Z世代に話題!?パターン別!レトロブーム考察|ゼットモ
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目次
レトロブームって何だ?
みなさんこんにちは、ゼットモです。
ニュースやテレビでの特集、SNS等で飛び交う「レトロブーム」という言葉をご存知でしょうか?
「ブーム」と言われましても、実際にどんな行動をしていてどこに魅力を感じているのか、
ピンと来ていない方も多いのではないでしょうか。
約5年続くレトロブーム
Wikipediaにおいては 「レトロブーム=懐古趣味のこと。
サブカルチャー的な世界における【古き良きものを懐かしみ愛好する】趣味を指す。
古さやノスタルジーを感じさせる物事を好むブーム」とされています。
レトロブームは、主にZ世代を中心に2017年の「バブリーダンス」が流行した頃から存在していると言われており、
現在ではInstagramで#レトロと検索するとおよそ361万件もの投稿がされています。
実際にInstagram、TikTokの検索欄で「レトロ」と入力すると、 結果として「喫茶店」は特に上位に関連ワードとして登場しています。
レトロブームの中でも取り入れやすい「喫茶店」は、 多くのユーザーにより写真や感想、お店のまとめ情報等が投稿されているようです。
レトロブームについてゼットモが独自調査!
実際に「レトロブーム」があると感じるか?といったアンケートをZ世代向けに 実施したところ、
80%の方が「あると感じる」と回答しています。
レトロブームという言葉はテレビの特集で取り上げられることも増え、 存在自体の認知もあり、
実際のZ世代もこのブームが続いている実感がいまだあるようです。
では具体的にレトロブームとはどういった行動が存在するのでしょうか?
レトロブームって具体的になに?
Z世代に対して、実際にしていたレトロブームの具体的な行動を調査しました。
レトロブームの内容をキーワードマイニングした結果が下の表です。
キーワードを元に、具体的な内容を更に深ぼって聞いてみると
・昔ながらの喫茶店へ行く
・昭和の歌謡曲をカラオケで歌う
・チェキで写真を撮る
など、比較的よく見かけるキーワードや
・レコードを収集する
・レトロっぽいホテルに泊まる
・アナログカメラや、DSで写真を撮る
・たまごっちを買う
・リバイバルトレインに乗る
と言った声もあり、レトロブームの中でも様々な楽しみ方があることが分かりました。
ここで、よりレトロブームの魅力を深ぼるべく、 「レトロのどこに魅力を感じているのか?」という質問を、
Z世代にインタビューしてみました。
古さのどこが魅力的?レトロの魅力インタビュー
レトロ(古い)コンテンツに魅力を感じた背景・理由として様々な意見が寄せられました。
具体的なエピソードをいくつかご紹介します。
▼レトロ×ホテルが好きなAさん
・「レトロなホテルは、タイムスリップしたような気分になれることが魅力。
現実離れしてるので、リフレッシュになる。」
▼レトロ×たまごっちが好きなBさん
・「保育園児だった頃にたまごっちが流行っており、母が買ってくれた思い出がある。
キャラクターや世界観が好き、且つ思い出深いこともあり、
たまごっちスマートが発売したのをきっかけにまた遊びたくなった。」
▼レトロ×レコードが好きなCさん
・「レコードを聴く機械を持っていないが、ジャケットのデザインが好きなレコードは
インテリアとして部屋に飾る用として購入している。
サイズが大きいので置くだけで部屋の印象を変えられるところが好き。」
▼レトロ×喫茶店が好きなDさん
・「店内の音楽や照明が落ち着く。雰囲気が普段の生活と違って、
ゆっくり時間が流れていく感じが非日常感を味わえて好き。
また、体感時間が長いからか、所作もゆっくり、丁寧にする気がする。
これも非日常を味わい、リラックスに繋がっていると思う。」
レトロブームと一口に言っても、人やジャンルによって様々なきっかけ・原動力があるようでした。
パターン別!レトロブームの嗜み方
インタビュー結果を踏まえて、 ゼットモチームとしては、
レトロブームには以下の3つの楽しみ方があるのではないか?と考察しました。
①懐古心型:「懐かしい」「思い出」が原動力。
(例:昔流行していたたまごっちやラブベリ等のゲームで遊ぶ。
懐かしいという気持ちで親近感を持ちながらコンテンツに触れ、あの頃の思い出を噛みしめながら楽しむ。)
②非日常型:「非日常的な体験」「普段馴染みがない世界観」が原動力。
(例:日常とは雰囲気が異なるレトロなホテルや喫茶店に行く。非日常的な体験な為気分転換となりリフレッシュする。)
③自己表現型:「雰囲気を変えられる」「イケてる」が原動力。
(例:見た目が好みなレコードやギャルのようなルーズソックス、egg(ギャル雑誌)のグッズを購入し収集。
特有のレトロな雰囲気が出ることでお洒落やインテリアの一環となる。)
レトロブームと言っても、原動力によってレトロなコンテンツのどこに満足感を 得ているかが異なっているように感じます。
レトロブームを活用したマーケティング事例
実際に「レトロな商品」や「レトロなスポット」等、マーケティングにレトロブームを活かしている事例があることをご存じでしょうか?
実際にゼットモチームが考えるレトロブームの嗜み方3つに合わせて 既存のマーケティング事例をご紹介します。
①懐古心型
・株式会社ファミリーマート/「オカシナ学習帳」
URL:https://www.fashion-press.net/news/101988・クリート株式会社/心友(とも)グミ
URL:https://emomiu.jp/news/124194/・株式会社宝島社/「レトロ文具付録」シリーズ
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001584.000005069.html
②非日常型
・株式会社西武園ゆうえんち/西武園ゆうえんち
URL:https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/index.html・日本マクドナルドホールディングス株式会社/喫茶マック
URL:https://www.mcdonalds.co.jp/campaign/kissamac/・株式会社プロントコーポレーション/キッサカバ
URL:https://www.pronto-kissakaba.com/
③自己表現型
・株式会社バンダイ/Supreme®/Tamagotchi
URL:https://toy.bandai.co.jp/series/tamagotchi/original/Supreme/
https://youthclip.jp/tamagotchi_y2k/・株式会社サンリオ/「ときめき平成コギャルデザインシリーズ」
https://animeanime.jp/article/2022/09/11/72034.html
このように様々な企業がマーケティングにレトロブームを活かしているように 見受けられます。
「レトロブーム」を活用した若年層マーケティングの拡大
今、Z世代の間で起こっている「レトロブーム」では、
一口にレトロブームと言っても原動力によって行動の内容が分かれていると考えられます。
レトロなコンテンツの魅力をうまく商品とハイブリッドしながら、 ぜひ企業のマーケティングとして、
施策に取り入れてみてはいかがでしょうか。
今後もゼットモでは、Z世代に沿ったマーケティングにフォーカスし、様々な情報をお伝えしていきます!
次回もお楽しみに!
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