Media 2022.06.03

ASA広告運用をもっと効率的に!SearchAds.com活用のメリット

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廣重 明理

ASA運用をもっと効率的に!SearchAds.com活用のメリット

こんにちは!D2CRの廣重です。
メディアセールスチームにて、日々媒体の拡販活動に励んでいます。

D2C Rでは、現在Apple Search Adsの運用調整の効率化を目指して、Mobile Action社の広告運用ツール「SearchAds.com」の導入を進めている真っ最中です。
今回は、SearchAds.comの基本的な機能と使用するメリットについて、Mobile Action社の三野様に話を伺いました。

煩雑になりがちなASAの運用ですが、お困りの方はぜひ本記事を参考にしていただけますと幸いです。

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Mobile Actionとは

会社概要

[三野]Mobile Action社は、2013年よりサンフランシスコを拠点とし、モバイルに特化したデータ分析・広告運用ツールの事業を展開しております。
ASO(App Store Optimization)の機能を軸に、世界65カ国のアプリ市場のデータを所持し、サービスは、adidas、eBay、Groupon、Zynga、Reuters、Yahoo!といった世界有数の企業を含む、150,000以上のアプリで利用されています。

2019年からは、ベータ版で公開していたSearchAds.comもマネタイズを始め、世界で1,000以上のマーケター、国内でも100以上のアプリを含む広告主様、代理店様にご利用いただいています。

SearchAds.comの機能の特長

[三野]SearchAds.comは、Apple Search Ads (ASA) の広告運用ツールとして2018年より開始しました。基本的な機能としては下記の3つです。

  1.  運用の自動化ルール設定
  2. SDKとの連携による、SDK数値まで反映した運用実施
  3. 他社出稿KWデータ・オーガニックKWデータからの入札

それぞれ詳細にご説明致します。

運用の自動化ルール設定

SearchAds.comでは、各種KPIをもとにキーワード別の入札額を自動で調整できます。

例えば、[過去3日間] の [CPI] が [300円未満] だった場合 [24時間毎] に [入札を5%上げる] といった条件設定ができます。それぞれの括弧の中身である時間・数値・KPIに関しては、任意のものに設定可能です。
入札変更以外にも、停止や除外キーワード化、メール通知やSlack通知を同時に実行することができます。

②SDKとの連携による、SDK数値まで反映した運用実施

計測パートナーとしてAppsFlyer、Adjust、Kochava、Branch、Singularと連携しているので、広告成果をSearchAds.comの管理画面に表示し、またそれらの各種KPI数値で①の自動化ルールが作成可能になっています。

③他社出稿KWデータ・オーガニックKWデータからの入札

SearchAds.comの親プロダクトにあたるMobileActionでは、ASO向けにApp Storeのキーワード収集をしており、デイリーでどのアプリがどのキーワードで何位だったか、というデータベースを保持しています。
SearchAds.com上では、そのデータベースから直接、Apple Search Adsの広告グループ内にキーワードを追加することができます。

Apple Search Adsの登場によって、検索結果の1stビューで表示されるのはオーガニック1位までになってしまっているので、このオーガニック検索のキーワードデータベースは、他社アプリはもちろん、自社アプリのものでも、2位以下の入札検討に有用です。

また、Apple Search Adsの広告出稿データも収集しており、他社がどんなキーワードに入札しているのかを発見することもできますので、キーワードのアイデアに枯渇することはほとんど無いのではないでしょうか。

SearchAds.com導入の最大のメリット

SearchAds.com導入の最大のメリット

[三野]お客様の声で、メリットを感じていただく順番として、時系列的にはまず、キーワード探索〜入札キーワードの追加が楽になった、というポイントで喜んでいただいています。
SearchAds.comにはASOをベースにした豊富なキーワードのデータベースがあります。
入札対象のキーワードを探すこと自体が楽になったり、入札にトライすること自体を正当化するためのメタデータがあるのでPDCAが回しやすくなったりというメリットがあります。

次に自動化ルールの運用部分で、高頻度でPDCAを回せる点。
しかもそれが計測パートナーでの数値でできるとなってくると、各種ダッシュボードを行ったり来たりして運用のために使っていた時間が大幅に削減できます。

ASAの抱えている問題として、ボリュームが出稿全体のマジョリティになりづらい反面、「Appleが独自要素をもって展開している検索広告」という特性のため、いわゆる「やり込み要素」がかなり多いというポイントが挙げられます。
例えば「ASAは全体出稿額の10%なので20%改善しても2%しかインパクトがないため時間が割けない」など。
効果改善しないと予算割り当ても増えず、ニワトリタマゴの状態になりやすい広告商品だなと思います。

特に時間泥棒になりやすいのが、キーワード入札の正当化(なぜ入札すべきなのか、という理由とセットでキーワードを発見する)と、CPI最適化のための入札調整です。

この2点はSearchAds.comでかなり時間削減にはなります。

ただ、我々としては「今あるものの時間削減になる」というコストカット的なメリット以上に、見積もり工数が減って競合ワードなどバルク対応に意欲的になれたり、出稿時間帯の調整や性年代・地域などでABテストをするためのキャンペーン複数管理が容易になることを通して、Apple Search Adsが有益なユーザー獲得チャネルとして拡大しやすくなり、他社と差別化するための武器や技が増えるということが最大のメリットになればと考えています。

直近の新機能リリース情報

[三野]インフラ面も含め、社内では様々な機能追加が列を作っていますが、その中でも共通してニーズが高いものが2点あります。

1つは「リアトリビューションROAS」の管理画面表示です。
こちらは新規ユーザーのLTVが高くない大型クライアントに特に多いKPIで、復帰ユーザーのパフォーマンスを重視する場合に用いられる指標です。これが直近リリースされます。

もう1つが、「LAT ON + 計測パートナーインストール」の管理画面表示です。
こちらは、新規インストールの真の合計値のようなもので、LAT (Limited Ad Tracking) をONにしていて計測パートナーに計測されないユーザーのインストール数と、計測パートナーのインストール数を合計した数値になります。

上記2つはもちろん自動化ルールを適用し、入札変更の指標として使っていただくことができます。

まとめ

今回は、SearchAds.comの概要についてお聞きいたしました。
活用のメリットをまとめると、下記の通りとなります。

・自動化ルール設定により運用にかかる工数を削減できる
・マニュアル作業による調整ミスが減る
・自動化により空いた時間で、高頻度でPDCAを回すことができる

D2C Rでは、今後もApple Search Adsの広告効果の最大化に尽力いたします。
次回は、実際にツールを使用した事例についてご紹介させていただきたいと思います。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!

株式会社D2C Rは、アプリ・Web配信企業やコンテンツプロバイダをはじめとする広告主のニーズにマッチした、効果的な広告の開発・提供を行うデジタルマーケティング会社です。

D2C Rでは、企業が提供する良質なコンテンツやサービスに関する情報を、より多くの生活者に届けることを通じて、生活者の生活をより豊かにします。また、モバイルコンテンツ市場の健全な発展に寄与すべく、安心かつ効果的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。

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廣重 明理

M&S本部 メディアイノベーション室所属。2019年にD2C R中途入社。音楽と海外旅行が大好きな1児の母です。実体験をベースに広告運用についてわかりやすく発信していきます!

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