Media 2024.03.18

YDAのターゲティングとは?その種類と特徴について解説!

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菅野 利佳子

こんにちは。D2C Rメディア部の菅野です。

YDAにおけるターゲティングは10種類と豊富にありますが、
どんなターゲティングがあるのか、全て把握しておくのは難しいのではないでしょうか。
そこで本記事では、ターゲティングの種類からGDAのターゲティングとの違いなど、詳しくご紹介いたします。

この記事を読んでいる方へ

▼2024年11月の媒体アップデート情報
主要広告媒体の最新アップデート情報
・SmartNewsの記事キーワードオーディエンス機能
・TikTokのブランドリフト調査のアップデート
・LINEの最適化地点に設定できる項目が追加
など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

ターゲティングの種類

YDAには以下の10種類のターゲティングがあります。
参照:ディスプレイ広告(運用型)のターゲティングはどんな種類がありますか?

・性別ターゲティング
・年齢ターゲティング
・オーディエンスリストターゲティング
・サーチキーワードターゲティング
・コンテンツキーワードターゲティング
・サイトカテゴリーターゲティング
・プレイスメントターゲティング
・曜日・時間帯ターゲティング
・地域ターゲティング
・デバイスターゲティング

それでは1つずつご説明いたします。

性別ターゲティング

性別ターゲティングは、指定した性別のユーザーに広告を配信できる機能です。
デフォルトでは全性別選択されていますが、以下の中から任意で選択可能です。
※選択した性別のユーザーには、Yahoo!側で判定/推定した性別区分のユーザーが含まれます。

▼性別一覧
・男性
・女性
・不明

年齢ターゲティング

年齢ターゲティングは、指定した年齢区分のユーザーに広告を配信できる機能です。
性別ターゲティング同様、デフォルトでは全年齢区分選択されていますが、以下の中から任意で選択可能です。
※選択した年齢区分のユーザーには、Yahoo!側で判定/推定した年齢区分のユーザーが含まれます。

▼年齢区分一覧
・8歳~19歳
・20歳~24歳
・25歳~29歳
・30歳~34歳
・35歳~39歳
・40歳~44歳
・45歳~49歳
・50歳~54歳
・55歳~59歳
・60歳~64歳
・65歳~69歳
・70歳以上
・不明 ※年齢が不明のユーザーに限定して配信

例)学生や20代など若い世代をターゲティングしたい場合は、
 「8歳~19歳」「20歳~24歳」「25歳~29歳」を選択

オーディエンスリストターゲティング

オーディエンスリストターゲティングは、
任意で作成したオーディエンスリスト、またはYahoo!側が提供している共通オーディエンスリストをもとに、
ユーザーに広告を配信(または除外)できる機能です。
複数の異なるリストを設定した場合は、OR条件で(いずれかに該当すれば)配信されます。
かなり多くの種類があるため、目的に合わせて柔軟にリストを選択できるかと思います。

オーディエンスリスト、共有オーディエンスリストの中には
どのような種類のリストがあるのか、ご説明いたします。

オーディエンスリスト

オーディエンスリストには以下の7種別があります。


・ウェブサイト訪問ユーザー
 ∟いわゆるリマーケティング配信が可能。URL等で条件を指定することもできる。

・アプリユーザー
 ∟ユーザーがインストールしたアプリやアプリ内での行動に基づいて配信できる。

・顧客データ
 ∟メールアドレスやアプリ用広告識別子等、広告主が持つユーザー情報を連携して配信できる。

・Yahoo! Audience Discovery
 ∟Yahoo! Audience Discoveryから連携したデータのリストをもとに配信ができる。

 ※Yahoo! Audience Discoveryとは?
 Yahoo! JAPANのデータを用いて独自のユーザーセグメントを作成し、
 Yahoo!広告への出稿やターゲティング配信を行えるサービス。
 参考:Yahoo! Audience Discoveryとは

・高度なセグメント
 ∟指定した任意のキーワードから機械学習で作成されるリストをもとにして配信できる。
  指定したキーワード自体を検索したユーザーだけではなく、
  該当のキーワードと検索行動の類似性が高いユーザーにも配信可能。

・類似ユーザー
 ∟基となるオーディエンスリスト
 (ウェブサイト訪問ユーザー/アプリユーザー/顧客データ/Yahoo! Audience Discovery)のユーザーに
  行動履歴が類似しているユーザーに配信できる。

・組み合わせ
 ∟ウェブサイト訪問ユーザー/アプリユーザー/顧客データ/Yahoo! Audience Discovery/
  高度なセグメント/類似ユーザー/興味関心/購買意向/属性・ライフイベント
  を組み合わせて作成したリストをもとに配信できる。
 ※組み合わせ方は、OR条件、AND条件、除外の3つから選択可能。


詳細につきましては、下記ヘルプページをご参照ください。
ヘルプページ:オーディエンスリストターゲティング

共通オーディエンスリスト

共通オーディエンスリストには、以下の4種別があります。
※2023年10月からオーディエンスカテゴリーターゲティングが共通オーディエンスリストに統合されています。

・興味関心
 ∟ブランド認知を目的として、商品やサービスに興味関心を示しているユーザーに対して配信できる。
 例)ショッピング/旅行、ニュース/情報メディア/スポーツ、フィットネス/銀行、金融など

・購買意向
 ∟見込み顧客へのアプローチを目的として、
  商品の検索やカートに入れるなどの購買検討を行っているユーザーや旅行や結婚などの計画を立てている
  ユーザーに対して配信できる。
 例)アパレル、アクセサリー/食品、飲料/コスメ、美容、ヘアケア/家電、スマホ、カメラ/ギフトなど

・属性・ライフイベント
 ∟家族構成や年収、学歴や仕事など特定の属性や、就職や結婚などのライフイベントを迎える
  ユーザーに絞って配信できる。

・ヤフー提供※予約型のみ
 ∟イベントや季節の行事などトレンドに合わせたターゲティングや、
  市場のニーズは高いが、興味関心、購買意向、属性・ライフイベントでは捉えきれないユーザーへ配信できる。

詳しい項目については、以下の方法で確認できます。
①管理画面の左側メニュー「オーディエンスリスト」を選択

管理画面の左側メニュー「オーディエンスリスト」を選択

②「編集」をクリック

②「編集」をクリック

③任意のキャンペーン、広告グループを選択し、「決定して進む」をクリック

③任意のキャンペーン、広告グループを選択し、「決定して進む」をクリック

④共通オーディエンスをクリックすると、種別ごとに項目が表示される

④共通オーディエンスをクリックすると、種別ごとに項目が表示される

以上がオーディエンスリストターゲティングになります。

ターゲティングしたいユーザーやデータ連携方法などによって、最適なリスト種別が異なりますので、
下記フローチャートもご参照ください。
ヘルプページ:リスト種別の選び方

サーチキーワードターゲティング

サーチキーワードターゲティングは、
指定したキーワードをYahoo!検索で検索したユーザーに対して配信できる機能です。
広告配信に利用する検索履歴の有効期間や、指定したキーワードで検索した回数を選択できます。
検索クエリに基づくため、興味関心が高いユーザーに対して配信できるのが大きな特徴になっています。
また、検索広告と併用することで、同じターゲット層へ重点的なプロモーションが可能です。

コンテンツキーワードターゲティング

コンテンツキーワードターゲティングは、
広告を配信(または除外)したいウェブページやアプリのコンテンツ(記事)の内容をキーワードで指定して、
掲載面を制御できる機能です。
Yahoo!側でウェブページやアプリのコンテンツ(記事)を解析し、抽出されたキーワードと
指定したキーワードが一致した場合に広告が配信/除外されます。

例)コンテンツキーワードで「旅行」と指定した場合、
  Yahoo!ニュース内の「旅行」に関連する記事の広告枠に配信されるなど。

サイトカテゴリーターゲティング

サイトカテゴリーターゲティングは、
特定のカテゴリーを指定して、そのカテゴリーに属するウェブサイトに広告を配信できる機能です。
1つの広告グループで複数のサイトカテゴリーを指定した場合、
いずれかのカテゴリーに該当するウェブサイトであれば配信対象となります。

▼サイトカテゴリー一覧(一部)
・ニュース、情報系
 ∟国内、海外、スポーツ、政治、経済、エンターテインメント、地域情報、天気など
・ソーシャルサービス
 ∟Q&A、ブログ、掲示板
・電子メール、ストレージ
 ∟電子メール、ストレージ
・エンターテインメント
 ∟芸能、テレビ、映画、音楽、漫画/アニメ、占い、ゲームなど
・専門サイト(サービス)
 ∟生活/暮らし、ライフイベント、不動産、教育/学習、金融、医療、美容、グルメ、ギャンブルなど
・専門サイト(製品、物販)
 ∟自動車、バイク、ファッション、インテリア、携帯電話、食品/飲料など
・専門サイト(その他)
 ∟ペット、その他法人など

 

プレイスメントターゲティング

プレイスメントターゲティングは、
広告を配信(または除外)するウェブサイトを指定することで、配信先を制御できる機能です。
サイトカテゴリーではサイトの種別を指定できますが、こちらではURLでサイトを指定することができます。
プレイスメントリストに登録したURLと前方一致、
または後方一致するURLのウェブサイトが広告の配信対象(または対象外)となります。
※配信先として指定するサイト数が少ない場合は、ボリュームが出ない可能性があるためご注意ください。

例)URL「www.yahoo.co.jp」を含むプレイスメントリストを広告グループAに「配信対象」として設定した場合
「www.yahoo.co.jp」→配信対象
「shopping.yahoo.co.jp」→配信対象外(「www」が含まれないため)
※上記2つのURLを配信対象とする場合は、直接入力で「yahoo.co.jp」を設定

効果の良くないウェブサイトをリスト化し、広告グループに紐づけることで特定の配信先を除外することなどができます。

曜日・時間帯ターゲティング

曜日・時間帯ターゲティングは、
指定した曜日・時間帯にインターネットを利用しているユーザーに限定して配信できる機能です。
デフォルトでは「全ての曜日・時間帯に配信」が選択されていますが、1時間単位で設定可能です。
特定の時間帯で配信を避けたい場合などに有効な機能です。

地域ターゲティング

地域ターゲティングは、設定した地域に対して、
Yahoo!側で様々な情報をもとに判定された、ユーザーのいる場所または関心・関連のある場所へ広告を配信できる機能です。
地域名指定(都道府県単位、市区郡単位)、半径指定(選択した地域からの半径を指定 ※予約型は不可)が可能です。
デフォルトでは「全ての地域に配信」となっています。
除外設定はできないものの、除外したい地域以外を指定することで、特定の地域への配信を避けることはできます。

デバイスターゲティング

デバイスターゲティングは、
デバイス(端末)やOS、プラットフォームなどを指定して配信ができる機能です。
設定できる項目は以下の通りです。

▼デバイス
・全てのデバイス
・PC
・スマートフォン
・タブレット

▼OS
・全てのOS
・Android
・iOS
※キャンペーン目的が「アプリ訴求」の場合、スマートフォン、タブレットのOSバージョンの下限値を選択可能

▼プラットフォーム
・全てのプラットフォーム(ウェブ/アプリ)
・ウェブ
・アプリ
※デバイスが「PC」のみの場合は「全てのプラットフォーム」へ配信

設定時の注意事項

複数のターゲティングを使用する場合、どのように使用するかによって配信先の範囲が異なるため、注意が必要です。
同じターゲティング種別から複数選択した場合は、OR条件(いずれかに該当すれば)
異なるターゲティング種別を同時に設定した場合は、
AND条件(設定したターゲティングどちらも該当するユーザーに)配信になります。

例)年齢ターゲティングの「30歳~34歳」「35歳~39歳」を選択した場合
  →OR条件
   ∟「30歳~34歳」または「35歳~39歳」の全ユーザーへ配信

  年齢ターゲティングの「30歳~34歳」と性別ターゲティングの「男性」を選択した場合
  →AND条件
   ∟「30歳~34歳」かつ「男性」のユーザーへ配信

GDAとの違い

GDAにもYDAと同様に様々なターゲティング機能があります。
比較しやすいよう表におまとめいたしましたので、参考にしてみてください。

YDA GDA
性別ターゲティング
▼ユーザー属性
 ∟年齢
 ∟性別
 ∟世帯収入
 ∟子どもの有無

▼オーディエンスセグメント
・詳しいユーザー属性
・アフィニティ
・購買意向強、ライフイベント
・データセグメント
 ∟ウェブサイトを訪れたユーザー
 ∟アプリユーザー
 ∟YouTubeユーザー
 ∟顧客リスト
 ∟Googleアナリティクス
 ∟組み合わせリスト
・カスタムセグメント
年齢ターゲティング
オーディエンスリスト
ターゲティング
サーチキーワード
ターゲティング
×
※デマンドジェネレーションキャンペーンでは可能
コンテンツキーワード
ターゲティング
コンテンツターゲット
サイトカテゴリー
ターゲティング
トピックターゲット
プレイスメントターゲティング プレースメントターゲティング
曜日・時間帯ターゲティング 広告のスケジュール設定
地域ターゲティング 地域設定
デバイスターゲティング デバイス設定

 

予約型と運用型で使用できるターゲティングの違い

YDAでは運用型と予約型で設定できるターゲティングが異なります。
一覧化いたしましたので、ご活用ください。

運用型 予約型
性別ターゲティング
年齢ターゲティング
オーディエンスリストターゲティング
ヤフー提供のみ可
サーチキーワードターゲティング ×
コンテンツキーワードターゲティング ×
サイトカテゴリーターゲティング ×
プレイスメントターゲティング ×
曜日・時間帯ターゲティング
地域ターゲティング
デバイスターゲティング

 

設定方法

最後に設定方法についてご説明いたします。
※プレイスメント、コンテンツキーワード、オーディエンスリスト、サーチキーワードでは
 ツール>ライブラリーから事前にリストの作成が必要です。

①管理画面左側より、設定したいターゲティング項目を選択

①管理画面左側より、設定したいターゲティング項目を選択

②「編集」をクリックし、ターゲティングを設定したいキャンペーン、広告グループを選択

②「編集」をクリックし、ターゲティングを設定したいキャンペーン、広告グループを選択

③設定項目を編集、リストの紐づけなど設定後、「設定」ボタンをクリック

③設定項目を編集、リストの紐づけなど設定後、「設定」ボタンをクリック

以上がターゲティングの設定方法になります。

おわりに

いかかでしたでしょうか。
広告配信においてターゲティングは効果を左右する重要な要素の1つです。
各ターゲティングへの理解を深めることで、
より目的に沿ったターゲティング設定を考えることに繋がると思います。
ぜひそれぞれのターゲティングを上手く活用してみてください。

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菅野 利佳子

プラットフォームソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社し、GoogleとYahoo!の広告運用を担当。絵を描いたり、エレキギターを弾くことが趣味。月1回は好きなバンドやアイドルのコンサートに足を運んでいます。

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