地域]:店舗所在地を直接所有している広告主(≒Googleビジネスプロフィールを所持している広告主)が該当
②[アフィリエイトの住所]:製造や集約など、店舗無しで商品やサービスを販売している広告主(≒Googleビジネスプロフィールを所持していない広告主)が該当
4. [続行]を押下すると次の画面に遷移するので、以下手順で進行
[Google ビジネス プロフィール]> [別のビジネスプロフィールマネージャアカウントへのアクセス権をリクエストしてください]>GMBの管理メールアドレスを入力
5.上記対応した旨をクライアントに連絡し、承認いただく
クライアント承認後の作業
クライアント承認依頼時に行った1~4の作業を再度行い、住所アセットが表示されていることを確認し、表示されていれば設定完了
来店コンバージョンの確認方法について
来店コンバージョンが計測されるようになると、Google広告の管理画面で以下①~③いずれかの方法で確認できます。
①コンバージョン概要での確認
∟・Google広告の管理画面で[目標アイコン]>[コンバージョン]プルダウンから[概要]を選択します。
・コンバージョン項目に[来店]が表示されていれば、来店コンバージョンが計測されています。
②キャンペーンレポートでの確認
∟1. Google広告の管理画面で[キャンペーン]>[分析とレポート]>[レポート エディタ]タブに移動し、[レポートの作成]を押下します。
2. 見たい指標に加えて、[すべての列]タブから[コンバージョン]タブをクリックし、[実店舗への来店]をチェックボックスにチェックを入れ、[適用]をクリックします。
3. キャンペーン、広告グループ、キーワードなどの階層で来店コンバージョン指標の成果を確認できます。
③店舗別レポートの利用
∟・[キャンペーン]>[分析情報とレポート]>[店舗]を選択することで、各店舗の来店数を確認できます。
まとめ
Google広告の来店コンバージョンは、オンライン広告が実店舗への来店に与える影響を可視化し、オンラインとオフラインを統合したマーケティング戦略を可能にする強力なツールです!
正確なデータに基づく広告運用の最適化により、費用対効果の向上と実店舗への集客力強化が期待できます。
オフラインでのコンバージョンを重要視している場合は、来店コンバージョンを活用してみてください!