Media 2021.04.06

【Firebase入門編】Firebaseのデータを活用しGoogle広告の改善!

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佐藤 玄也

こんにちは。D2C R運用部の佐藤玄也です。
今回は、Firebaseのデータを活用したGoogle広告(アプリキャンペーン)の改善方法をご紹介いたします!

そもそもFirebaseとは?と思う方も多いかと思いますので
Firebaseの解説からどのように広告配信に活用するのかご紹介いたします。

広告効果最大化のためGoogleアプリキャンペーンの広告効果にお悩みを持っている方は
ぜひ本記事を読んでいただき、アクションを取ってもらえると幸いです!

アプリキャンペーン(AC)の基礎から学びたい、チェックしたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。

【2022年最新版】Googleアプリキャンペーン(旧UAC)の基本!仕組みや設定・運用のコツ

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詳しく知りたい

Firebaseとは?

FirebaseとはGoogle社が提供する、「アプリ統合支援ツール」です。
統合支援の名の通り、アプリの開発、分析、計測など幅広い場面で活用可能なツールです。

下記、アプリに実装しているFirebaseの機能の一例となります。
―――――――――――――――
・ユーザーID認証
・プッシュ通知の送受信
・アプリの安定性検知(クラッシュなど)
・ユーザーがアップロードしたコンテンツの保管
・アクセス解析、ユーザー行動のレポート分析etc,,,,
―――――――――――――――

このようにFirebaseの機能はとても幅広く、アプリの開発、改善、マーケテイングで活用できるツールで、多くのアプリにはFirebaseがすでに実装されていることが多いのが現状です。

ではこのFirebaseをどのようにGoogleの広告配信に活用することができるのでしょうか?

Firebaseデータ活用のメリットデメリット

従来のGoogleアプリキャンペーンの配信は、MMP SDK(以後SDK)と連携することで、SDKからコンバージョン情報やアプリ内イベント発火情報を受け取れるようになっています。
アプリキャンペーンでは、これらの情報をもとに広告配信の学習、最適化を行っております。

今回ご紹介する方法は、この最適化の基となる情報源をSDKではなくFirebaseからのデータに切り替えるというものです。

ただし、計測の主体がSDKからFirebaseに変わるというよりも、広告配信に活用するデータのもとのみが変わるイメージになります。
※CVデータはご利用中のSDKに数値反映されるのでご心配には及びません。
計測はSDK、配信はFirebase。

現状のSDKからFirebaseに切り替えることのメリットとデメリットをご紹介いたします。

メリット①豊富な情報量

SDKから媒体側にポストバックされる情報は、インストールやイベント突破などのアプリ内行動情報のみですが、
Firebaseと接続すればインストールユーザーのデモグラや興味関心情報、またコンバージョンユーザーの類似ユーザー情報も最適化に利用することが可能です。

従来の配信よりも多角的かつ豊富なデータが手に入るので、精度の高い最適化が進み、学習期間の短縮やCPI抑制などの効果改善につながります。

メリット②同言語による学習期間の短縮

FirebaseはGoogle社が提供しているサービスのため、Google広告と共通の言語が使用されています。
MMPデータを使用するよりも、共通言語を使用しているFirebaseの方がより早くデータの受け渡し~処理が行われるので、学習期間の短縮が見込めます。

メリット③新メニューの使用が可能

現在のGoogleアプリキャンペーンでは「install」「inApp」「for Action」「MAXCV」の4種類の配信メニューが使用可能ですがFirebaseでの配信に切り替えることで
「目標広告費用対効果」(tROAS入札)という新しいメニューが使用可能になります。

新機能ってわくわくしますよね!

他のメニューと異なり“課金額”にも基づいた最適化が行われる配信手法となり、
目標ROASの達成に寄与する可能性の高い新規ユーザーを獲得することが可能です。
ROASを重要視しているステータスのアプリには最適な配信手法とも言えます。

※iOS14アップデートに伴い、iOSでの利用は不可となります。

デメリット 設定変更の制限期間が発生

SDKからFirebaseに切り替える際に、Google広告の設定変更に制限がかかってしまう注意点がございます。
こちらの詳細は下記の「Firebaseデータへの切り替えの流れ」でご紹介いたします。

上記がFirebaseデータの活用のメリットデメリットとなります!

次に実際のSDK入札からFirebaseデータでの入札への切り替えまでの流れをご紹介いたします。

Firebaseデータへの切り替えの流れ

SDK連携からFirebaseへの大まかな切り替え方法のご紹介をします。
下記表をご参考ください。

上記ステップの中で③と④は通常のアプリキャンペーンにてSDKとの連携の際に行っている設定と同じものになります。上記でデメリットとしても上げていた、切り替えの注意点としては⑤と⑥ではそれぞれ禁止事項がございます。

⑤Firebase入札の切り替え対応 ※2週間程度
・SDKで新たな入札イベントの追加
・新規キャンペーンの開始
・他SDK連携、コンバージョン関連の設定変更

⑥入札切り替え完了後の挙動確認 ※5日間~3週間
・⑤の禁止内容
・20%以上の入札/予算変更
・大量のクリエイティブ追加/削除
・地域の変更 

上記が禁止事項になります。

この期間は、SDKデータとFirebaseデータの計測比較や入札切り替え後の挙動に異常がないかの確認期間となります。
大幅な設定変更を制限するのは、上記に支障をきたさないためです。

そのため、プロモーションの中でイベントなど大きな設定変更が必要にならない時期を逆算し、切り替えを実施するのがポイントになります!

まとめ

上記までのFirebaseデータの活用の詳細、実装までの流れを踏まえてメリット、デメリットを改めてまとめました。

一定期間調整の制限がかかってしまうデメリットはございますが、
一度切り替えてしまえば、あとは通常通り運用をしていくだけです。
中長期的な効果改善を考えると、今すぐにでも切り替えすることを推奨いたします!

Googleのアプリキャンペーンの配信は基本完全自動のため、広告効果が合わない際の打ち手、改善策の選択肢が少なく悩んだ経験もあるのではないでしょうか?

そんな時は今回ご紹介させていただきましたSDK入札からFirebaseでの入札に切り替え、学習、最適化のもととなるデータ、つまり「脳みそ」を変えることで根本から効果改善を図ってみるのはいかがでしょうか?

Googleアプリキャンペーンでの今の配信効果にお困りの方、よりよい効果をお求めの方、ぜひ実施を検討してみてくださいませ!

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・Xのバーティカル広告や最適化学習の強化
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など広告担当者必見の内容になっています。

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佐藤 玄也

メディア&ソリューション本部所属。新卒ではアドネットワークの広告会社に勤務。その後アドネットワーク領域を超えた幅広い広告業務を担いたくD2C Rにジョイン。出身は神戸、育ちは横浜。絶対に県名は名乗らない見栄っ張り。趣味はサウナで、サウナのように熱い男。

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