Googleがついに!2年以内にCookieデータのサポートを終了へ
斉藤 裕貴
こんにちは。D2C Rメディア本部斉藤です。
昨今、世の中が新しい時代に突入しようとしているのを沸々と感じます。
電子決済、5G、サブスクリプション、IoT、スーパーアプリ…
「時代が大きく変わった」という確かな実感は持てなくとも、少しずつ着実に変化してきていると思う今日この頃です。
さて、そんな時代の転換期の1つとして相応しい
”GoogleのCookieデータのサポート終了”
について少しだけ深掘っていきたいと思います。
Googleからの発表
2020年1月14日、Google社による3rd party Cookieデータを2年以内にサポートを打切る計画が発表されました。ITP2.3の発表もまだ記憶に新しいですが、近年ユーザープライバシーを守る対策が強化され続けており、Apple社に続き遂にGoogle社も対応が進められました。
さて、ここで気になるのがそのインパクトです。
ブラウザ利用率の高いchromeで3rd party Cookieのデータが取れないとなると相当まずいぞ!という事は想像に容易いですが、具体的な数値から改めてその影響をみていきたいと思います。
では早速デバイス(PC,モバイル)別にchromeがどれほどのシェア率があるのか見ていきましょう。
「Syncer:【2019年10月】ブラウザのシェアの統計情報」より引用
PCのシェア率は約66%。
ITP発表時、safariのPCシェア率は5%だったためPCでの計測には大きな影響がありませんでしたが、一方chromeでは7割近くのPCユーザーが影響を受けます。
続いてモバイルのシェア率です。
「Syncer:【2019年10月】ブラウザのシェアの統計情報」より引用
モバイルのシェア率約26%。
こちらも市場の3割弱のユーザーがchromeを利用しているという結果になりました。
特にsafariと合わせたモバイルの数値に注目をしたいのですが
safari 62%
chrome 26%
合わせて9割近くのユーザーがもろに影響を受けます。
PCは7割、モバイルは9割が3rd party Cookieデータが取れません。
・・・と皆様も既にお分かりの通りCookieの時代は終わりを迎えようとしております。
ITP対策としてGoogleではCVリンカーの設置やYahooではサイトジェネラルタグの設置、Facebookでは自動詳細マッチングの設定などプライバシー対策が強化される中、各社ごとに対応策が講じられてきました。
今回の発表では広告主側に大きな影響は無いとの事でしたが、広告プラットフォーム側は対応を迫られる可能性があります。
これからよりプライバシー強化が加速していく可能性がある中、企業が持つ独自データは益々重要な資産になっていく事が予想されます。
企業独自の”データを溜めていく”で満足せずに
”持っているデータを正しく活用”する所まで必要となっていくことでしょう。
今後のデータマーケティングを見据えて
今回の発表により、PCの分野ではCookieによるリターゲティングが大きく制限される見込みとなりました。
その一方で、モバイルの分野では広告ID(IDFA,GAID)をキーとしたリターゲティングが可能となっています。
今後”データを溜め、データを正しく活用する”ことが重要となり、そのための選択肢としてDMPがございます。
弊社ではモバイルアプリ向けプライベートDMP”ART DMP”を開発しており、多くのお客様へデータマーケティングを支援しております。
また、「データマーケティング事業部」といわれる新しい部署を設立致しました。
データ活用のプロフェッショナルを集めた部署となっております。
ぜひ今後サービスを展開する中で
「今後を見据えてデータを貯めてマーケティングに活用したい」
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メディア本部所属。前職で自社ECショップ店長やWebサイト改善のマーケティング&ディレクターを経験した後、D2C Rに入社。 SNS、ADNW、DSP等の広告運用及びリーダーを経て、現在は新規事業部の第1メンバーとして活動中。