YDAのターゲティングとは?その種類と特徴について解説!
菅野 利佳子
こんにちは。D2C Rメディア部の菅野です。
YDAにおけるターゲティングは10種類と豊富にありますが、
どんなターゲティングがあるのか、全て把握しておくのは難しいのではないでしょうか。
そこで本記事では、ターゲティングの種類からGDAのターゲティングとの違いなど、詳しくご紹介いたします。
目次
ターゲティングの種類
YDAには以下の10種類のターゲティングがあります。
参照:ディスプレイ広告(運用型)のターゲティングはどんな種類がありますか?
・性別ターゲティング
・年齢ターゲティング
・オーディエンスリストターゲティング
・サーチキーワードターゲティング
・コンテンツキーワードターゲティング
・サイトカテゴリーターゲティング
・プレイスメントターゲティング
・曜日・時間帯ターゲティング
・地域ターゲティング
・デバイスターゲティング
それでは1つずつご説明いたします。
性別ターゲティング
性別ターゲティングは、指定した性別のユーザーに広告を配信できる機能です。
デフォルトでは全性別選択されていますが、以下の中から任意で選択可能です。
※選択した性別のユーザーには、Yahoo!側で判定/推定した性別区分のユーザーが含まれます。
▼性別一覧
・男性
・女性
・不明
年齢ターゲティング
年齢ターゲティングは、指定した年齢区分のユーザーに広告を配信できる機能です。
性別ターゲティング同様、デフォルトでは全年齢区分選択されていますが、以下の中から任意で選択可能です。
※選択した年齢区分のユーザーには、Yahoo!側で判定/推定した年齢区分のユーザーが含まれます。
▼年齢区分一覧
・8歳~19歳
・20歳~24歳
・25歳~29歳
・30歳~34歳
・35歳~39歳
・40歳~44歳
・45歳~49歳
・50歳~54歳
・55歳~59歳
・60歳~64歳
・65歳~69歳
・70歳以上
・不明 ※年齢が不明のユーザーに限定して配信
例)学生や20代など若い世代をターゲティングしたい場合は、
「8歳~19歳」「20歳~24歳」「25歳~29歳」を選択
オーディエンスリストターゲティング
オーディエンスリストターゲティングは、
任意で作成したオーディエンスリスト、またはYahoo!側が提供している共通オーディエンスリストをもとに、
ユーザーに広告を配信(または除外)できる機能です。
複数の異なるリストを設定した場合は、OR条件で(いずれかに該当すれば)配信されます。
かなり多くの種類があるため、目的に合わせて柔軟にリストを選択できるかと思います。
オーディエンスリスト、共有オーディエンスリストの中には
どのような種類のリストがあるのか、ご説明いたします。
オーディエンスリスト
オーディエンスリストには以下の7種別があります。
・ウェブサイト訪問ユーザー
∟いわゆるリマーケティング配信が可能。URL等で条件を指定することもできる。
・アプリユーザー
∟ユーザーがインストールしたアプリやアプリ内での行動に基づいて配信できる。
・顧客データ
∟メールアドレスやアプリ用広告識別子等、広告主が持つユーザー情報を連携して配信できる。
・Yahoo! Audience Discovery
∟Yahoo! Audience Discoveryから連携したデータのリストをもとに配信ができる。
※Yahoo! Audience Discoveryとは?
Yahoo! JAPANのデータを用いて独自のユーザーセグメントを作成し、
Yahoo!広告への出稿やターゲティング配信を行えるサービス。
参考:Yahoo! Audience Discoveryとは
・高度なセグメント
∟指定した任意のキーワードから機械学習で作成されるリストをもとにして配信できる。
指定したキーワード自体を検索したユーザーだけではなく、
該当のキーワードと検索行動の類似性が高いユーザーにも配信可能。
・類似ユーザー
∟基となるオーディエンスリスト
(ウェブサイト訪問ユーザー/アプリユーザー/顧客データ/Yahoo! Audience Discovery)のユーザーに
行動履歴が類似しているユーザーに配信できる。
・組み合わせ
∟ウェブサイト訪問ユーザー/アプリユーザー/顧客データ/Yahoo! Audience Discovery/
高度なセグメント/類似ユーザー/興味関心/購買意向/属性・ライフイベント
を組み合わせて作成したリストをもとに配信できる。
※組み合わせ方は、OR条件、AND条件、除外の3つから選択可能。
詳細につきましては、下記ヘルプページをご参照ください。
ヘルプページ:オーディエンスリストターゲティング
共通オーディエンスリスト
共通オーディエンスリストには、以下の4種別があります。
※2023年10月からオーディエンスカテゴリーターゲティングが共通オーディエンスリストに統合されています。
・興味関心
∟ブランド認知を目的として、商品やサービスに興味関心を示しているユーザーに対して配信できる。
例)ショッピング/旅行、ニュース/情報メディア/スポーツ、フィットネス/銀行、金融など
・購買意向
∟見込み顧客へのアプローチを目的として、
商品の検索やカートに入れるなどの購買検討を行っているユーザーや旅行や結婚などの計画を立てている
ユーザーに対して配信できる。
例)アパレル、アクセサリー/食品、飲料/コスメ、美容、ヘアケア/家電、スマホ、カメラ/ギフトなど
・属性・ライフイベント
∟家族構成や年収、学歴や仕事など特定の属性や、就職や結婚などのライフイベントを迎える
ユーザーに絞って配信できる。
・ヤフー提供※予約型のみ
∟イベントや季節の行事などトレンドに合わせたターゲティングや、
市場のニーズは高いが、興味関心、購買意向、属性・ライフイベントでは捉えきれないユーザーへ配信できる。
詳しい項目については、以下の方法で確認できます。
①管理画面の左側メニュー「オーディエンスリスト」を選択
②「編集」をクリック
③任意のキャンペーン、広告グループを選択し、「決定して進む」をクリック
④共通オーディエンスをクリックすると、種別ごとに項目が表示される
以上がオーディエンスリストターゲティングになります。
ターゲティングしたいユーザーやデータ連携方法などによって、最適なリスト種別が異なりますので、
下記フローチャートもご参照ください。
ヘルプページ:リスト種別の選び方
サーチキーワードターゲティング
サーチキーワードターゲティングは、
指定したキーワードをYahoo!検索で検索したユーザーに対して配信できる機能です。
広告配信に利用する検索履歴の有効期間や、指定したキーワードで検索した回数を選択できます。
検索クエリに基づくため、興味関心が高いユーザーに対して配信できるのが大きな特徴になっています。
また、検索広告と併用することで、同じターゲット層へ重点的なプロモーションが可能です。
コンテンツキーワードターゲティング
コンテンツキーワードターゲティングは、
広告を配信(または除外)したいウェブページやアプリのコンテンツ(記事)の内容をキーワードで指定して、
掲載面を制御できる機能です。
Yahoo!側でウェブページやアプリのコンテンツ(記事)を解析し、抽出されたキーワードと
指定したキーワードが一致した場合に広告が配信/除外されます。
例)コンテンツキーワードで「旅行」と指定した場合、
Yahoo!ニュース内の「旅行」に関連する記事の広告枠に配信されるなど。
サイトカテゴリーターゲティング
サイトカテゴリーターゲティングは、
特定のカテゴリーを指定して、そのカテゴリーに属するウェブサイトに広告を配信できる機能です。
1つの広告グループで複数のサイトカテゴリーを指定した場合、
いずれかのカテゴリーに該当するウェブサイトであれば配信対象となります。
▼サイトカテゴリー一覧(一部)
・ニュース、情報系
∟国内、海外、スポーツ、政治、経済、エンターテインメント、地域情報、天気など
・ソーシャルサービス
∟Q&A、ブログ、掲示板
・電子メール、ストレージ
∟電子メール、ストレージ
・エンターテインメント
∟芸能、テレビ、映画、音楽、漫画/アニメ、占い、ゲームなど
・専門サイト(サービス)
∟生活/暮らし、ライフイベント、不動産、教育/学習、金融、医療、美容、グルメ、ギャンブルなど
・専門サイト(製品、物販)
∟自動車、バイク、ファッション、インテリア、携帯電話、食品/飲料など
・専門サイト(その他)
∟ペット、その他法人など
プレイスメントターゲティング
プレイスメントターゲティングは、
広告を配信(または除外)するウェブサイトを指定することで、配信先を制御できる機能です。
サイトカテゴリーではサイトの種別を指定できますが、こちらではURLでサイトを指定することができます。
プレイスメントリストに登録したURLと前方一致、
または後方一致するURLのウェブサイトが広告の配信対象(または対象外)となります。
※配信先として指定するサイト数が少ない場合は、ボリュームが出ない可能性があるためご注意ください。
例)URL「www.yahoo.co.jp」を含むプレイスメントリストを広告グループAに「配信対象」として設定した場合
「www.yahoo.co.jp」→配信対象
「shopping.yahoo.co.jp」→配信対象外(「www」が含まれないため)
※上記2つのURLを配信対象とする場合は、直接入力で「yahoo.co.jp」を設定
効果の良くないウェブサイトをリスト化し、広告グループに紐づけることで特定の配信先を除外することなどができます。
曜日・時間帯ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティングは、
指定した曜日・時間帯にインターネットを利用しているユーザーに限定して配信できる機能です。
デフォルトでは「全ての曜日・時間帯に配信」が選択されていますが、1時間単位で設定可能です。
特定の時間帯で配信を避けたい場合などに有効な機能です。
地域ターゲティング
地域ターゲティングは、設定した地域に対して、
Yahoo!側で様々な情報をもとに判定された、ユーザーのいる場所または関心・関連のある場所へ広告を配信できる機能です。
地域名指定(都道府県単位、市区郡単位)、半径指定(選択した地域からの半径を指定 ※予約型は不可)が可能です。
デフォルトでは「全ての地域に配信」となっています。
除外設定はできないものの、除外したい地域以外を指定することで、特定の地域への配信を避けることはできます。
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングは、
デバイス(端末)やOS、プラットフォームなどを指定して配信ができる機能です。
設定できる項目は以下の通りです。
▼デバイス
・全てのデバイス
・PC
・スマートフォン
・タブレット
▼OS
・全てのOS
・Android
・iOS
※キャンペーン目的が「アプリ訴求」の場合、スマートフォン、タブレットのOSバージョンの下限値を選択可能
▼プラットフォーム
・全てのプラットフォーム(ウェブ/アプリ)
・ウェブ
・アプリ
※デバイスが「PC」のみの場合は「全てのプラットフォーム」へ配信
設定時の注意事項
複数のターゲティングを使用する場合、どのように使用するかによって配信先の範囲が異なるため、注意が必要です。
同じターゲティング種別から複数選択した場合は、OR条件(いずれかに該当すれば)
異なるターゲティング種別を同時に設定した場合は、
AND条件(設定したターゲティングどちらも該当するユーザーに)配信になります。
例)年齢ターゲティングの「30歳~34歳」「35歳~39歳」を選択した場合
→OR条件
∟「30歳~34歳」または「35歳~39歳」の全ユーザーへ配信
年齢ターゲティングの「30歳~34歳」と性別ターゲティングの「男性」を選択した場合
→AND条件
∟「30歳~34歳」かつ「男性」のユーザーへ配信
GDAとの違い
GDAにもYDAと同様に様々なターゲティング機能があります。
比較しやすいよう表におまとめいたしましたので、参考にしてみてください。
YDA | GDA |
性別ターゲティング |
▼ユーザー属性
∟年齢 ∟性別 ∟世帯収入 ∟子どもの有無 ▼オーディエンスセグメント ・詳しいユーザー属性 ・アフィニティ ・購買意向強、ライフイベント ・データセグメント ∟ウェブサイトを訪れたユーザー ∟アプリユーザー ∟YouTubeユーザー ∟顧客リスト ∟Googleアナリティクス ∟組み合わせリスト ・カスタムセグメント |
年齢ターゲティング | |
オーディエンスリスト ターゲティング |
|
サーチキーワード ターゲティング |
× ※デマンドジェネレーションキャンペーンでは可能 |
コンテンツキーワード ターゲティング |
コンテンツターゲット |
サイトカテゴリー ターゲティング |
トピックターゲット |
プレイスメントターゲティング | プレースメントターゲティング |
曜日・時間帯ターゲティング | 広告のスケジュール設定 |
地域ターゲティング | 地域設定 |
デバイスターゲティング | デバイス設定 |
予約型と運用型で使用できるターゲティングの違い
YDAでは運用型と予約型で設定できるターゲティングが異なります。
一覧化いたしましたので、ご活用ください。
運用型 | 予約型 | |
性別ターゲティング | 〇 | 〇 |
年齢ターゲティング | 〇 | 〇 |
オーディエンスリストターゲティング | 〇 | △ ヤフー提供のみ可 |
サーチキーワードターゲティング | 〇 | × |
コンテンツキーワードターゲティング | 〇 | × |
サイトカテゴリーターゲティング | 〇 | × |
プレイスメントターゲティング | 〇 | × |
曜日・時間帯ターゲティング | 〇 | 〇 |
地域ターゲティング | 〇 | 〇 |
デバイスターゲティング | 〇 | 〇 |
設定方法
最後に設定方法についてご説明いたします。
※プレイスメント、コンテンツキーワード、オーディエンスリスト、サーチキーワードでは
ツール>ライブラリーから事前にリストの作成が必要です。
①管理画面左側より、設定したいターゲティング項目を選択
②「編集」をクリックし、ターゲティングを設定したいキャンペーン、広告グループを選択
③設定項目を編集、リストの紐づけなど設定後、「設定」ボタンをクリック
以上がターゲティングの設定方法になります。
おわりに
いかかでしたでしょうか。
広告配信においてターゲティングは効果を左右する重要な要素の1つです。
各ターゲティングへの理解を深めることで、
より目的に沿ったターゲティング設定を考えることに繋がると思います。
ぜひそれぞれのターゲティングを上手く活用してみてください。
プラットフォームソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社し、GoogleとYahoo!の広告運用を担当。絵を描いたり、エレキギターを弾くことが趣味。月1回は好きなバンドやアイドルのコンサートに足を運んでいます。