【ASA】配信面別の運用方法や注意点、CPIについて
山之内 葵
こんにちは。D2C R メディア担当の山之内です。
今回はASAの運用の流れや開始時の注意点、各配信面のCPI感についてご紹介します。 ASAを運用したことがない初心者の方でも分かりやすい記事になっているかと思うので、 是非最後まで読み進めていただけますと幸いです!
ASAとは
ASAとは、App Storeに配信することができるプラットフォームのことを指しています。 配信面としては「Todayタブ」、「検索タブ」、「プロダクトページ」、「検索結果」の4つの配信面に広告を表示させることができ、 4つの配信面全てに配信することで、より効果的にアプリのプロモーションができると言われています。
ASA(Apple Search Ads)のキャンペーン構成や課金形態などの概要に関しては、下記記事を参照いただけますと幸いです。
Apple Search Ads(ASA)とは?配信面ごとの課金形態・費用と推奨設計を解説
配信面別の特徴と運用方法
Todayタブ
Todayタブとは
画像のように、App Storeを開いた際「TOP面の上から2枠目」へ広告が表示されます。
AppStoreを開いたユーザーが最初に目にするコンテンツとして表示されるため、
アプリの認知度を高めるために最も効果的な配信面です。
Todayタブをタップした後は、カスタムプロダクトページがリンク先として使用され、
アセットとして選択したカスタムプロダクトページがTodayタブ広告の背景でアニメーション表示されるような仕組みとなっています。
※カスタムプロダクトページ:
デフォルトのストアページの他に、スクリーンショットや説明文などを変更した別パターンを作成することができる機能のこと
ASAのカスタムプロダクトページとは?審査規定など徹底解説!
詳細なターゲティング内容やクリエイティブの規定に関しては下記記事を参照いただけますと幸いです。
Todayタブとは? Apple Search Ads配信面について解説
Todayタブの運用方法
リリースしたてのアプリや、コラボ、周年などのイベント時に配信することがおすすめです。
基本的には下記のように他媒体や、他のキャンペーンとともに配信することで認知度向上を狙います。
①Todayタブ+他ブランディング施策
∟商戦期に他ブランディ具施策と合わせて配信することで、AppStoreでリーチの最大化を図る
②Todayタブ+検索結果
∟App Store内における広告配信の組み合わせによる増分効果を図る
Todayタブ 配信時の注意点
注意点に関しては大きく3つあります。
下記記載の通り、カスタムプロダクトページの作成が必要となるため、Todayタブを配信する場合はスケジュールに余裕を持たせることが必要となります。
①カスタムプロダクトページが広告がタップされた後のリンク先として使用されるため、
カスタムプロダクトページを作成しなければ、Todayタブを配信することができない。
②特定の日付に開始するようにスケジュール設定されている場合は、
ステータスを「一時停止」に設定している場合を除いて、承認され次第配信される。
③広告が中国本土のApp Storeに掲載するように設定されている場合は、クリエイティブの認証書類の承認が必要になる場合がある。
詳細なカスタムプロダクトページの入稿規定に関しては下記記事をご参照ください。
ASAのカスタムプロダクトページとは?審査規定など徹底解説!
その他詳細な注意点は下記ヘルプ記事を参照いただけますと幸いです。
https://searchads.apple.com/jp/help/ads/0087-today-tab-ads-troubleshooting
検索タブ/プロダクトページ
検索タブとは
画像のように、検索タブのおすすめ最上部へ広告が表示されます。
App Storeユーザーの約70%が検索によってアプリを見つけていると言われていますが、
検索タブを配信するメリットとしては、ユーザーが検索する前に注目を集めることができるということが挙げられ
Todayタブに次いでリーチ力が高い配信面と言えます。
プロダクトページとは
プロダクトページの一番下にある「その他のおすすめ」リストの最上位に表示される広告で、
アプリを積極的に調べてダウンロードすべきかどうかの情報を集めているユーザーに表示されます。
検索タブ/プロダクトページの運用方法や注意点
どの配信面にも該当しますが、
CPT課金になるため入札負けして配信がシュリンクしていないかは都度確認が必要となります。
また、プロダクトページに関しては通常のターゲティング(オーディエンス、性別、年齢、地域)に加えて、
アプリカテゴリの設定が可能となります。
関連性の高いアプリを選択することで、興味関心の高いユーザーに配信できるという点がメリットとして挙げられます。
配信時の注意点は、プロダクトページは現在中国本土のApp Storeで利用することができないことが挙げられます。
日本に向けて配信する場合は大きく影響ないですが、
中国に向けて配信したい場合はプロダクトページには配信できないため注意が必要です。
検索結果
検索結果とは
検索結果の最上位に広告が表示されます。
基本的にはアプリのプロダクトページに基づいて広告が作成されますが、
カスタムプロダクトページを作成することで、
動画を使用した広告や連なった静止画を使った広告など様々な広告出稿が可能です。
検索結果の運用方法
検索結果は最も獲得目的に適した配信面となります。
基本的には指名/一般/競合キャンペーン(完全一致)と調査系キャンペーン(部分一致+検索マッチ)を作成し、
調査系キャンペーンにてCV獲得できているKWを指名/一般キャンペーンに完全一致で追加することが推奨されています。
検索結果 配信時の注意点
配信時の注意点としては下記2つ挙げられます。
①指名/一般/競合キャンペーン(完全一致)や調査系キャンペーン(部分一致)では、検索マッチをオフにする
∟検索マッチをオンにすると自動で検索語句ターゲティングが行われてしまい、急にパフォーマンスが悪化する可能性があるため
②調査系キャンペーン(検索マッチ)はキーワードを入稿せず、
指名/一般/競合で入稿済のキーワードは完全一致で除外しておく
∟既に入札しているキーワードを避けて配信することで、新たな関連検索語句と広告のマッチの発見がしやすくなるため
前述にも推奨運用方法として記載しましたが、
上記内容を注意しながら検索マッチや部分一致で新しいキーワードを発見し、
指名/一般キャンペーンに追加する動きが全体CPIの抑制にもつながります。
各配信面別のCPI感
アプリのジャンルやご予算によって異なりますが、
各配信面のCPI感は検索結果(指名)を基準に1とした場合、およそ下記のようになっています。
・Todayタブ:2.5倍~4.0倍
・検索タブ:1.0~2.6倍
・プロダクトページ:2.0~5.0倍
※全体予算を下記のように分けた場合のCPIを記載しています。
検索結果: 50%、Today Tab: 20%、Search Tab: 20%、Product Pages: 10%
※あくまで参考値のため上記数値内に収まるわけではございません。
検索結果<検索タブ、プロダクトページ(アプリによって順不同)<Todayタブの順に、
基本的には認知目的に近づくにつれてCPIが高くなる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本的な配信面の役割や運用方法、注意点などを紹介させていただきました!
検索結果のみ配信していた方も多いかと思いますが、
「Todayタブ」、「検索タブ」、「プロダクトページ」なども実施することで
認知⇒インストールへとユーザー導線を作り出すことができます。
ぜひ、色々な配信面で出稿してみてください!
この記事が少しでも皆様のASA理解促進に役立てますと幸いです。
メディアデザイン本部 プラットフォームソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社し、主にASAとGoogle、Yahoo!広告運用を担当。温泉や食べ歩きをすることが趣味です。