メルカリAdsとは？広告の種類・メリット・出稿方法から活用方法まで解説

みなさん、こんにちは。

近年、デジタル広告の進化により、さまざまなプラットフォームで広告を配信できるようになりました。その中でも、フリマアプリ「メルカリ」内で展開される「メルカリAds」は、購買意欲の高いユーザーに直接リーチできる広告手法として注目されています。

メルカリは、日々膨大な取引が行われているマーケットプレイスです。そんなメルカリ上で広告を掲載することで、高いコンバージョン率を実現しやすく、商品やサービスを効率的に訴求することが可能です。

この記事では、メルカリAdsの種類、メリット、出稿方法、そして効果的な活用方法まで詳しく解説します。メルカリの広告運用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

メルカリAdsとは？

メルカリAdsは、フリマアプリ「メルカリ」内で商品やサービスを広告として掲載できる仕組みです。メルカリは、日本国内で月間2,300万人以上のアクティブユーザーを抱えており、多くのユーザーが日常的に商品を検索・購入しています。そのため、購買意欲の高いユーザーに対して効率的にアプローチできる点が特徴です。

メルカリAdsは、主に「Product Ads」（商品データフィードを活用した広告）と「Infeed Ads」（メルカリの検索結果やホームフィードに表示される広告）といった形式で提供されています。これにより、企業やブランドは、ユーザーの検索意図や興味関心に基づいた広告を適切なタイミングで配信し、コンバージョンを最大化することが可能です。

さらに、メルカリのデータを活用したターゲティング機能により、特定の商品カテゴリに関心のあるユーザーや、過去の購買履歴に基づくセグメントへの広告配信が可能となっています。これにより、従来の広告プラットフォームとは異なり、「購入意欲の高いユーザーに、ダイレクトに訴求できる」という強みがあります。

メルカリの利用者層

メルカリは、日本国内で幅広い年代のユーザーに利用されているフリマアプリです。特に10代〜30代の男女を中心に支持されており、トレンドに敏感な消費者が多いことが特徴です。最近では50代以上の利用者も増加しており、全年齢層で利用されるサービスとなっています。

1. 年齢層別の特徴

• Z世代（18歳〜24歳）
  フリマアプリの利用率が64.1%と高く、他の世代よりも積極的に利用。
  新品購入時に最もリセールバリューを考慮する傾向。
• ミレニアル世代（25歳〜39歳）
  フリマアプリの利用率は60.2%で、Z世代に次いで高い。
• バブル世代（40歳〜59歳）
  フリマアプリの利用率は51.6%と他の若年層に比べて低いものの、利用者は増加傾向。
  新品購入時にリセールバリューを考慮する割合は他世代よりも低い。
• 60代以上
  フリマアプリ利用者の75.5%が自らを「幸せ」と評価。
  20代の61.4%と同程度のITリテラシーを持っている。

2. 購買行動の特徴

• 全体として、フリマアプリ利用者の52.4%が新品購入時にリセールバリューを考慮する傾向。
• Z世代の約2人に1人が、将来的に自分の持ち物を売ることを想定して商品を購入している。
  特に「アパレル」や「推し活グッズ」を購入する際にその傾向が強い。

3. メルカリユーザーの心理的特徴

• 「欲しいものをお得に手に入れたい」
• 「中古品でも状態が良ければ購入したい」
• 「売ることで新しい商品を買う資金にしたい」

こうした特徴を踏まえると、メルカリAdsを活用する際には、商品画像や価格設定、ターゲティングの精度が重要になります。特に、年齢層ごとの購買行動や心理的特徴に即した広告表現を行うことで、高いコンバージョンが期待できます。

※引用：「世代別の消費行動と資産認識」に関する調査
※引用：「60代以上のフリマアプリ利用実態」に関する意識調査
※引用：「世代別の消費行動と資産認識」に関する調査

メルカリAdsへ出稿するメリット

メルカリAdsは、他の広告プラットフォームと比較して様々なメリットがあります。

購買意欲の高いユーザーへの直接的なアプローチ

メルカリのユーザーは、特定の商品を検索して購入する目的でアプリを利用するため、広告主は既に購入意欲の高い層にピンポイントでリーチできます。そのため、他の広告媒体と比較して高いクリック率やコンバージョン率が期待できます。

ユーザーエクスペリエンスを損なわない広告表示

メルカリAdsは、検索結果画面やフィード内に自然に溶け込む形で広告を表示します。これにより、ユーザーの閲覧体験を妨げず、広告へのエンゲージメントを高めることができます。

競合性の低さと低CPCでの配信

メルカリAdsは、サービスが始まったばかりのため、出稿する広告主が少ないため、競合性が低く、低コストでの配信や先行者利益を得られる可能性があります。

メルカリAdsの広告種類

メルカリAdsには、主に 「Product Ads」 と 「Infeed Ads」 の2種類の広告フォーマットが用意されています。それぞれ配信方法やターゲティングの仕組み、クリエイティブのフォーマットが異なるため、広告主の目的に応じた適切な選択が求められます。

Product Ads

Product Adsは、広告に商品データフィードを連携することで、出品情報を基にクリエイティブを作成して広告配信ができる商品です。主にEC事業者やメルカリSHOPを持っている企業様向けの商品です。

配信イメージ

メルカリ内で「スニーカー」や「バッグ」などのキーワードで検索した際に、検索結果の上位に広告として価格が表示された状態で掲載される。 遷移先は商品サイトやメルカリSHOPとなっており、そのまま購入ができるページとなっています。

課金形態

CPC（クリック課金）方式：ユーザーが広告をクリックするたびに課金が発生

ターゲティング

Product Adsは、ターゲティング利用は不可。
入稿に盛り込まれたテキストとユーザの検索キーワードや興味関心に自動マッチングでターゲティングされます。

クリエイティブの入稿規定

• データフィードでの入稿となるため、詳しくはお問い合わせください。

注意点

• 価格設定が競争力のあるものにする
• 商品画像の品質を高める

Infeed Ads

Infeed Ads は、画像やテキストクリエイティブを入稿して広告配信ができる通常の広告メニューです。無形商材を扱う企業でも出稿可能な広告メニューです。

配信イメージ

メルカリ内で「スニーカー」や「バッグ」などのキーワードで検索した際に、検索結果の上位に広告として価格が表示されない状態で掲載される。 遷移先は通常のランディングページとなっており、サービスの申込や資料請求などを促すページが設定されています。

課金形態

• CPC（クリック課金）方式：ユーザーが広告をクリックすると課金が発生

ターゲティング

• デモグラフィックターゲティング：性別・年齢を活用した配信
• 検索キーワードターゲティング：指定したキーワードで検索したユーザーに配信
• 除外キーワード：指定したキーワードで広告の表示を除外

クリエイティブの入稿規定

項目	詳細
画像 推奨px	縦横ともに500px以上
画像 最低px	縦横ともに250px以上
バナーの縦横比率制限	横長のバナーの場合 縦横比が 3:2より横長は入稿不可 縦長のバナーの場合 縦横比が1:1より縦長は入稿不可
画像 ファイルサイズ	最大5MB
画像 形式	JPG、PNG
テキスト 文字数	全角30文字以内を推奨 ※最大入稿可能文字数は100文字 ※デバイスよって表示が途切れる場合がある

注意点

• フィードに自然に馴染むデザインを意識
• 最初の数秒で興味を引くビジュアルを使用
• テキストは簡潔かつ明確なメッセージを

メルカリAdsのおすすめ業種

メルカリAdsは、幅広い業種で活用できる広告プラットフォームですが、特にエンタメ業界・美容・コスメ業界・人材業界など、ユーザーの購買行動と相性の良い業種です。

メルカリ社の調査では、購買に至るジャンルも公開されているため、近しい業種や親和性の高い業種は積極的に出稿を検討してみてください。

エンタメ・ホビー業界での活用

ゲームを中心にゲーム機やガジェットなどのエンタメ業界 は、メルカリAdsと非常に相性が良い業界の一つです。

活用のポイント

• メルカリではエンタメ・ホビーが人気カテゴリのため、おもちゃ等の関連商品の広告配信が効果的
• 新商品がリリースされたタイミングで、新しいユーザー獲得に活用

具体的な活用事例

• 新作ゲームのプロモーション：新作ゲームソフトを購入できるように配信
• 在庫処分としての活用：リセールされている商品を買う傾向にあるため過去商品を配信

ファッション業界での活用

メルカリでは、ファッションの取引が活発であり、特にブランド品やメンズ/ウィメンズに限らずファッション用品への関心が高いユーザーが多く存在します。そのため、ブランド企業にとって、メルカリAdsは効果的な広告プラットフォームとなります。

活用のポイント

• ブランドの認知拡大：新作商品のプロモーションにInfeed Adsを活用
• サンプリング戦略：メルカリのユーザー層に合わせて、キャンペーン商品の広告出稿

具体的な活用事例

• ブランドの新商品PR：ブランド名のキーワードがある場合はブランド名で配信
• コラボ商品のプロモーション：トレンドの感度が高いユーザーへ配信

メルカリAdsの出稿方法

メルカリAdsで広告を運用するにはアカウントの開設が必要となります。

メルカリAdsのアカウント開設には、大きく分けて「広告主として直接開設する方法」 と 「代理店を通じて開設する方法」の2つの方法があります。

• 直接開設する場合：広告主自身でメルカリAdsの利用申請を行い、広告運用を自社で管理する。
• 代理店を利用する場合：広告代理店を通じてアカウントを開設し、運用を代理店に委託する。

広告主としてのアカウント開設手順

広告主が直接メルカリAdsのアカウントを開設する場合、以下の手順で進めます。

メルカリ社に直接お問い合わせを行い、利用規約締結後にアカウント開設を進めることとなります。

代理店を通じたアカウント開設手順

広告運用の知識がない場合や、フィード広告やクリエイティブ制作を一緒に依頼したい場合には、メルカリAdsの取り扱いがある広告代理店を通じてアカウントを開設する方法がおすすめです。

D2C RではメルカリAdsも取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。クリエイティブやランディングページを一気通貫でお任せいただくことも可能です。

＼ データ×クリエイティブのD2C R ／

メルカリAds活用時の注意点

メルカリAdsは、購買意欲の高いユーザーに向けて効率的に広告を配信できる優れたプラットフォームですが、運用次第では期待した成果が得られない可能性もあります。

特に、出稿する商品・サービスをメルカリユーザーに訴求する際の表現をどのように打ち出すのか、効果を最大化するためにはクリエイティブ制作が非常に重要です。

クリエイティブ制作のポイント

メルカリAdsの成果を上げるには、視覚的に魅力的で、メルカリのプラットフォームに自然に馴染むクリエイティブを作成する。メルカリのユーザーは、自然な形で商品やサービスを見つけることに慣れています。そのため、広告感が強すぎるデザインは敬遠されやすく、ネイティブ広告のようなビジュアルが推奨されます。

• 実際の出品画像に近いデザインを使用
• 過度な装飾や誇張表現を避ける
• シンプルで分かりやすいキャッチコピーを入れる

このようなユーザー目線にたったクリエイティブ制作がD2C Rの強みです。弊社の制作事例一覧もぜひご覧ください。

まとめ

メルカリAdsは、購買意欲の高いユーザーに直接リーチできる広告プラットフォームです。月間2,300万人以上が利用するメルカリ内で、「Product Ads」「Infeed Ads」の2種類の広告が配信可能。検索意図や購買履歴を活かした精度の高いターゲティングが強みです。

他媒体に比べて高いCVRと低CPCを実現しやすく、今なら競合が少ないため先行者メリットも大。ネイティブなクリエイティブで自然に馴染ませる設計が成功の鍵です。

メルカリAds出稿をご検討の際は、データとクリエイティブに強いD2C Rへぜひご相談ください。