SmartNews広告のターゲティングとは?その種類と使い方について解説!
佐々木 麻衣華
こんにちは、D2C Rソーシャルメディアソリューション部の佐々木です。
SmartNewsとは、ニュースアプリユーザー数No.1(※1)、
モバイルニュースアプリにて提携媒体数・掲載記事数トップ(※2)のアプリメディアです。
※1: Nielsen Mobile NetView 2021年9月時点 (スマートニュースの利用者数をアプリケーションレベルで集計)
※2:ICT総研「2021年モバイルニュースアプリ市場動向調査」 2021年時点。
参考:スマートニュースの特徴(ヘルプ)
https://ads.smartnews.com/home/
SmartNews広告では、SmartNewsのアプリ内に広告を掲載することができますが、
一般的なターゲティング手法に加えて、ニュースアプリならではの特性を生かしたターゲティングが可能です。
そんなSmartNews広告のターゲティング種類について、この記事では解説していきます。
なお、こちらの記事では運用型SmartNews Ads、
また2024年4月24日にフルリリースが行われた新広告管理画面(広告マネージャー v2 ※以後v2)仕様の
ターゲティング手法について主に説明いたします。
目次
SmartNews広告のターゲティング機能
SmartNews広告には、大きく分けて2種類のターゲティング最適化方法と2種類の基本的なターゲティング手法があります。
2種類のターゲティング最適化方法は以下です。
・標準ターゲティング
・SMARTターゲティング
SMARTターゲティングは、新広告管理画面v2より登場した新機能です。
従来の広告管理画面ではターゲティング最適化方法の選択はできませんでしたが、v2になり選択肢が広がりました。
2種類の基本的なターゲティング手法は以下です。
・デモグラ/デバイス/地域/興味関心などユーザー属性
・カスタムオーディエンス
それでは、それぞれどんなターゲティング手法なのか解説します。
ターゲティング最適化方法:標準ターゲティング
標準ターゲティングとは、全てのユーザー属性、
オーディエンス設定を拡張しないように設定したい場合に活用するターゲティング最適化方法です。
標準ターゲティングでは、年齢や性別、興味関心などの設定内容が守られるため、
ターゲティングしたいユーザーのみにリーチが可能です。
あらかじめペルソナが決まっていたり、設定内容以外への拡張配信が不可の場合はこちらを活用してください。
ターゲティング最適化方法:SMARTターゲティング
SMARTターゲティングは、新広告管理画面v2より新登場したターゲティング最適化方法です。
「サイト誘導」、「コンバージョン」「アプリのプロモーション」のキャンペーン目的で設定することが可能です。
(※「ブランド認知」キャンペーンでは利用できません。)
SMARTターゲティングは、広告の目的や配信結果、
商品内容、ユーザー行動に基づいて自動的にターゲティングを最適化する機能です。
細かなターゲティング選定をする手間を省くことができ、
広告配信結果に応じて自動的にターゲティングを調整してくれるためパフォーマンスの向上を実現することができます。
また、年齢、性別、地域、OSなど対象ターゲティングを限定したい場合、
SMARTターゲティングによって拡張したくないユーザー属性を指定することも可能です。
SMARTターゲティングを活用することで、キャンペーン目標を達成しながら新しいユーザーを発見することもできます。
商材によってはSMARTターゲティングによって拡張されたくない年齢や性別などもあると思いますが、
この場合、以下の表で「〇」が付いている項目はSMARTターゲティングから除外ができます。
最適化対象項目 | 除外できる 項目 |
年齢 | 〇 |
性別 | 〇 |
OS | 〇 |
地域 | 〇 |
配信回線 | × |
通信キャリア | × |
デバイス | × |
興味・関心 | × |
カスタムオーディエンス(追加) | × |
カスタムオーディエンス(除外) | × |
出典:ターゲティング項目の除外について https://help-ads.smartnews.com/item-3090/
「×」の項目であるキャリアやユーザーの興味・関心などは、SMARTターゲティングを活用している場合、常に最適化されるためご注意ください。
また、厳格に年齢制限を設けたい場合や除外したカスタムオーディエンスには絶対に配信をしたくない場合は、
SMARTターゲティングではなく標準ターゲティングを使用する必要があります。
※カスタムオーディエンスも拡張範囲なので、除外したカスタムオーディエンスにも配信が出る可能性があります。
以上が2種類のターゲティング最適化方法です。
目的やターゲティングに合わせて最適なターゲティング最適化方法を選択しましょう。
続いて2種類のターゲティング手法について解説します。
ターゲティング手法:ユーザー属性
SmartNews広告ではユーザー自身がSmartNewsアプリ内で設定したプロフィール情報に加え、
使用デバイス、アプリ上でのユーザーの行動よりユーザー属性などを推定しています。
設定できる項目は以下のとおりです。
OS | 性別 | 年齢 | キャリア | オーディエンス | 興味関心 | 地域 |
● iOS ● Android |
● 男性 |
● すべて ● 20歳以下 ● 21-24歳 ● 25-29歳 ● 30-34歳 ● 35-39歳 ● 40-44歳 ● 45-49歳 ● 50-54歳 ● 55-59歳 ● 60-64歳 ● 65-69歳 ● 70歳以上 |
● docomo ● au ● Softbank |
● リターゲティング ● 配信除外 ● モバイル広告IDリスト |
● 自動車 ● キャリア ● 教育 ● 家族・人間関係 ● フード・ドリンク ● 健康的な生活 ● エンターテイメント ● ニュース・政治 ● ビジネス・ファイナンス ● ペット ● 医療・健康 ● 不動産 ● ショッピング ● テクノロジー・コンピューティング ● 旅行 ● スタイル・ファッション ● ゲーム |
● 都道府県、 市区町村単位 |
参考:最新媒体資料
また、設定方法についてはSmartNews社様のヘルプもご確認ください。 https://help-ads.smartnews.com/item-3794/
ターゲティング手法:カスタムオーディエンス
続いてカスタムオーディエンスについてです。
SmartNews広告では、データリストを利用して対象のユーザーに広告を配信することが可能です。
カスタムオーディエンスの作成方法は下記の4つがあります。
・ウェブアクティビティ
・IDリストアップロードによるオーディエンス作成
・広告エンゲージメント
・類似オーディエンス
それぞれのカスタムオーディエンスについて解説をしていきます。
ウェブアクティビティ
ウェブアクティビティのカスタムオーディエンスでは、
ウェブサイトに訪問または特定のアクション(イベント)を起こしたユーザーのオーディエンスを作成します。
例:リターゲティング
※1つのカスタムオーディエンスを作成するために選択できるルールは50個までです。
また、1つのカスタムオーディエンスは少なくとも1つのルールを選択する必要があります。
※カスタムオーディエンス生成には24~48時間かかる場合があります。
IDリストアップロードによるオーディエンス作成
広告主のオーディエンス ID リストをアップロードしてカスタムオーディエンスを作成する方法です。
アップロードされたIDとSmartNewsシステム内で一致するユーザーを探し、一致するとカスタムオーディエンスが生成されます。
生成が完了すると、アップロードされたファイルは速やかに削除されます。
IDリストを活用したカスタムオーディエンスはリターゲティングキャンペーンや
CV除外として広告費を最適化するキャンペーンに使用できます。
サポート対象のIDタイプは下記です。
・IDFA(Identifier for Advertisers)
・AAID(Google Advertising ID)
広告エンゲージメント
SmartNews広告に対して、特定のアクション(imp/click/CV)を起こしたユーザーのオーディエンスを作成する方法です。
現在サポートされている広告の種類は「画像」のみ、
アクションは「クリック」「インプレッション(Viewable)」「コンバージョン」です。
※1つのカスタムオーディエンスを構築するために選択できるルールの最大数は50であり、
1つのカスタムオーディエンスには少なくとも1つのルールが必要です。(ウェブアクティビティと同じ)
※広告エンゲージメントによるカスタムオーディエンスの生成には24~48時間かかる場合があります。
類似オーディエンス
既存のセグメントに含まれるユーザーに似ているユーザーのリストを作成する方法です。
拡張サイズ5%・10%・15%・20%・25%・30%より拡張度合いを選択することが可能です。
※現状v2管理画面では作成不可のため、旧広告管理画面v1の管理画面上で作成したリストをv2でも使用可能です。
時期は未定ですが、今後v2でも作成可能になる予定です。
各カスタムオーディエンスの詳細な作成方法については、SmartNews社様のヘルプもご確認ください。
https://help-ads.smartnews.com/item-3060/
カスタムオーディエンス作成後のステータスについて
カスタムオーディエンス作成後、下記表のとおりステータス表示されます。
ステータス | 定義 |
進行中 |
システムは、設定に基づいてカスタム オーディエンスの構築を
引き続き進めています。 |
利用可能 |
システムは設定に基づいたカスタムオーディエンスの構築を完了し、
少なくとも1人のユーザーがカスタムオーディエンスにマッピングされました。 |
狭すぎます |
システムは設定に基づいてカスタムオーディエンスの構築を完了し、
カスタムオーディエンスにマッピングされたユーザーはゼロになりました。 |
失敗しました |
システムは設定に基づいてカスタムオーディエンスを構築できませんでした。
|
出典:ステータスの確認 https://help-ads.smartnews.com/item-3060/
カスタムオーディエンスでは、常に最新のデータを表示するために自動更新をすることができます。
カスタムオーディエンスリストのサイズを増やすためにも自動更新を有効にするのが推奨です。
ただし注意点として、カスタムオーディエンスがどのキャンペーンにも使用されていない場合、
30日後に自動更新が停止されるためご注意ください。
また、旧広告管理画面v1から新広告管理画面v2に移行したオーディエンスリストは、
2025年以降段階的に利用不可になるのでご注意ください。(v1の提供終了までは問題なく利用可能)。
以上、4種類のカスタムオーディエンスと作成後のステータスについて解説しました。
ターゲティング設定の組み合わせ
SmartNews広告では、複数のターゲティング設定を選択すると、すべて選択した条件を満たすユーザーへ広告を配信します。
例えば、年齢、性別、興味・関心をターゲティング項目として設定した場合、すべての項目に該当したユーザーに広告が配信されるため、その分オーディエンスサイズも狭くなります。
また、カスタムオーディエンスと他のターゲティング項目についてもAND条件で組み合わせになります。
※ただし、複数のカスタムオーディエンスリストは作成時にAND条件またはOR条件を選択可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、SmartNews広告のターゲティングについてご紹介させていただきました。
広告成果を高めるためには、様々なターゲティング手法を検証し、
勝ち筋を見つけることが重要になってくるでしょう。
記事を読む前と比較して、SmartNews広告への理解が高まったのではないでしょうか。
少しでもSmartNews広告出稿に興味を持っていただいた企業様は、弊社にお問い合わせくださいませ。
D2C Rでは設計をはじめとした広告運用をサポートいたします。
お気軽にご相談くださいませ!
SmartNews広告とは?特徴や種類・ターゲティング・入稿規定を解説
メディアデザイン本部 ソーシャルメディアソリューション部。2020年にD2Cグループに中途入社。 自社ドコモメディア広告運用などを担当後、現在はSNS系広告メディアを中心とした広告運用に従事。 趣味はライブ鑑賞。