【2026年最新】P-MAXアップデート総まとめ:AIを「制御・可視化」して成果を最大化する新常識
みなさん、こんにちは。
D2Cのプラットフォームソリューション部の池原です。
2025年から2026年にかけて、Google 広告のP-MAXは劇的な進化を遂げました。
長らく「ブラックボックス」と揶揄され、運用のコントロールができないと思われてきたP-MAXですが、直近のアップデートにより「キャンペーン単位のキーワード除外」や「チャネル別の成果可視化」といった機能が次々と実装されました。今やP-MAXは、詳細なデータに基づき戦略的にコントロールできるプロダクトへと進化しています。
本記事では、広告運用者が必ず押さえておくべき最新のアップデート内容や運用上のメリットを網羅的に解説します。
目次
【一目でわかる】P-MAX主要アップデート一覧
まずは数あるP-MAXのアップデートの中から、特に影響度が高いアップデート内容を以下の通りピックアップしています。
| アップデート一覧 | ||
| 分類 | 項目 | 期待できる効果 |
|
配信の制御
|
キャンペーン単位のKW除外 |
・無駄なコストの削減
・ブランド毀損防止 ・ターゲティングの絞り込み |
| データリスト除外 | ||
| デバイス/年齢ターゲティング | ||
| AIへの学習 | 検索テーマの拡張(最大50個) | ・学習スピードの向上 ・検索語句の開拓 |
|
パフォーマンスの可視化
|
チャネル別実績レポート |
・打ち手の明確化
・クリエイティブの勝ちパターンの特定 |
| 検索語句レポート | ||
| アセットグループ単位のセグメント表示 | ||
1.ターゲティング精度を高める「除外設定」の進化
1.1キャンペーン単位でのキーワード除外が可能に
以前は、アカウント単位での一括除外設定に限られていたほか、個別のキャンペーン単位で設定を行うにはGoogle担当者への申請が必要でしたが、現在は管理画面から直接設定可能になりました。 これにより、特定のキャンペーンのみに適用したい除外語句を、自社で即座にコントロールすることが可能です。
これにより、特定のキャンペーンのみに適用したい除外語句を、自社で即座にコントロールできるようになっています。
<メリット>
➀検索広告で注力している指名語句をP-MAXから除外することで、チャネル間の成果重複(カニバリ)を防ぐことができます。
➁キャンペーンの目的に合わせ、特定の競合名や関連性の低い語句を排除し、広告のインプレッション品質を保つことが可能です。
<設定方法>
1.「キャンペーン」を選択
2.「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」 プルダウンをクリック
3.「キーワード」をクリック
4 「+」をクリックして、除外キーワードを入力し、「保存」をクリック
1.2データリスト(オーディエンスリスト)の除外
顧客データ(カスタマーマッチ)や訪問者リストなどを、配信対象から除外する設定が可能になりました。
特定のユーザーを除外することで、予算をより戦略的なターゲットへ集中させることができます。
<メリット>
➀既存顧客や成約済みのユーザーリストを除外設定することで、「完全な新規ユーザー」への配信が可能です。
➁サービス解約直後のユーザーや、すでに特定のアクション(資料請求等)を終えたユーザーを排除することで、無駄な広告費の浪費を防ぐことができます。
<設定方法>
1.キャンペーン名の左にある「⚙」マークをクリック
2.「データの除外」 プルダウンをクリック
3.「データの除外を有効にする」をオンにし、設定したいデータリストを選択し、「保存」をクリック
1.3デバイス・年齢/性別の除外設定
これまでコントロールができなかった、特定のデバイスや年齢層を配信対象か除外することが可能になりました。
AIによる広範な最適化を維持しつつ、明らかに効率の悪いセグメントを除外することで、より精度の高い運用が実現します。
<メリット>
➀誤クリックが発生しやすいタブレット面やコンバージョンが発生しにくいテレビ面などの特定デバイスへの配信を制限し、クリックの質を向上させます。
➁商材のターゲット層と明らかに異なる年齢/性別を除外することができます。
(例:若年層向けの商品におけるシニア層、男性向け商品における女性層)
<設定方法>
・デバイスの除外設定
1.キャンペーン名の左にある「⚙」マークをクリック
2.「デバイス」 プルダウンをクリック
3.広告を表示するデバイスを選択し、「保存」をクリック
・年齢や性別の除外設定
1.キャンペーン名の左にある「⚙」マークをクリック
2.「年齢や性別の除外」 プルダウンをクリック
3.「年齢の除外を有効にする/性別の除外を有効にする」をオンにし、設定したい年齢/性別を選択し、「保存」をクリック
2.AIへの学習:検索テーマの拡張による「意思ある最適化」
2.1検索テーマの設定上限が最大50個へ拡張
AIに対して「どのような検索ニーズを持つユーザーを狙うべきか」を直接指示できる検索テーマ。その設定上限が、従来の25個から50個へと倍増しました。
これにより、AIが学習を深めるための「手がかり」を、より広範かつ詳細に提供することが可能になりました。
<メリット>
➀設定可能なキーワード数が増えたことで、主力キーワードだけでなく、ターゲットが抱える「周辺の悩み」や「比較検討キーワード」を網羅的に教え込めます。
AIがゼロからユーザー属性を探索する時間を大幅にショートカットし、精度の高い配信をよりスピーディーに開始できます。
➁「今はまだ検索語句レポートに現れていないが、獲得の可能性があるキーワード」を先回りして設定できます。
これにより、AIの自動拡張に頼り切るのではなく、運用者側のビジネス理解に基づいた戦略的なキーワード拡張と、新たなニーズの発掘が可能になります。
<確認方法>
1.「キャンペーン」を選択
2.「アセットグループ」をクリック
3.「オーディエンスシグナル」を編集
4.「検索テーマ」 プルダウンをクリック
5.任意のキーワードを入力し、「保存」をクリック
3.パフォーマンスの「透明性」と「可視化」
「どこで、何が起きているか分からない」という運用者の悩みに応えるアップデートになります。チャネル別実績や検索語句の透明性が向上したことで、成果の要因を明確に特定し、戦略的な次の施策(クリエイティブや中長期のロードマップ)への落とし込みが可能になります。
3.1チャネル別実績レポート
YouTube、検索、ディスプレイ、Discoverなどの配信面ごとの成果が確認できるようになりました。
定期的にチャネル実績をチェックし、成果が出ている面に合わせたアセットのバリエーション追加を行うことで、
更なるパフォーマンスの向上を見込むことができます。
<メリット>
➀予算がどのチャネルに多く配分され、どこで成果が出ているかを明確に説明できます。
➁YouTubeの成果が良いなら「動画」、検索が強いなら「TD」といった制作の優先順位が立てやすくなります。
<確認方法>
1.「キャンペーン」を選択
2.「分析情報とレポート」 プルダウンをクリック
3.「チャンネルのパフォーマンス」をクリック
4 「+」をクリックして、除外キーワードを入力し、「保存」をクリック
3.2検索語句レポート
P-MAX経由でどのような検索語句が流入し、コンバージョンに至っているかがより詳細に可視化されました。
AIが自動で拡張したキーワードの妥当性を検証できるだけでなく、広告文の改善やLPの訴求強化にも役立てることができます。
<メリット>
①検索語句レポートから、配信意図に沿わない「不要なキーワード」の特定することで、
意図しない検索語句への配信を早期に発見し、除外設定へ繋げることで広告費の無駄を削減できます。
②獲得効率の良い語句を特定し、それを「検索テーマ」に追加したり、個別の検索キャンペーンへ格上げしたりすることで、確実な成果拡大を狙えます。
<確認方法>
1.「キャンペーン」を選択
2.「分析情報とレポート」 プルダウンをクリック
3.「検索語句」をクリック
3.3アセットグループ単位のセグメント表示
アセットグループ(広告セット)ごとに、デバイス、時間、コンバージョン、ネットワークといった多角的な切り口での成果確認が可能になりました。
これまでキャンペーン全体でしか見えなかった「偏り」をグループ単位で特定できるため、クリエイティブと配信環境の相性をより精密に分析し、ABテストの精度を飛躍的に高めることができます。
<メリット>
①アセット毎に「アセットAはスマホの夜間に強い」「アセットBはPCの昼間に強い」といった具体的な利用シーンを特定し、訴求の出し分けが可能になります。
②特定のアセットグループにおいてディスプレイネットワークでのCPAが悪化している場合など、ピンポイントでアセットの精査や構成の変更を判断できます。
<確認方法>
1.「キャンペーン」を選択
2.「アセットグループ」をクリック
3.「アセットの詳細を表示」をクリック
4.画面右端の「分類」 をクリック
5.デバイスや時間別等を選択
最後に
いかがでしたでしょうか?
2025年から2026年にかけて実装されたこれらのアップデートは、P-MAXが「AI任せのツール」から「運用者の戦略を反映させるプラットフォーム」へと進化したことを意味しています。
これからのP-MAX運用で成果を出し続けるために必要なのは、以下の3つのステップです。
1.「除外設定」で配信範囲を最適化する: 無駄な配信を制限し、媒体のAIを正しいターゲットに集中させる。
2.「検索テーマ」でAIを育てる: 運用者しか知り得ない顧客の悩みや市場背景を、AIに教え込む。
3.「可視化レポート」で改善を回す: 配信チャネルやアセットごとの実績をセグメント別に分析し、根拠のあるクリエイティブ改善を繰り返す。
AIが自動で行う最適化は強力ですが、その「方向性」を決めるのは依然としてマーケターの役割です。今回ご紹介した最新機能をフル活用し、P-MAXのポテンシャルを最大限に引き出していきましょう!
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編集者
池原 一成
編集者
池原 一成
メディアデザイン本部 プラットフォームソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社し、主にGoogle、Yahoo!広告運用を担当。趣味はサッカー観戦(海外、Jリーグ両方)、音楽フェスです。




