【2026年】LP制作は「デザイン前」で9割決まる。CVRを高めるための構成案・ワイヤーフレーム作成術
みなさん、こんにちは。
2026年、LP(ランディングページ)を取り巻く環境は大きな転換点を迎えています。AIによるデザイン生成が当たり前となり、誰もが「見た目の整ったページ」を瞬時に作れるようになった今、デザインの美しさだけで競合と差別化することはもはや不可能と言っても過言ではありません。
こうした飽和状態の市場で、CVR(成約率)を確実に引き上げる鍵となるのが、デザイン着手前に行う「構成案」と「ワイヤーフレーム」の精度です。実は、LPの成否の9割は、このデザイン前の工程で決まっているのです。
今回は、最新のユーザー行動に基づいた「売れるLP」の組み立て方から、成約率を最大化させるワイヤーフレーム作成の具体術、さらには2026年流のAI活用法までを詳しく解説します。
「広告費をかけているのに成果に繋がらない」「デザインは良いはずなのに離脱が多い」と悩んでいるマーケターや制作担当者の方は必見の内容です。本質的な構成力を磨き、圧倒的な成果を生み出すLP戦略をぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜ2026年のLP制作は「デザイン前」で9割決まるのか?
「プロのデザイナーに頼めば、売れるLPができる」――。もしあなたがそう考えているなら、その考えは2026年のマーケティングシーンでは非常に危険です。
現在のWEB広告市場は、AIの普及によって高品質なビジュアルが溢れかえり、ユーザーの「デザインへの慣れ」がピークに達しています。綺麗なだけのページはもはや風景の一部となり、読み飛ばされるのが当たり前になりました。
今のユーザーが求めているのは、表面的な美しさではなく「自分の悩みに対する、最短で納得感のある答え」です。その「答え」を導き出し、どの順番で、どの熱量で伝えるかを設計するのが、デザイン着手前の「構成案・ワイヤーフレーム」のプロセスです。この設計図が狂っていれば、どんなに高価な装飾を施しても、ザルで水を掬うようにユーザーは離脱していきます。2026年において、LP制作は「描く」作業ではなく、その前段階の「組み立てる」作業で勝負が決まっているのです。
デザインはあくまで「情報を正しく伝えるための器」
多くの人が陥りがちな罠が、デザインを「主役」だと勘違いしてしまうことです。しかし、LPにおけるデザインの本質的な役割は、「構成案(メッセージ)の意図を、ストレスなくユーザーの脳に届けるための翻訳作業」に過ぎません。
高級なレストランを想像してみてください。どれだけ皿が美しく、盛り付けが芸術的でも、肝心の料理(メッセージ)が冷めていたり、味がボヤけていたりすれば、顧客は二度と来店しません。LPも同様です。
・構成=料理の味とメニューの構成
・デザイン=盛り付けと皿の選定
どんなに優れたデザイナーでも、中身のない構成を「売れる構成」に変換することはできません。逆に、論理的に研ぎ澄まされた構成案さえあれば、シンプルなデザインでも十分に高いCVR(成約率)を叩き出すことが可能です。2026年、私たちが注力すべきは「どう見せるか」の前に「何を、どの順で伝え、どう動かすか」という情報の純度を高めることなのです。
ユーザーの「比較検討」がシビアになる2026年の市場環境
2026年現在、ユーザーの検索リテラシーはかつてないほど高まっています。SNSでの口コミチェックはもちろん、AI比較ツールを駆使して「自分にとって最適か」を瞬時に判断する時代です。
かつてのLPに多く見られた「煽り」や「大げさな表現」は、今のユーザーには通用しません。むしろ、そうした過度な演出は不信感を生み、即座にブラウザバックを招く原因となります。
今、ユーザーがLPを訪れた際に無意識に行っているのは、「情報の真偽の確認」と「他社との決定的な違いの探索」です。ワイヤーフレームを作る段階で、以下の要素が論理的に配置されている必要があります。
-
即時的なベネフィットの提示(一瞬で自分に関係があると分からせる)
-
客観的な事実とエビデンス(「なぜ」それが言えるのかの裏付け)
-
具体的な利用シーンの想起(手に入れた後の未来が想像できるか)
これらが「デザイン前」に戦略的に組み込まれていなければ、どれだけ派手なキャッチコピーをデザインしても、賢くなった現代のユーザーの心は動きません。

AI時代のLPは「情緒的価値」と「論理的構成」の掛け合わせが必須
2026年のLP制作において、AI(人工知能)の活用は避けて通れません。AIは膨大なデータから「売れやすい構成」の雛形を作るのは得意です。しかし、だからこそ市場には「どこかで見たような、似たり寄ったりの構成」が溢れています。
ここで差別化のポイントとなるのが、「人間特有の情緒的価値(ナラティブ)」と「AIによる緻密な論理構成」の融合です。
AIが導き出した論理的なターゲット分析(左脳へのアプローチ)に、制作担当者がペルソナの深い悩みや、生々しい体験談、ブランドの想いといった情緒的なストーリー(右脳へのアプローチ)を肉付けしていく。この「ハイブリッドな構成案」こそが、AI時代にユーザーを熱狂させ、コンバージョンへ導く唯一の方法です。
「デザインが綺麗だから買う」のではなく、「このストーリーに共感し、かつ提示された論理に納得したから買う」。この心理プロセスをデザイン前のワイヤーフレームの時点で120%作り込むことが、2026年のLP制作における勝利の条件となります。
CVRを最大化させる「事前準備」の3ステップ
ワイヤーフレーム(WF)を書き始める前に、絶対に避けて通れない工程があります。それが「事前準備」です。
多くの現場では、納期に追われるあまり「とりあえず過去の似たような構成を流用する」という判断が下されがちです。しかし、2026年の成熟した市場において、その妥協は致命傷になります。ユーザーはすでに、テンプレート化された訴求を見飽きているからです。
CVR(成約率)を叩き出すLPを作るためには、小手先のテクニックではなく、「誰が、なぜ、今、自社を選ぶのか」という問いに対する明確な答えを持っておかなければなりません。この土台がグラついていると、どれだけ優れたライティングやデザインを乗せても、砂上の楼閣に終わります。ここでは、勝てるLPの土台を築くための「3つの必須ステップ」を解説します。
3C分析で「勝てる市場」と「自社の強み(USP)」を再定義する
まずは、市場環境を整理する「3C分析」からスタートします。2026年のビジネス環境において重要なのは、単なる情報の整理ではなく、「自社だけが提供できる独自の価値(USP:Unique Selling Proposition)」の再定義です。

・Customer(顧客):市場のニーズはどこにあるか? ユーザーの不満は何か?
・Competitor(競合):他社はどのような訴求をしているか? どこに隙(弱点)があるか?
・Company(自社):競合が真似できない、自社だけの強みや実績は何か?
この3つが重なる「勝てる領域」を見つけ出します。例えば、機能性で競合がひしめき合っているなら、あえて「アフターサポートの徹底」や「開発者のストーリー」に軸足を移すことで、価格競争を回避できるかもしれません。「他社ではなく、あなたから買うべき理由」が言語化できていない構成案は、ユーザーにとって選ぶ価値のないページと同じです。
ペルソナ設定の解像度を高める「インサイト」の掘り下げ方
次に、ターゲットとなる「ペルソナ」を固めます。ここでいうペルソナとは、単なる「30代・女性・会社員」といった属性データではありません。2026年のLP制作に求められるのは、ユーザー本人すら気づいていない「インサイト(本音・深層心理)」の特定です。

ペルソナ設定の解像度を高めるには、以下の質問を自分たちに投げかけてみてください。
・ユーザーは、その商品を買うことで「どんな未来」を手に入れたいのか?(ベネフィット)
・購入を検討する際、夜も眠れないほど「不安に感じていること」は何か?
・なぜ、今までその悩みを解決できなかったのか?
例えば、「ダイエットサプリ」を売る場合、インサイトは「痩せたい」ではなく、「同窓会で『変わらないね』と言われて、優越感に浸りたい」かもしれません。この生々しい感情(インサイト)を構成案のフックに使うことで、ユーザーは「これは自分のためのページだ」と直感的に確信するのです。
カスタマージャーニーから逆算した「LPのゴール」の設定
最後のステップは、ユーザーがどこから来て、LPを読んだ後にどう動くべきかを決める「ジャーニーの設計」です。
実は、「LPのゴール=商品購入(または問い合わせ)」と安易に決めてしまうのは、2026年の戦略としては不十分な場合があります。ユーザーがSNSの広告から衝動的に流入したのか、比較サイトでじっくり調べてから来たのかによって、提示すべき情報の濃度と「適切なゴール」は異なるからです。
・認知度が低い層:いきなり「購入」はハードルが高いため、まずは「無料ガイドブックの配布」や「診断コンテンツ」をゴールに設定し、リードを獲得する。
・比較検討中の層:他社との違いを明確にし、「限定キャンペーン」や「無料トライアル」で一気に成約へ導く。
「このLPを読み終えた瞬間のユーザーの心理状態」を想像してください。その熱量に最適化されたコンバージョンポイントを設定することで、離脱を防ぎ、スムーズな成約へと繋げることができます。
読者の心を動かす「鉄板」のLP構成フレームワーク
事前準備で「誰に、何を伝えるか」という強力な弾丸を用意したら、次はそれを「どのような順序で撃つか」という戦略、すなわち構成フレームワークの出番です。
「フレームワーク」と聞くと、画一的なテンプレートを想像するかもしれません。しかし、2026年のLP制作におけるフレームワークとは、楽をするためのひな形ではなく、人間が何か物を買おうとする際の普遍的な「心理プロセス」を、論理的に先回りするためのガイドです。
情報が爆発的に増えた現在、ユーザーは無意識のうちに情報を効率的に処理しようとします。論理が飛躍していたり、知りたい情報が後回しにされていたりするページは、その時点で脳が「ストレス」と判断し、離脱対象となります。
ここでは、数あるフレームワークの中でも、現代のユーザーの心理変容に最もフィットし、高い成約率を叩き出す最強の型を紹介します。この型をベースに、自社独自の要素を肉付けしていくのが最短ルートです。
成約率を高める最強の型「PASBECAT」
かつて主流だった「AIDA」や「PASONA」といった法則は、少し古くなりつつあります。なぜなら、現代のユーザーは「煽り(あおり)」に敏感であり、問題提起だけでは動かなくなっているからです。
2026年、私たちが推奨するのは、ユーザーへの共感と信頼構築を強化した「PASBECAT」というフレームワークです。これは、ユーザーが抱える問題に寄り添い、論理的な解決策と証拠を提示し、最後に背中を押すという一連の流れを体系化したものです。

-
Problem(問題提起):ターゲットが抱える悩みや痛みを言語化する。
-
Affinity(親近感・共感):「その辛さ、分かります」と寄り添い、敵ではないことを示す。(←ここが重要!)
-
Solution(解決策):その問題を解決できる手段(自社商品)を提示する。
-
Benefit(ベネフィット):商品を使うことで得られる「理想の未来」を見せる。
-
Evidence(証拠・信頼):なぜその未来が手に入るのか、客観的な証拠を示す。(←2026年の最重要項目)
-
Contents(内容・詳細):商品の具体的な仕様、価格、流れを説明する。
-
Action(行動喚起):具体的な次のアクション(購入、登録)を促す。
-
Trigger(最後の一押し):今すぐ行動すべき理由(限定性・特典)を提示する。
この流れは、ユーザーの心の鍵を順番に開けていく作業に似ています。いきなり「買ってください(Action)」と迫っても扉は開きません。まずは「あなたのことを理解しています(Affinity)」と示し、信頼の土台を築くことが先決です。
【導入部】ファーストビューで「3秒の壁」を突破する3要素
LPの構成において、最もエネルギーを注ぐべきは間違いなくファーストビュー(FV)です。ユーザーはページを開いた瞬間、わずか3秒(スマホならもっと短いとも言われます)で「自分に関係があるか」「読む価値があるか」を直感的に判断します。
この「3秒の壁」を突破し、スクロールという次の行動へ誘導するために必須となるのが、以下の3要素です。

-
ターゲットに刺さるキャッチコピー: 商品名ではありません。「誰の、どんな悩みが、どう解決するのか」を一言で表現した、強烈なベネフィットの提示です。ペルソナのインサイトから導き出した言葉を選びましょう。
-
理想の未来を可視化するメインビジュアル: 商品単体の写真よりも、「その商品を使って幸せそうにしている人の姿」や「悩みが解決された後の状態」を見せる方が効果的です。言葉で説明するよりも早く、直感に訴えかけます。
-
一瞬で信頼を獲得する「権威性」のバッジ: 「No.1の実績」「導入社数〇〇社突破」「有名メディア掲載」といった客観的な評価を、FVの目立つ位置に配置します。情報過多の時代、「みんなが選んでいる」「プロが認めている」という事実は、読むための強力な免罪符になります。
これら3つが、ワイヤーフレーム上でスクロールせずに見える範囲(アバブ・ザ・フォールド)に収まっているかを確認してください。
【ボディー部】ベネフィット提示と「信頼の証拠(エビデンス)」
FVで興味を持ったユーザーが次に求めるのは、「本当に自分に効果があるのか?」「騙されていないか?」という疑問への答えです。ボディー部では、この疑問を氷解させていきます。
まず重要なのは、「メリット(機能)」と「ベネフィット(恩恵)」を混同しないことです。 例えば、最新のノートPCを売る場合、「1kgを切る軽さ(メリット)」と伝えるだけでは不十分です。「カバンに入れていることを忘れるほど軽く、毎日の通勤ストレスが激減します(ベネフィット)」と、ユーザーの生活がどう変わるかまで翻訳して伝える必要があります。
そして、2026年のLPにおいて、ベネフィット以上に重要なのが「信頼の証拠(エビデンス)」です。AIによる生成コンテンツが溢れる中、ユーザーは「本物の情報」に飢えています。
・具体的な数値データ(「満足度98%」など。ただし調査機関の明記が必須)
・権威者の推薦コメント(医師、専門家、インフルエンサーなど)
・生々しいお客様の声(良いことばかりでなく、リアルな使用感が伝わる手書きのアンケートや写真付きレビュー)
ただ主張するだけでなく、その主張を支える強固なエビデンスの柱をワイヤーフレームに組み込むことで、ユーザーは初めて「納得」し、購入への意欲を高めます。
【クロージング部】不安を払拭し、最後の一押しを生むオファー
ページの終盤まで読み進めたユーザーは、商品に対してかなり前向きになっています。しかし、最後の最後で「購入ボタン」を押すのを躊躇させるのが、人間心理に潜む「損失回避の法則」(損をしたくないという感情)です。
クロージング部(オファーエリア周辺)の役割は、この最後の心理的ハードルを取り除くことです。

・不安の払拭(リスクリバーサル): 「自分に使いこなせるか?」という不安には「充実のサポート体制」を、「効果がなかったら?」という不安には「全額返金保証」を提示します。よくある質問(FAQ)をここに配置するのも効果的です。
・最後の一押し(トリガー): 人間は「いつでも買える」と思うと、決断を先延ばしにします。「今、この瞬間に決断すべき理由」を用意しましょう。「期間限定価格」「先着〇名様限定の特典」「今申し込むと〇〇までに間に合います」といった限定性や緊急性は、迷っているユーザーの背中を強く押します。
また、CTAボタン(行動を促すボタン)のテキスト(マイクロコピー)も重要です。単に「購入する」とするよりも、「リスクなしで試してみる」「無料で資料を受け取る」のように、ユーザーの心理的負担を軽くする言葉を選ぶことで、クリック率は大きく変わります。
失敗しないワイヤーフレーム(WF)作成の具体的手法
構成案という強力な骨組みができたら、いよいよそれを具体的なページの設計図、すなわち「ワイヤーフレーム(WF)」に落とし込んでいきます。
ワイヤーフレームは、建築で言えば「間取り図」のようなものです。ここで壁の位置やドアの向きを間違えれば、後からどんなに豪華な家具(デザイン)を入れても、住みにくい家しか建ちません。
2026年の現在、便利なWF作成ツールは山ほどありますが、ツールの使い方を覚えることと、「成果が出る設計図」を描けることは全く別次元の話です。ここでは、ツールに関係なく通用する、失敗しないWF作成の本質的なテクニックを解説します。
WFに「色」や「詳細な画像」を入れてはいけない理由
ワイヤーフレームを作り始めると、つい見栄えを良くしようと、企業のブランドカラーを入れたり、具体的な写真素材を配置したりしたくなるかもしれません。しかし、それは絶対にNGです。
なぜなら、WFの目的はあくまで「情報構造とレイアウトの検証」だからです。
もしWFに具体的な色や画像が入っていると、確認する側(クライアントや上司)は、無意識のうちにそちらに気を取られてしまいます。「この青色は少し暗すぎる」「この女性モデルの笑顔が気に入らない」といった、本質とは関係のない「デザインの好み」の議論が始まってしまうのです。
結果として、肝心の「構成の流れは正しいか?」「ベネフィットは伝わるか?」という議論が後回しになり、プロジェクトは迷走します。
ワイヤーフレームは、グレーのボックスと線、そしてテキストのみで構成されたモノクロの世界で作るのが鉄則です。画像が入る場所には「×」印のボックスを置き、「ここに〇〇の画像(例:悩んでいる女性のイメージ)」と文字で注釈を入れるだけに留めましょう。
視線の動き(Fの法則・Zの法則)を意識した情報の優先順位付け
人間がWEBページを見る際、視線の動きには一定のクセがあります。これを無視して情報を配置しても、ユーザーは重要な情報を見落としてしまいます。代表的な2つの法則をWFに取り入れましょう。

-
Fの法則: 情報量が多いページや、じっくり読む必要があるページで顕著な動きです。視線は左上から始まり、右へ移動し、少し下に下がってまた右へ、最後は左側を縦に流し読みします。アルファベットの「F」を描くような動きです。 →対策:最も重要な見出しやキャッチコピーは、視線の始点である「左上」や、視線が横に走る上部に配置します。
-
Zの法則: ページ全体をざっと見渡す際や、画像が多いページで見られる動きです。左上→右上→左下→右下と、視線が「Z」の形に移動します。 →対策:視線の終点となる右下や、視線がクロスする中央付近に、次のアクションへ繋がる重要な要素(CTAボタンなど)を配置すると効果的です。
2026年のユーザーは特にせっかちです。スクロールせずに見えるファーストビューの範囲内で、いかに視線の法則に従って情報を整理し、ストレスなく読ませるかが勝負の分かれ目となります。
スマホファーストを徹底した「コンテンツの並び替え」
「レスポンシブデザインだから、PC版のWFを作れば自動的にスマホ版もできる」という考え方は、2026年では完全に時代遅れです。スマホでの閲覧が9割を超える今、LP制作は「スマホ版のWF」から始めるのが常識です。
PCの横長の画面では「3つの特徴」を横一列に並べることができますが、スマホの縦長画面では、それらを縦に積むしかありません。このとき、単純に左から順に上から並べるだけでは不十分な場合があります。

例えば、PCでは並列に見せていた3つの要素でも、スマホの小さな画面で見たときには、「絶対に読んでもらいたい順」に並び替える必要があります。
・PC:特徴A(重要度高) | 特徴B(重要度中) | 特徴C(重要度低)
・スマホ:
特徴A(重要度高)
特徴B(重要度中)
特徴C(重要度低)
このように、デバイスの特性に合わせて情報の優先順位を再構築し、縦積みのレイアウトを設計することが、真の「スマホファースト」です。
CTA(行動喚起)ボタンの配置とマイクロコピーの最適解
LPの最終ゴールであるCTA(Call To Action)ボタン。WFにおいて、このボタンをどこに置き、何と書くかは、CVRを左右する最重要事項です。
まず配置ですが、「ページの最後に1つだけ」では足りません。ユーザーの熱量が高まるタイミングを逃さないよう、複数箇所に設置するのが基本です。

・ファーストビュー直下:一度LPを訪れたことがあるリピーター向け。
・各セクションの区切り:ベネフィットを読み終えた後や、エビデンスを見て納得した後など。
・ページ最下部(フッター直前):全ての情報を読み終えたユーザー向け。
・追従型(固定フッター):スマホでは画面下部に常にボタンを表示させる手法も有効です。
次に、ボタン上の文字(マイクロコピー)です。単に「申し込む」「購入する」といった事務的な言葉は、ユーザーに心理的な抵抗感を与えてしまいます。
・悪い例:「購入手続きへ進む」
・良い例:「リスクなしで試してみる」「まずは無料で資料を受け取る」
このように、ユーザーが得られる価値を明示し、心理的なハードルを下げる言葉を選びましょう。2026年のトレンドは、押し付けがましさを排除した、ユーザーに寄り添うような表現です。WFの段階で、このマイクロコピーまでしっかりと設計図に書き込んでおくことが重要です。
【2026年最新】生成AIを活用した構成案・ワイヤーフレーム効率化術
2026年現在、LP制作の現場において生成AIは単なる「便利ツール」ではなく、欠かすことのできない「思考のパートナー」へと進化しました。かつて数週間を要していたリサーチから構成案の作成までが、今や数時間に短縮されています。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、AIに「丸投げ」してはいけないということです。AIが得意なのは「広大なデータからのパターン抽出」と「情報の構造化」であり、最終的な「心を動かす一言」や「ブランドの体温」を吹き込むのは、依然として人間の役割です。
2026年の勝者は、AIの圧倒的なスピードを味方につけつつ、人間特有の直感と戦略でディレクションを行う「AIディレクター」としての立ち回りができる層です。ここでは、具体的にどのようにAIを使い分け、効率と質を両立させるべきか、最新の手法を公開します。
生成AIを活用したペルソナ・訴求案の量産
2026年の制作現場において主流となっているのは、特性の異なるAIモデルを戦略的に使い分ける手法です。用途に合わせて最適なモデルを選択することで、ペルソナ設定の解像度と訴求の質を飛躍的に高めることが可能になりました。
-
「幅」を広げる活用法: 処理速度とバリエーション生成に長けたモデルは、アイデアの量産フェーズに最適です。ターゲットが抱く潜在的な悩みを100個抽出させたり、競合他社のコピーを分析した上で「逆張り」の訴求案を数十パターン提示させたりといった、圧倒的な「数」を必要とする作業で真価を発揮します。
-
「深さ」を掘り下げる活用法: 論理的な推論能力を重視したモデルは、ユーザー心理の深い洞察に向いています。「なぜこのペルソナは、この価格帯で心理的ブレーキがかかるのか?」「その不安を払拭するために、どのタイミングでどのようなエビデンスを提示すべきか?」といった、複雑で緻密な心理ロジックの構築において圧倒的な威力を発揮します。
AIツールを使い、15分でプロトタイプ(骨子)を作成する方法
構成案が固まったら、次はそれを視覚的な配置に落とし込む作業です。2026年、白紙からワイヤーフレームを手書きする時間はもう必要ありません。
最新のワークフローでは、テキストベースの構成案をAIに流し込み、一瞬でコンポーネント(部品)化されたプロトタイプを生成させます。
-
構成案をMarkdown形式で整理: AIが理解しやすいように、H1、H2、CTAといったタグを付けた骨子を作成します。
-
ワイヤーフレーム生成AIに流し込む: 「スマホサイズで、PASBECAT構成に基づいたレイアウトを生成して」と指示するだけで、標準的なUIパーツが配置された図面が出来上がります。
-
15分で「叩き台」を完成させる: 出来上がったものはあくまでプロトタイプです。しかし、ゼロから作るのではなく、80点のものを微調整する形にシフトすることで、制作スピードは格段に上がります。
この「爆速のプロトタイピング」により、制作チームは「作る作業」ではなく「改善の議論」に時間を割けるようになるのです。
AI生成コンテンツと「人間による編集(ファクトチェック)」の境界線
AIが生成する文章や構成は、一見完璧に見えます。しかし、そこには2026年でも解決しきれない「2つのリスク」が潜んでいます。それが「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」と「感情の欠如」です。
記事の信頼性を守り、CVRを最大化するためには、以下の「人間の境界線」を死守しなければなりません。
-
徹底したファクトチェック: AIが引用したデータ、実績数値、法令遵守(薬機法など)については、必ず人間が一次ソースを確認する必要があります。AIは「説得力のある嘘」をつく名人であることを忘れてはいけません。
-
「情熱」と「体験」の注入: AIの文章は整っていますが、どこか「体温」を感じさせません。制作担当者の実体験に基づくエピソードや、ブランドが持つ独自の思想、ユーザーに寄り添う繊細な言葉選びなどは、最後に人間が手書きでリライトすることで、初めて読者の心を揺さぶる「売れるLP」へと昇華されます。
「AIに書かせて、人間が魂を込める」。この役割分担を明確にすることこそが、2026年のLP制作における最適解です。
デザインフェーズへ引き継ぐ際の注意点
完璧な構成案とワイヤーフレーム(WF)が完成したら、いよいよデザイナーへの引き継ぎです。しかし、このフェーズは最もトラブルが起きやすく、せっかく練り上げた戦略が「絵に描いた餅」になりかねない危険な瞬間でもあります。
多くのマーケターは、WFをチャットツールで送信し、「あとはプロにお任せします」と丸投げしてしまいがちです。しかし、それは大きな間違いです。
デザイナーは「見た目を美しく整えるプロ」ですが、「あなたのマーケティング戦略の意図を察するエスパー」ではありません。WFを渡す瞬間こそが、あなたの脳内にある戦略を、デザイナーというパートナーの脳内にインストールする、最も重要な共同作業のスタート地点なのです。
構成案の意図(なぜこの順番か)をデザイナーに言語化して伝える
デザイナーが最も知りたいのは、「何をどこに置くか」ではなく、「なぜ、それをそこに置くのか」という意図です。
例えば、ファーストビューに「実績No.1」のバッジを置くとします。デザイナーに意図が伝わっていないと、「デザインのバランスが悪いから、少し小さくして目立たない場所に移動しよう」という判断が下されるかもしれません。
しかし、もしあなたが「ユーザーは今、競合と比較して迷っている。だから、最初に『No.1』という権威性を見せて、心理的な安心感を与えたいんだ」という意図を伝えていればどうでしょう?
デザイナーは、「なるほど、それならバッジを小さくするどころか、もっと目立つように金色の装飾を加えよう」と、あなたの戦略を補強するような提案をしてくれるはずです。
上の画像のように、ワイヤーフレームの余白に赤字で「意図」を書き込む、あるいはキックオフミーティングで口頭補足する時間を必ず設けましょう。「この要素は、ユーザーのどの感情を動かすためのものか?」を共有することが、ズレのないデザインを生む唯一の方法です。
デザインによる「情報のノイズ」を排除するためのチェックリスト
熱心なデザイナーほど、「もっと良くしよう」という思いから、ワイヤーフレームにはない装飾やアニメーションを追加してくれることがあります。それがプラスに働くこともありますが、時として「情報のノイズ」となり、CVRを下げてしまう原因にもなります。
デザインが上がってきたら、感情論ではなく、以下の「守りのチェックリスト」に基づいて、冷静にフィードバックを行いましょう。
【CVRを守るためのデザインチェックリスト】
-
可読性は確保されているか?
-
背景色と文字色のコントラストは十分か?(薄いグレーの文字などはNG)
-
フォントサイズはスマホでストレスなく読める大きさか?
-
-
視線誘導はスムーズか?
-
過度な装飾や動きが、本来読ませたいテキストから視線を奪っていないか?
-
-
CTAボタンは「主役」になっているか?
-
ページ内で最も目立つ色(アクセントカラー)が使われているか?
-
周囲に十分な余白があり、埋もれていないか?
-
-
スマホでの表示崩れはないか?
-
要素が意図しない形で重なったり、改行位置がおかしくなったりしていないか?
-
LPのデザインにおいて最も優先されるべきは「美しさ」ではなく、「情報の伝わりやすさ」です。上の比較画像のように、ノイズを徹底的に排除し、ユーザーが迷わずゴールまでたどり着ける導線を確保することが、デザイナーとマーケターの共通のミッションであることを再確認しましょう。
まとめ:デザインを始める前に、勝負はすでに決まっている
ここまで、2026年におけるLP制作の要諦、すなわち「デザイン前」の工程がいかに重要かを解説してきました。
AIによる自動デザイン生成が当たり前になった今、「見た目の美しさ」はもはや差別化要因ではありません。それは、誰でも手に入れられる標準装備のようなものです。
これから先の時代、競合と決定的な差をつけるのは、「誰に、何を、どのような順序で伝えるか」という、人間だけが描ける戦略のシナリオです。
-
3C分析で市場の隙を見つける洞察力。
-
ペルソナの心の奥底にあるインサイトを掘り当てる共感力。
-
PAS BECATのようなフレームワークを使いこなし、論理的に心を動かす構成力。
-
そして、最新のAIツールを指揮者のように操り、爆速で仮説検証を回すディレクション能力。
これらはすべて、PhotoshopやFigmaを開く前に問われるスキルです。「デザイン前」にどれだけ脳に汗をかいたか。その熱量が、そのままCVRという結果となって返ってきます。
さあ、あなたも小手先のテクニックから卒業し、本質的なLP戦略の構築へと舵を切りましょう。LP作成のご相談は、是非弊社までお問い合わせください。貴社のお力になれるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった方は「いいね」やシェアをお願いします!
編集者
CANVAS編集部
編集者
CANVAS編集部
X(旧Twitter)はじめました。デジタルマーケティングに関する最新記事を公開日にご紹介しているので是非フォローしてください!@canvas_d2cr
よく読まれている記事

