Media 2024.08.29

P-MAXで新規顧客獲得を最大化する戦略

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齊藤 悠希

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P-MAXキャンペーンとは

まず初めにP-MAXキャンペーンとは何かおさらいです。
P-MAXは1つのキャンペーンでGoogle広告のすべての配信チャネルにて広告配信が可能なメニューで、
自動で最適化されたターゲティングを用いて効率的な配信ができます。

掲載面はYouTube・ディスプレイ・検索・ショッピング・Gmail・Googleマップなど
Googleのすべての広告配信面に対して配信が可能です。

まず初めにP-MAXキャンペーンとは何かおさらいです。
P-MAXは1つのキャンペーンでGoogle広告のすべての配信チャネルにて広告配信が可能なメニューで、
自動で最適化されたターゲティングを用いて効率的な配信ができます。

掲載面はYouTube・ディスプレイ・検索・ショッピング・Gmail・Googleマップなど
Googleのすべての広告配信面に対して配信が可能です。

詳しくは、過去にコチラの記事でご紹介しておりますので、ご参照ください!

Google広告のP-MAXキャンペーンとは?特徴と推奨設計・注意点を解説

新規顧客の獲得とは

広告配信を行う中で、既存顧客(リピーター)に対してだけでなく
新規顧客に対してのアプローチも強化してビジネスの拡大を図りたい
そんなお悩みを抱えるマーケターの方は多いのではないでしょうか。

Google広告のP-MAXキャンペーンや検索キャンペーンには「新規顧客の獲得」目標の機能があり、
これを使用することで新規顧客の獲得を重視したキャンペーンの最適化配信が可能になります。

今回はその「新規顧客の獲得×P-MAX」について詳しく紹介します。

最適化の種類

P-MAXのデフォルト設定では、新規顧客と既存顧客に対して均等に入札がかかります。
そして新規顧客の獲得を重視したキャンペーンの最適化には、以下2つの設定方法があります。


A.既存顧客より新規顧客に対する入札単価を高くするモード
B.新規顧客に対してのみ入札単価を設定するモード


以下でそれぞれ詳しくご紹介します。

A.既存顧客より新規顧客に対する入札単価を高くするモード

このモードでは、既存顧客よりも新規顧客に対してコンバージョン値の重みづけをすることができます。
既存・新規顧客両方に広告配信しつつ、新規顧客を重視した獲得の促進が可能になり、
既存顧客への配信の偏りを回避できます。

既存顧客の獲得に広告配信が偏っており、新規顧客の拡大に課題を感じている場合におすすめです。

※使用できる入札戦略は以下です。
・目標広告費用対効果
・コンバージョン値の最大化

B.新規顧客に対してのみ入札単価を設定するモード

このモードでは、定義した新規顧客に対してのみ広告の表示を制限することができます。
新規獲得のみに特化した設定となっており、新規獲得用の予算を効果的に活用できます。

※使用できる入札戦略は以下
・目標広告費用対効果
・コンバージョン値の最大化
・目標コンバージョン単価
・コンバージョン数の最大化

それぞれの設定方法は後ほどご説明します。

新規顧客、既存顧客の定義

まずモードを設定する前に、顧客の定義を設定する必要があります。
定義付けには、以下3つの方法があります。

①購入のコンバージョントラッキングを元にした「新規顧客」の定義(デフォルト)

アカウント内に「購入」のコンバージョンアクションが設定されている場合、
過去540日間のトラッキングデータを元に自動的にリストが作成されます。
ただし、ユーザー側のCookie削除や無効化により、リストの網羅性はやや低くなる可能性があります。

②カスタマーマッチリストを元にした「既存顧客」の定義(推奨)

手動でカスタマーマッチリストをアカウント内にインポートし、既存顧客として指定できます。
3rd Party Cookie規制によるターゲット精度の低下が懸念される中、
自社の1st Party DataとGoogleアカウント上のデータを突合してリスト化することで
より精度の高いデータを用いて定義づけできます。

③コンバージョントラッキングタグを元にした「新規顧客・既存顧客」の定義

ツールを使う事でコンバージョントラッキングのタグで抽出されたデータを元に新規・既存顧客の判断をします。
①の自動抽出とは異なり、タグの追加の設定作業が必要です。

上記3種の方法で新規・既存顧客の定義を指定することができますが、
データの精度が一定担保されていて、かつ導入ハードルが低い②の使用が推奨されます。

またD2C Rでは、ドコモデータを元にしたカスタマーマッチリストの活用による独自のターゲティングを提供しています!
「②カスタマーマッチリストを元にした「既存顧客」の定義(推奨)」の方法で
精度の高いドコモデータを使って既存顧客を定義することで、
より新規顧客としての獲得を広げたい配信構成の実現をサポートいたします。
ドコモデータの活用の詳細については、気軽に弊社までお問い合わせください!

設定方法

それでは最後に、設定方法をお伝えします。

ステップ1.

P-MAXのキャンペーン設定階層に入ります。
「顧客の獲得」項目を選択します。

P-MAXのキャンペーン設定階層に入ります。
「顧客の獲得」項目を選択します。

※広告アカウント内に「購入」カテゴリのコンバージョンアクションが設定されていない場合は、以下のように表示されます。 購入のコンバージョンアクションを設定するか、後述の既存顧客リストの設定をしましょう。

※広告アカウント内に「購入」カテゴリのコンバージョンアクションが設定されていない場合は、以下のように表示されます。 購入のコンバージョンアクションを設定するか、後述の既存顧客リストの設定をしましょう。

ステップ2-A.

「A.既存顧客より新規顧客に対する入札単価を高くするモード」を指定したい場合は、該当の選択肢を選びます。
まずは「既存顧客リストを定義する」を押下して、既存顧客として指定したいリストを設定しましょう。

「A.既存顧客より新規顧客に対する入札単価を高くするモード」を指定したい場合は、該当の選択肢を選びます。
まずは「既存顧客リストを定義する」を押下して、既存顧客として指定したいリストを設定しましょう。

既存顧客リストは以下2種の方法で指定する事が可能です。
・ウェブサイトを訪れたユーザー(リマーケティングリストなど)
・顧客リスト(カスタマーマッチリスト)

既存顧客リストは以下2種の方法で指定する事が可能です。
・ウェブサイトを訪れたユーザー(リマーケティングリストなど)
・顧客リスト(カスタマーマッチリスト)

続いて、新規顧客に対するコンバージョン値を設定します。
アカウント全体で設定する場合は、同じ階層内の「新規顧客によるコンバージョン値の向上」の項目内へ新規顧客の単価を入力し、
既存顧客に対する新規顧客の価値を定義づけしましょう。
この値が大きい程、新規顧客を重視してキャンペーンの配信が最適化されていきます。

続いて、新規顧客に対するコンバージョン値を設定します。
アカウント全体で設定する場合は、同じ階層内の「新規顧客によるコンバージョン値の向上」の項目内へ新規顧客の単価を入力し、
既存顧客に対する新規顧客の価値を定義づけしましょう。
この値が大きい程、新規顧客を重視してキャンペーンの配信が最適化されていきます。

この新規顧客に対するコンバージョン値の設定は、アカウント単位だけでなくキャンペーン単位でも指定が可能です。
その場合は、以下のP-MAX設定階層から、鉛筆マークを押下して設定します。

この新規顧客に対するコンバージョン値の設定は、アカウント単位だけでなくキャンペーン単位でも指定が可能です。
その場合は、以下のP-MAX設定階層から、鉛筆マークを押下して設定します。

 

ステップ2-B.

「B.新規顧客に対してのみ入札単価を設定するモード」を指定したい場合は、2つ目の選択肢を選びます。
こちらも、既存顧客の定義付けをしていない場合は「既存顧客リストを定義する」から設定します。

「B.新規顧客に対してのみ入札単価を設定するモード」を指定したい場合は、2つ目の選択肢を選びます。
こちらも、既存顧客の定義付けをしていない場合は「既存顧客リストを定義する」から設定します。

以上が各モード別の設定手順となります。

なお
・既存顧客の定義の設定(アカウント全体)
・新規顧客に対するコンバージョン値の設定(アカウント全体)
は以下の手順でも設定、編集する事が可能です。

目標>コンバージョン>概要 から「顧客の獲得」階層へ移動
「目標を編集」を押下して設定

なお
・既存顧客の定義の設定(アカウント全体)
・新規顧客に対するコンバージョン値の設定(アカウント全体)
は以下の手順でも設定、編集する事が可能です。

目標>コンバージョン>概要 から「顧客の獲得」階層へ移動
「目標を編集」を押下して設定

さいごに

いかがでしたでしょうか。

P-MAXキャンペーンと新規顧客獲得の最適化機能を活用することで、
既存顧客向け配信による収益性を担保しつつ、
新規顧客の獲得による拡大性を見込んだアカウント構造を作る事が可能になります。
ビジネスの成長と新規顧客の獲得を目指す上で、これらの機能を使ってみてはいかがでしょうか。

D2C Rでは設計をはじめとした広告運用をサポートいたします。
お気軽にご相談くださいませ!

 

【2023年最新版】Googleショッピング広告とは?

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齊藤 悠希

メディアデザイン本部 プラットフォームソリューション部。2019年にD2C Rに中途入社。 広告運用担当としてSNS系広告メディアを担当後、現在はGoogle,Yahoo!を中心としたウェブ広告運用に従事。 趣味は業務後の晩酌。

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