Media 2021.03.23

【BLSとは?】ブランドリフトサーベイの活用方法とアウトプット事例

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鈴木 竣

こんにちは。D2C R運用部の鈴木です。
今回はGoogle広告における『ブランドリフトサーベイ』(略:BLS)というツールについてご紹介していきます。
認知拡大のプロモーションには欠かせないサービスとなっているので、この記事を読んで活用を検討してみてください。

 

 

この記事を読んでいる方へ

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など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

BLSのご紹介

はじめに、Google広告におけるBLSについて簡単にご説明致します。

BLSは、YouTubeに表示される短いオンラインアンケートを利用してブランドリフト調査を行うことができるツールです。このオンラインアンケートにより、広告に接触したユーザーと接触していないユーザーから集計され、接触したユーザーのブランド認知や購買意向の上昇を測ることが出来ます。この指標を『ブランドリフト』と言います。  ブランドリフトサーベイの図解

実際のアンケートは下図のように表示されます。

YouTubeにおけるブランドリフトサーベイの掲載イメージ


獲得を目的とした広告配信とは違い、ブランディングを測る指標は数字で可視化しにくいですが、BLSを利用することでその効果を測定することが出来きます。
興味関心のあるユーザー属性を測ることで今後のプロモーションに活かすことができるので、
想定していたペルソナ像と乖離がないか確認することも可能です。

利用条件

続いては、BLSの利用条件についてご説明致します。
利用条件は、以下の条件を満たしていることです。BLSのために追加料金を用意することなく利用できます。

YouTubeでのブランドリフトサーベイ利用条件

配信期間が7日以上必要で、測定したい項目数に応じて最低出稿料金が異なります。
無料で利用できるものの、成果は保証されておりません。回答数が満足に集まらず正確な実績を得られないこともあるのでご注意ください。

計測できる項目について

ここからは、BLSで計測できる項目についてご説明致します。
アンケートによって計測出来る項目は下図の通りです。
ブランドリフトサーベイの計測できる項目の図解
御覧の通り、測定できる項目が豊富にございます。測定項目を選択頂き、ユーザーから見てどのような印象を持たれているのかを測ってみてください。
ただ、注意点もございます。以下を確認いただいてから項目の選定をお願い致します。

注意点

認知の測定項目に比べて、検討・アクションの項目は肯定的回答が集まりづらく統計的に有意なデータが集まりにくい傾向にあります。(データ不十分になりやすい)

これは、アンケートの回答内容に正確性を持たせるためGoogle側で定義されている「絶対的ブランドリフト」という指標が影響しております。この指標が低ければ低いほど、アンケートの回答数を多く必要とします。つまり、より多くのリーチを促しアンケートに答えてもらう必要があります。

 

※「絶対的ブランドリフト」とは、広告非接触グループの肯定的回答の頻度を広告接触者グループの肯定的回答の割合から差し引いて算出される指標です。広告接触者のブランドやサービスに対する好感度に、広告がどの程度影響を与えたかがわかります。

 

アウトプット事例

続いては、BLSがGoogleの管理画面でどのようにアウトプットされるのか、簡単にご説明致します。
以下は、広告接触者・広告非接触者のグループに分かれ、肯定的な回答の差分を「効果があったユーザー数」として可視化されているキャプチャとなっております。

YouTubeのブランドリフトサーベイ表示画面のキャプチャ

タブ別では、年齢/性別/キャンペーン/動画別で数字を確認することができ、どの属性でブランドリフトが上昇したのかを確認することが出来ます。

結果次第では、今後のプロモーション戦略に役立てることが出来ます。

例えば、30代女性に好印象を与えることが出来た場合、30代女性に向けたプロモーションに投じて商品・サービスの利用を促すことができます。また、20代男性にリフトの上昇が見られなかった場合、20代男性に商品・サービスを利用してもらえるように改善することもできます。

図の下部には各指標の実績が記載されており、具体的なユーザー体動を確認することが出来ます。

各指標の説明はGoogleのヘルプからご確認いただけますと幸いです。ヘルプはコチラ

サーチリフトについて

こちらの章は、番外編となります。
BLSとは別で『サーチリフトサーベイ(SLS)』というツールをご紹介致します。

SLSとは、オーガニック検索を追跡して広告内容がユーザーの興味・関心を引き、検索を促せたか調査を行うことができるツールです。この指標を『サーチリフト』と言います。指定したKWが広告配信によって検索数を拡大することが出来たか確認することが可能です。
利用条件は以下でございます。

サーチリフトサーベイの利用条件

利用条件を満たしていれば計測することは可能ですが、検索されにくい商品・サービスはSLSに向いていないのでご了承くださいませ。

例えば、検索で購入を検討しない商品・サービスはサーチリフトの上昇は見込めません。

サーチリフトの上昇が確認できた場合は、利用ユーザーの増加、比較検討ユーザーの増加が想定されます。広告配信の結果(視聴数/クリック数)以上に効果的な指標と言えるので、実施を検討してみてください。

まとめ

最後に実施するべきポイントと注意事項をまとめておりますのでご確認くださいませ。

実施するべきメリット

・最低出稿金額、期間を満たせば無料で実施することが出来る。
・通常の配信では成果として確認できない項目(広告想起~購買意向)を計測することが出来る。
・今後のプロモーションに活かせる結果が得られる。

注意事項

・無料で利用できるものの、成果が保証されていない(データ不十分になる可能性がある)。
・最低出稿金額に加えて、デイリー予算を満たす必要がある。
・購買意向は、有意なデータが集まりにくい。
(対応策は、最低出稿金額以上の予算を配信することでアンケートの回答数を稼ぐこと。)

 

まとめ

本記事で説明したブランドリフトサーベイのポイントを以下にまとめました。

ブランドリフトサーベイ(BLS)とは?

ユーザーのブランド認知や購買意向の上昇を『ブランドリフト』といいます。
広告に接触したユーザーと接触していないユーザーから、短いアンケートを利用してブランドリフト調査を行うことを『ブランドリフトサーベイ』といいます。

>> YouTubeでの利用条件はこちら

サーチリフトサーベイ(SLS)とは?

ユーザーの検索意向の上昇を『サーチリフト』といいます。
オーガニック検索を追跡して広告内容がユーザーの興味・関心を引き、検索を促せたか調査を行うことを『サーチリフトサーベイ』といいます。

>> サーチリフトの詳細はこちら

さいごに

以上BLSの紹介になりました。いかがだったでしょうか。

認知拡大、商品・サービス理解度拡大を目指した広告配信を実施するのであればBLSを実施することをおススメいたします。
難しいこと、もっと確認したいことがあれば弊社にご相談頂けますと幸いです。

また、認知拡大のプロモーションを実施する際は、以下VASという機能もご検討いただけると幸いです。
配信手法でユーザーの態度変容を促すことが出来ます。

【VASって何?】Google動画広告シーケンスの活用方法

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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・Xのヘッドライン形式が変更
・TikTokのカスタムオーディエンス作成に機能追加
・TikTokのダイナミックCTA機能がローンチ
など広告担当者必見の内容になっています。

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鈴木 竣

新卒入社後営業を経て運用部へ異動。Googleについて勉強中。 漫画とお笑いが好きで色々ミーハー。外出が自由な時は音楽フェスやシーズンスポーツが趣味でした。 最近は息子の成長に一喜一憂しております。息子とキャンプをすることが楽しみです。

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