Yahoo!ブランドパネルとは?予約型・運用型の違いや配信方法などを徹底解説
児玉 弘基
こんにちは。D2C Rメディア部所属の児玉と申します。
今回は国内最大級のユーザーリーチ力を持つ「Yahoo!」のトップページに出稿が可能な予約型メニュー、
Yahoo!ブランドパネル(以降ブランドパネル)について紹介していきます。
「ブランドパネルって出稿されてるのは良く見るけど、どんなメニューなの?」
「予約型以外にも運用型からも出稿できるって本当?」
そんなお悩みを解決する記事となっております。是非参考にしていただければと思います。
目次
ブランドパネルとは
ブランドパネルとは、Yahoo! JAPANのトップページに掲載されるディスプレイ広告です。
日本屈指のメディアの最も目立つ位置に掲載されるため、多くのユーザーが広告を目にします。
画像引用元:Yahoo!広告ディスプレイ(予約型)|ブランドパネルセールスシート
メリット
大きく下記3つのメリットのあるメニューとなっております。
①月間アクティブユーザーはスマートフォンは約7,000万、PCは約2,000万と国内Topクラスであること
②男女比、年齢層に偏りが無いため幅広いユーザーへのリーチが可能であること
③デモグラ以外にも、属性や地域など、細かいターゲティングが可能であること
(※予約型と運用型で設定出来るターゲティングは異なります)
デメリット
デメリットとしては、予約型特有ではありますが、最低出稿金額が決まっているという点です。
(※メニューによって前後しますが、最も利用されるメニューで500万円~となっております。)
一方で、このデメリットは運用型ブランドパネルの存在によってクリアとなりますので、後程その違いについても
ご説明いたします。
さて、ブランドパネルは出稿先/出稿方法によっても特徴が異なってきます。
ここからは、それぞれどのような違いがあるのかをご説明していきます。
PCブランドパネルとSPブランドパネルの違いについて
ブランドパネル広告を出稿先で分けると、
PCブランドパネルとSP(スマートフォン)ブランドパネルの2種類があります。
■PCブランドパネル
PCブランドパネルはパソコン版のYahoo! JAPANに掲載されます。
トップページ上部の広告枠を以下のように区別することもあります。
●ブランドパネル パノラマ
●ブランドパネル クインティ
●トップインパクト スクエア
■SPブランドパネル
SPブランドパネルは、スマートフォン版のYahoo! JAPANに掲載されます。
サイトにアクセスすると、トップページの3分の1以上の面積に大きく広告が掲載されるため、高い訴求力が見込めます。
画像引用元:Yahoo!広告ディスプレイ(予約型)|ブランドパネルセールスシート
予約型と運用型の違いについて
ブランドパネルには運用型と予約型の2種類の出稿方法があります。 それぞれの詳細な特徴は下記の表の通りです。
運用型 | 予約型 | |
特徴 | 出稿量を調整しながらの配信が可能であるため、ご予算に合わせた配信設計が可能 | 掲載期間と表示回数を保証され、同枠の運用型広告よりも優先的に配信される |
出稿目的 | 獲得・サイト誘導・動画の再生・ブランド認知といった幅広い目的が選択可能 | ブランド認知に特化した目的のみ選択可能 |
ターゲティング | デモグラ情報、ユーザーの興味関心や購買意向などディスプレイ広告(運用型)で設定できるターゲティングすべてが利用可能 | サーチキーワード、オーディエンスリスト(外部連携リスト)を除く媒体が用意しているターゲティングを設定可能 |
課金形態 | クリック、動画再生、ビューアブルインプレッション※ブランド認知のみ | ビューアブルインプレッション |
運用型は、広告出稿の目的(コンバージョン、動画再生、サイト誘導など)に合わせて広告出稿が可能です。
対して予約型は掲載期間と表示回数を保証する広告商品で、同枠の運用型広告よりも優先的に配信されます。
ブランドパネル概要まとめ
ここまで登場したブランドパネルの要素をまとめると下記図のようになります。
配信の目的やご予算に応じて最適な出稿を設計しましょう。
ブランドパネル 商品詳細
ここから
①商品スペック
②広告フォーマット
③調査・ブランドリフトサーベイ
の3点に分けて紹介していきます。
商品スペック
ブランドパネルはメニューが多岐にわたるため、ここでは予約型で最も代表的なメニューの商品スペックをご紹介します。
詳細は下記表の通りとなっており、配信地域やvCPM単価によって最低出稿金額が異なってきます。
その他のメニューについても同様な形でスペックが下記リンク先にまとまっておりますので、
是非参考にしてみてください。
また、ブランドパネルで設定出来るターゲティングを下記表にお纏めしております。
目的に応じて効率的なアプローチが可能となりますので、配信設計を組み立てる際に参考にしていただけますと幸いです。
※〇:使用可能 ×:使用不可
項目 | 内容 | 運用型 | 予約型 |
デバイス | デバイス、OS、アプリなどを指定する | 〇 | 〇 |
性別 | 男性、女性、不明を選択する | 〇 | 〇 |
年齢 | 年齢の範囲を指定する | 〇 | 〇 |
サーチキーワード
|
Yahoo! JAPANで特定の検索履歴のあるユーザーを指定する | 〇 | × |
オーディエンスリスト
|
外部の顧客リストなどを連携する | 〇 | × |
オーディエンスカテゴリー
|
特定の属性を持つユーザーを指定する | 〇 | 〇 |
曜日・時間帯 | 広告を表示する曜日、時間帯を選ぶ | 〇 | 〇 |
地域 | 都道府県、市区郡単位 | 〇 | 〇 |
広告フォーマット
広告フォーマットについてもメニューによって必要な素材が異なってきます。
ここでは先ほどご紹介したメニューのフォーマットについて解説していきます。
まずは静止画についてです。PC/SPそれぞれでアスペクト比が異なるため、
ご準備の際にはどちらに出稿するかによって素材のご確認をお願い致します。
続いて動画についてです。動画も先ほどの静止画同様、PC/SPそれぞれでアスペクト比が異なります。
加えて、サムネイルのご用意も必要となりますので、ご注意ください。
▼動画本体 入稿規定
▼サムネイル 入稿規定
調査・ブランドリフトサーベイ
「Yahoo!」ではブランド効果測定として、ブランドリフト調査・サーチリフト調査の2種類の効果測定が提供されております。
ブランドリフト調査は、広告を見たインターネットユーザーが、対象のブランドを認知しているか
広告によって対象のブランドの認知が向上したかなどを調査します。
サーチリフト調査は、広告によって対象キーワードの自然検索数が上昇したかを調査します。
下記に利用基準をおまとめしております。
ご予算感と併せてご確認いただき、是非ご活用ください。
ブランドパネルの活用事例
冒頭で予約型/運用型それぞれの特徴でもお伝えさせていただいた通り、
予約型⇒認知向け
運用型⇒幅広い目的向け
といった目的で活用されることが多くございます。
今回はそれぞれ、どのような活用の仕方が出来るのかを簡単にご紹介していきます。
認知拡大を目的とした広告配信(予約型)
膨大な数のユーザーが目にするブランドパネル広告は、商品やサービスの認知度向上に適しています。
例えば、新商品のリリース期、新規市場への参入期といった、
まずはユーザーの目に触れる機会をとにかく増やしたいタイミングにおいては、
テレビCMや新聞広告などと同様もしくはそれ以上の効果を期待できます。
予約型での出稿ではvimps購入型であることから、imp量を担保することが可能となり
確実にユーザーへのリーチを広げることが出来ます。
顧客獲得を目的とした広告配信(運用型)
運用型ブランドパネルでは、通常のディスプレイ広告を配信するような形での出稿が可能となります。
そのため、一度自社サイトに訪問したユーザーに対するリターゲティング、
ユーザーの検索履歴に基づいて広告配信を行うサーチキーワードなど、
予約型以上に特定のユーザーを捕捉しての配信が可能です。
視認性が高いYahoo!トップでの掲載となるため、CTR/CVRが高く推移する実績も多数あり
通常のディスプレイ広告配信時には是非並走させたいメニューとなっております。
掲載までの流れ
掲載までの流れは下記フロー図に示す通り大きく分けると
①入稿前の審査/在庫確認
②入稿/キャンペーン作成/予約
③掲載前審査
の3段階に分かれます。
入稿前と掲載前、それぞれで審査が必要となるため、
最低でも配信開始希望日の14営業日前から準備を始めることを推奨としております。
また、ご与件整理の段階では下記項目をお手元でご確認いただきますとスムーズです。
<ご与件整理 必要項目>
・希望商品の選択(商品スペック参考)
・掲載制限
・販売制限
(掲載制限と販売制限の確認はこちら)
・入稿前審査などの有無(審査実施を推奨)
・想定配信開始時期
・ご予算感
・ターゲット
・ブランドリフト・調査の実施有無
・その他ご与件
まとめ
本記事で説明したYahoo!ブランドパネルのポイントを以下にまとめました。
Yahoo!ブランドパネルのメリットとは?
大きく下記3つのメリットのあるメニューとなっております。
①月間アクティブユーザーはスマートフォンは約7,000万、PCは約2,000万と国内Topクラスであること
②男女比、年齢層に偏りが無いため幅広いユーザーへのリーチが可能であること
③デモグラ以外にも、属性や地域など、細かいターゲティングが可能であること
>> PCとSPの違いはこちら
ブランドリフト調査・サーチリフト調査の条件とは?
ブランドリフト調査・サーチリフト調査の実施条件が決まっています。
・PCは出稿金額1,000万以上
・SPは出稿金額500万以上
・マルチデバイスは出稿金額1,000万以上
>> 掲載までの流れはこちら
最後に
Yahoo!ブランドパネルついてご理解いただけましたでしょうか。
この記事を参考にしていただき、
皆様が少しでもYahoo!ブランドパネルの活用を前向きにご検討いただけるようになりましたら幸いです。
D2C Rでもご与件の整理から出稿まで、お手伝いをさせていただくことが可能です。
是非お気軽にお問合せ下さいませ。
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2019年11月にD2C Rへ中途入社。前職では総合カタログ通販会社に勤務。D2CR入社後は運用担当としてゲーム・アプリ・WEBと様々なジャンルの商材を担当。その後、2020年10月よりアカウントコンサルとして主に通信・保険商材の案件を担当しつつ、LINE /Yahoo!のメディアパートナーセールスを担当。WEBマーケーターとして「最高のパートナー」を目指して日々邁進中。