Media 2023.04.03

リマーケティングを利用したRLSA(検索広告向けリマーケティング)とは?仕組み~運用ポイントを解説!

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シム イルソン

みなさん、こんにちは。
メディア部のシムです。Google、Yahoo!の広告運用を担当しています。

今回ご紹介したい機能は高い効果が期待できる「検索広告向けリマーケティング(以下RLSAと記載)」です。
通常のリスティング広告と比べ費用対効果が高い傾向があるRLSAは、
広告運用に欠かせない機能としてその役割を果たしています。
本記事ではRLSAの仕組み、メリット、注意点などを中心にまとめています。ぜひ、参考にしてください。

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RLSAとは?

RLSAとはリマーケティングリストを活用したリスティング広告の配信手法です。
この配信手法を活用することで、リスティング広告において
特定のリマーケティングリストに含まれているユーザーに広告を配信することが可能となります。

Googleリスティング広告とは?メリットや運用方法を解説

例を用いて説明します。

不動産会社Aは集客のため、Googleリスティング広告と
「一度以上自社サイトに来訪したことがあるユーザー」にRLSA配信もしています。

引っ越しを検討しているX、Yさんは「家探し」などの不動産会社Aが出稿しているキーワードで検索を行ました。
Xさんは不動産会社Aのサイトに訪問し、他の情報も収取したいため離脱しました。
一方、Yさんは不動産会社Aのサイトには訪問していません。

後ほど、XさんとYさんは「神奈川県3月引っ越し」という不動産会社Aが出稿しているキーワードで検索を行ったところ、
Xさんには以前訪れたことのある不動産会社Aのサイトが
検索画面上部に広告として表示されましたが、Bさんには表示されませんでした。

不動産会社Aは「一度以上自社サイトに来訪したことがあるユーザー」の
リマーケティングリストを活用したRLSA配信を実施していたため、Xさんには広告配信を行うことができました。
一度でも自社サイトに来訪したことがあるユーザーに意図的に配信を行うことができるため、
RLSAは通常のリスティング広告よりもコンバージョン率が高い傾向があります。

RLSAのメリット

ここからはRLSAのメリットについて触れていきたいと思います。
RLSAの主なメリットは2点あります。

①ニーズが表面化しているユーザーに再アプローチができる

RLSAは任意のリマーケティングリストを用いた広告配信手法であるため、
通常のリスティング広告と比較して比較検討段階が進んでいるユーザーに広告配信を行うことができます。

上記のようなユーザーは通常のリスティング広告で接触しているユーザーよりもニーズが表面化していることが多いため、
コンバージョン率が高くなる可能性があります。

上記のメリットの結果として、通常のリスティング広告と比較してCPAを安価に推移させられる傾向があります。
また、一度自社サイトに訪問したことのあるユーザーは
自社商材に既に興味を持っているユーザーであると考えられるため、より効率的な広告配信を実現することも期待できます。

②コンバージョンリードタイムが長い商材に強い

ここまで記載してきた通り、RLSAは一度自社サイトに訪問したユーザーなどに広告を配信することができる手法です。
では、コンバージョンまでのリードタイムが長い商材にRLSAを活用した場合を考えてみましょう。

例えば、夏に向けてダイエットしたいXさんがジムの入会を検討している状況を想像してみてください。

Xさんの行動
様々なジムのサイトに来訪し情報収集
       ⇓
通い始めたい時期、通いたい場所が未定のため検討を保留
       ⇓
時期、場所を決めたXさんは再度情報収集を再開
情報収集を再開直後に、RLSAを実施していたジムAの広告に再接触
       ⇓
元々興味を持っていたジムではあったが、
情報収集を再開直後の広告接触であったためにジムAに入会

上記のようにカスタマージャーニー上でコンバージョンまで検討時間が必要な商材はRLSAを効果的に活用ができます。
そのため、コンバージョンリードタイムが長い商材はRLSAの導入をおすすめします。

RLSAに紐づけ可能なリマーケティングリスト

リマーケティングリストというとサイト来訪のリマーケティングリストが最も想起されやすいかと思います。
しかし、RLSAではそれ以外のリストを活用することも可能です。

RLSA で利用できるリマーケティングリストは、以下の通りです。
Google,Yahoo!によって一部違う場合もありますのでご注意ください。

■Google
①標準リマーケティング リスト
②アプリリマーケティング リスト
③YouTube動画のリマーケティング リスト
④Googleアナリティクスのリマーケティング リスト
⑤顧客の連絡先情報にもとづくリマーケティング リスト
⑥AdWords optimized list(Google 広告の最適化リスト)

Googleリスティング広告とは?メリットや運用方法を解説

■Yahoo!
①標準のリマーケティング リスト
②アプリのリマーケティング リスト

RLSAの運用ポイント

上記のメリットを踏まえた上で、RLSAの運用ポイントとして2点ございます。

①リマーケティングリストへの入札の出し分け
RLSAを活用することでリマーケティングリストに向けて広告配信の入札を上げて
広告配信の機会を増やすことが可能となります。

このことで、オークションに参加する回数を増やすことができ、
訪問履歴のあるターゲットの広告接触回数を増やすことが可能となります。
リマーケティングリストの中に含まれるユーザーは広告主のサイトに訪問したことがあるため、
RLSAを活用して配信される広告に対するクリック率上昇が期待されます。

②ユーザーが過去にサイト訪問した時と異なる訴求の広告を見せられる
もし、広告用のホームページが複数ある場合、
既に配信している広告用のホームページと異なるホームページを活用して広告配信を行うことができます。

また、訴求文なども該当リマーケティングリストに応じて変化を加えることが可能です。
ニーズが顕在化されているユーザーに対して適切かつ、効率的な広告配信が可能となります。

RLSAの活用する際の注意点

ここまでRLSAの良い点を説明してきましたが、もちろん注意点もございます。

RLSAではリマーケティングリストのユーザーボリュームが小さい場合、配信ができません。

RLSA配信のためにはリマーケティングリストのボリュームが過去30日間で1000人を超える必要があります。
ディスプレイ広告におけるリマーケティングでは、
過去30日間のリマーケティングリストのボリュームが100人程度でも配信可能ですが、
RLSAは上記の条件をクリアしないと配信が行えません。

Yahoo!広告の場合もGoogleと同様、
リマーケティングリストのボリュームが過去30日間で1000人を超えていないとRLSAの配信が不可能となります。

ただし、Yahoo!検索においてはリマーケティングリストのボリュームが小さく広告配信ができない状況でも、
管理画面上で配信不可の表示がされない仕様となっております。
そのため、リマーケティングリストのボリュームが1000人に近い場合、
定期的にリマーケティングリストのボリュームの確認を行う必要があります。

※Google広告ではリマーケティングリストのサイズが小さくRLSAの配信できない場合、
オーディエンスマネージャーにて対象のリマーケティングリスト下部に
「Google サービスでのターゲット ユーザーが少なすぎます」というエラーが表示されます。
上記の表示されている場合はRLSAへの活用ができないためご注意ください。

※リマーケティングリストのボリュームが1001人の場合、RLSAの配信は可能ですが
配信量が少なく成果まで繋がらないリスクもあります。

終わりに

この記事ではRLSAの仕組み、メリット、注意点などをまとめました。
本記事内容の通り、RLSAはリスティング広告の費用対効果を最大限に引き上げることができる配信手法です。

ここまで説明させていただいたメリットや運用におけるポイント、
そして注意点を把握していただくことで、広告配信のグロースを実現することができます。

実際にRLSAを導入しても、当初はなかなか効果が合わないなんてことも考えられます。
そんな時はリーセンシーを見直してみるなどし、
リマーケティングリストの観点から調整を検討してみるのもおすすめです。

なおRLSAの運用は弊社でもお取り扱いがございます。
効果増大に向けた安定感のある広告運用まで担当させていただくことが可能ですので、
お困りのご担当者様はぜひ弊社へ一度お問い合わせくださいませ。

以上、「RLSA(検索広告向けリマーケティング)とは?」でした。
最後までご精読いただき誠にありがとうございました。

 

【初心者必読】リスティング広告とは?特徴や仕組み・費用・出稿方法・運用のポイントを解説

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シム イルソン

PFS部所属。中途でD2C Rに入社。Google・Yahoo!を中心に運用型広告の運用を担当。料理とコーヒーが大好きな日本6年目のコリアンです。

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