Media 2024.09.24

LINE広告のターゲティングとは?種類と特徴について紹介!

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皆川 菜穂

こんにちは。D2C Rソーシャルメディアソリューション部の皆川です。

LINE広告とは、月間9,500万人(2023年12月時点)も利用しており、
日常に欠かせないコミュニケーションツールとなっている「LINE」に配信される広告です。
日常的に頻繁に利用しているユーザーが多い、
かつ他のSNSは利用していないがLINEのみ利用しているというユーザーも多く、
他媒体では訴求できていない新規顧客層にアプローチできることも大きな魅力です。

そんなLINE広告では、圧倒的な数のユーザーに対して、
様々な切り口でターゲティングを設定することができるため、
ビジネスの目的に即した最適なターゲティングを設定することで費用対効果の高い広告配信を実現できます。
最近では、2023年10月にはヤフー株式会社とLINE株式会社が統合されたことにより、
Yahoo!で取得したデータをLINE広告配信にも活用できるようになりました。

今回は、上記も含めLINE広告ではどんなターゲティングができるのかについて、
徹底解説させていただきます。

参照:
LINE広告の4種類のターゲティング 特徴やケース別の活用方法を解説
LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告.pdf 

この記事を読んでいる方へ

▼2024年10月の媒体アップデート情報
主要広告媒体の最新アップデート情報
・Googleの最適化されたターゲティングの設定
・LINE GAME公式アカウントのトークルーム広告
など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

LINE広告のターゲティング機能

LINE広告には、大きく分けて4種類のターゲティング手法があります。

①オーディエンスセグメント配信
②オーディエンス配信
③類似配信
④自動ターゲティング

それでは、それぞれどんなターゲティング手法なのか見てみましょう。

1:オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信とは、LINEが持っているユーザーデータをもとに、年齢・性別・地域・趣味や行動などでターゲットを選定し、選定した条件に合致したユーザーに対して配信する手法です。

出典:LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告.pdf

 

1つ目はオーディエンスセグメント配信です。

オーディエンスセグメント配信とは、LINEが持っているユーザーデータをもとに、
年齢・性別・地域・趣味や行動などでターゲットを選定し、
選定した条件に合致したユーザーに対して配信する手法です。

以下のオーディエンスデータはLINEファミリーサービスにおいて
LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴
(スタンプ購入履歴、LINE公式アカウントの友だち 登録履歴など)をもとに分類した「みなし属性」となります 。
(「みなし属性」にOS、携帯キャリアは含まない。)
また、実購買の発生した購買場所を「購買経験」として個人を特定しない形で参考としています。

※分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません。
※属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個⼈の識別は⾏っておりません。
※第三者(広告主等)に対し、特定の個⼈を識別可能な情報の提供は行っておりません。

設定できるセグメントは以下のとおりです。
※細かいターゲティングについてLINE広告の4種類のターゲティング特徴やケース別の活用方法を解説(1.オーディエンスセグメント配信)を参考にしてください 

ターゲティング 内容
地域
・この地域に住んでいる人・この地域で働いている人・この地域に最近いた人
・この地域に住んでいる人・この地域で働いている人
・この地域に住んでいる人
・この地域で働いている人
・この地域で働いている人
上記5パターンより、都道府県市町村区を選択可能
性別 すべて/男性/女性 より選択可能
年齢
すべて/上限15~64歳まで5年区切り/下限14~64歳まで5年区切り より選択可能
OS すべて/Android/IOS より選択可能
興味・関心
ファッション/食べ物飲み物/自動車・バイク/暮らし・子育て/美容・コスメ/金融/不動産/公営競技・公営くじ/インテリア・生活雑貨/求人/デジタル機器・家電/教育・学習・資格/ペット/健康/ゲーム/書籍・マンガ/テレビ/映画/音楽/エンタメ/ショッピング/旅行/スポーツ/ニュース・政治 のカテゴリーから選択可能
行動
キャリアの変更/コンバージョン/ゲームプレイタイプ/モバイル端末の変更/ネットワークの利用状況/購買経験/転居/テレビ視聴頻度/住宅展示場を訪れた可能性が高い/ゴルフ場を訪れた可能性が高い より選択可能
属性
世帯資産/最終学歴/配偶者/子供/居住タイプ/推定収入/職業/誕生日/携帯キャリア/業種 より選択可能
購買意向
自転車・バイク/美容・コスメ/暮らし・子育て/ファッション/小売/食べ物飲み物/健康/金融/書籍・マンガ/インテリア・生活雑貨/スポーツ用品 より選択が可能

出典:LINE広告の4種類のターゲティング 特徴やケース別の活用方法を解説

 

詳細ターゲティング(興味・関心、行動、属性、購買意向)を複数選択するとor条件で設定されるため、
and条件で設定したい場合は [条件を追加] から選択する必要があるのでご注意ください。

例えば、子育て世代の女性に、赤ちゃん用品を販売する場合、
「20歳~40歳までの【子育て/美容】関心、または属性として【子どもあり】や、
【暮らし・子育て】の購買意向があるユーザー」というようなターゲティングをすることができます。

ただ、活用する際の注意点として、あまりに細かく設定を行うと、配信対象となるユーザーがどんどん絞られてしまい、
配信先オーディエンスの母数が少なくなってしまう可能性があります。
効果的な運用のために、最初はターゲティングを広めに設定し、
好調な興味関心の傾向が見えてきたら、徐々にターゲティングを絞っていくとよいでしょう。

また、冒頭に触れた通り、ヤフー社との統合により、下記項目も選択することが可能になっております。
Yahoo!での検索履歴などがソースになっており、LINEよりも精度が高いことが特徴です。
設定することで更なるリーチ拡大にもつながるので、併せて設定するとよいでしょう。

Yahoo!JAPAN
ターゲティング
内容
興味関心
ショッピング/旅行/ニュース・情報メディア/スポーツ・フィットネス/銀行・金融/メディア・エンターテイメント/ゲーム/ライフスタイル・趣味/インテリア・DIY/グルメ・料理/美容・健康 から選択可能
購買意向
アパレル・アクセサリー/食品・飲料/アウトドア・釣り・旅行用品/コスメ・美容・ヘアケア/ダイエット・健康/家電・スマホ・カメラ/コンピューター・周辺機器/ソフトウェア/ビジネスサービス/家電・インテリア/DIY・工具 から選択可能

属性
ライフイベント

家族構成/個人収入/世帯年収/世帯資産/学歴/仕事/ライフイベント から選択可能

 

2:オーディエンス配信

オーディエンス配信は、オンライン上でユーザーが取った行動データなど、ユーザーの情報を直接使活用し、オーディエンスグループを作成し、対象のユーザーにターゲティングして広告を配信する機能です。

出典:LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告.pdf

 

次にご紹介するのは、オーディエンス配信です。

オーディエンス配信は、オンライン上でユーザーが取った行動データなど、ユーザーの情報を直接使活用し、オーディエンスグループを作成し、対象のユーザーにターゲティングして広告を配信する機能です。

コンバージョンの可能性が高いと想定されるオーディエンスグループをあらかじめ想定して作成し、配信するため、高いパフォーマンスが期待できます。

例えば、LINETagや広告識別IDを用いて商品購入履歴があるオーディエンスグループを作成して除外に使ったり、ウェブサイトに来訪したオーディエンスグループを作成し、リターゲティングをすることができます。さらに、LINE公式アカウントの友だちオーディエンスや、動画視聴オーディエンスなど様々な粒度でオーディエンスグループを作成することが可能です。

実際に設定できる項目は下記になります。

作成できる
オーディエンス一覧
詳細
ウェブトラフィック
オーディエンス
LINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。
また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。
モバイルアプリ
オーディエンス
アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。
IDFA/AAIDアップロード
保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成できます。
編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
電話番号アップロード
保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。
編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
メールアドレス
アップロード
保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。
編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
LINE公式アカウントの
友だちオーディエンス
LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。
類似オーディエンス
すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、
オーディエンスサイズを拡張します。類似度は1〜15%、または自動から選択できます。
動画視聴オーディエンス
指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。
視聴ユーザーの再生率を指定することができます。
画像クリック
オーディエンス
キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。

参照:LINE広告の4種類のターゲティング 特徴やケース別の活用方法を解説

 

3:類似配信

類似配信は、ソースオーディエンスに興味関心や行動が類似しているユーザーをLINE内で探し、ターゲティングする方法です。

例えば、ある商品の購入を促す際、すでに購入済みのオーディエンスリストをソースとし、類似オーディエンスとして拡張して配信することで、購入確度の高いと想定されるユーザーに配信を促すことがきます。

類似配信には「自動」と「手動」があり、「手動」の場合は類似オーディエンスのサイズ(配信母数)を1%から15%の間で指定することができます。
「自動」の場合は、管理画面上で最適と判断されたサイズで類似度が決められるため、どの程度拡張されているかの確認をすることはできません。

類似オーディエンスのサイズは1~15%、もしくは「自動」の選択が可能です。1~15%の数字は似ている度合ではなく、オーディエンスサイズを表しています。パーセンテージが低いほどオーディエンスサイズは小さく、リーチできる人数が限られますが、類似度が高くなりアクションの確度は高まります。逆にパーセンテージが高いほどオーディエンスサイズは大きく配信母数が増えますが、類似度が低くなりアクションの確度は下がります。

さらに詳細な情報や設定方法については下記でご紹介しておりますので、ご参考にしていただけますと幸いです。 

LINE広告の類似オーディエンスとは?手動と自動の違い・活用ポイントも解説

出典:LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告.pdf

 

4:自動ターゲティング

次にご紹介するのは、自動ターゲティングです。
自動ターゲティングとは、配信中に収集されたイベント学習をもとに、設定したターゲティング条件内でさらにイベント実行が見込めるユーザーを探し出し、より最適なオーディエンスに対して自動的に配信をすることができる機能です。

配信のイメージとしては、下記の図の通り、地域、性別、年齢、OS、オーディエンス(除外)とともに、自動ターゲティングを設定し、配信を開始します。
配信開始後最大48時間の間にイベントを収集し、学習完了と共に、自動ターゲティング機能で探し出した確度の高いユーザーに対して配信がなされていくイメージです。

イベントとは最適化に設定したイベントを指しており、「クリック最大化」や「コンバージョン最適化」などが該当します。

出典:LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告.pdf

 

DMS分析について

LINE株式会社とヤフー株式会社が統合したことにより、DMS分析がLINEの広告配信に活用できるようになりました。

DMSはデータマーケティングソリューションの略称であり、DMS分析とは、Yahoo!に蓄積されているデータや技術を活用して、マーケティングの支援をするための分析ツールです。
Yahoo!には検索履歴だけではなく、天気アプリや地図アプリなど、様々なソリューションで得た、莫大な量のデータがあります。

広告配信をする商材を購入しているユーザーの、キーワードとLP来訪データなど、
様々な切り口から分析したデータをもとに、新たな最適なオーディエンスを見つけることができるのです。
仮説としては、「〇〇に興味関心があるオーディエンスが多いと思っていたけれど、
DMS分析してみたら△△に興味関心があるオーディエンスのほうが多かった」など、
想定ではたどり着けなかったターゲティングを探し出すことができ、さらなるリーチ拡大が見込める点が魅力です。

 

オーディエンスの重複率の確認方法

LINE広告では管理画面上でオーディエンス同士のユーザー重複ボリュームと重複率が確認できます。

▼確認方法
1,オーディエンス一覧に表示されているオーディエンスにチェックを入れて、
[オーディエンスの重複を表示] をクリックします。
2,比較したいオーディエンスを選択します。一度に4つまで比較対象のオーディエンスが選択できます。

出典:https://www.lycbiz.com/jp/manual/line-ads/tracking_006/

 

▼注意点
・以下の場合は重複率の表示が不可となります。
 オーディエンスサイズが1,000未満のオーディエンス
 重複しているオーディエンスサイズが1,000以下
・新規作成したオーディエンスはオーディエンスサイズの反映に時間がかかる場合があるため、
 作成直後のオーディエンスは正しい重複率表示ができない可能性があります。
・オーディエンス新規作成から一定期間をおいてからご確認ください。

ターゲティング活用事例

Q&A形式で事例を紹介いたします。
自分ならどうするか考えながら読んでいいただくと面白いかもしれません!

ケース①ガス会社

Q,ガス会社の広報担当者Aさんは、契約手数料がお得になるキャンペーンを実施するためLINE広告を活用して告知をしたいと考えています。
 どのようなターゲティングが効果的でしょうか?

A,オーディエンスセグメント配信
 サービス提供のエリアが限定的なガス会社のようなビジネスでは、
 「地域」のセグメントで広告配信ができる「オーディエンスセグメント配信」が効果的です。
 都道府県だけでなく、市区町村まで設定して広告を配信できます。
 また、店舗から半径数km以内などと指定して広告を配信すれば、地域のユーザーに対して訴求が可能です。

ケース②美容アプリ

Q,メイクの仕方を紹介するコスメアプリを運営する会社の宣伝担当者Bさんは
 来月、新作コスメアプリをリリースします。
 コスメ好きのユーザーに新しいメイク方法をアピールして活用してほしいと考えています。
 どのようなターゲティングが効果的でしょうか?

A,オーディエンスセグメント配信+類似配信
 まずオーディエンスセグメント配信で「美容・コスメ」に興味関心のある人に広告をセグメント配信します。
 その後、アプリをインストールしたユーザーに類似するオーディエンスを対象に
 広告を配信することで商材への親和性が高いユーザーの獲得が見込めます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、LINE広告で設定可能なターゲティングについてご紹介させていただきました。

広告成果を高めるためには、様々なターゲティング手法を検証し、勝ち筋をみつけることが重要になってくるでしょう。

記事を読む前と比較して、LINE広告への理解が高まったのではないでしょうか。
少しでもLINE広告出稿に興味を持っていただいた企業様は、弊社にお問い合わせくださいませ。

また、弊社では他媒体の広告についても沢山ご紹介しておりますので、是非ご覧くださいませ。

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この記事を読んでいる方へ

▼2024年10月の媒体アップデート情報
主要広告媒体の最新アップデート情報
・Googleの最適化されたターゲティングの設定
・LINE GAME公式アカウントのトークルーム広告
など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

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皆川 菜穂

メディアデザイン本部ソーシャルメディアソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社。 MetaやLINEなどSNS媒体を中心に運用型広告の運用を担当。 趣味は、音楽、漫画、服。 最近はメルカリでお手頃価格で掘り出し物を見つけることにハマってます!!

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