Z世代マーケティング成功事例-2024年春夏編-|ゼットモ
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みなさんこんにちは。ゼットモです。
近年、Z世代をターゲットにした商品やサービスも増加し、それにあたってZ世代向けの広告やプロモーションが多く見られるようになりました。 Z世代は、その他の世代とは異なる境遇で育ってきたこともあり、従来のマーケティング手法で訴求しても、上手く波及できないこともあります。
そのため、彼らをしっかりと理解したうえでプロモーションを実施することが重要です。 本記事では、Z世代の特徴や価値観をまとめた後、実施されたプロモーションの紹介をしていきます。
Z世代や若年層向けのマーケティングを検討されている方の参考になれば幸いです!
なぜZ世代マーケティングが重要視されているのか?
そもそも、なぜZ世代マーケティングが重要視されているのでしょうか?
Z世代(ジェネレーションZ)とは、一般的に1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代を指します。 2024年時点で、10代~20代の年齢であるため、今後経済や社会を支えていく層となり、マーケットをとらえる上で重要な存在であることは明らかです。
また、詳しい説明は後述しますが、Z世代は生まれたときからインターネットが当たり前にあった世代であることから、SNS上での発信力も高いです。そのため、Z世代への興味関心を獲得することで他世代への波及も見込めます。
上記の理由から、Z世代への適切なアプローチが企業にとって重要になってきます。
Z世代の特徴/価値観
Z世代へのマーケティングを考えるにあたって、他世代と比較したZ世代の特徴や価値観を捉えることは非常に大切です。 特徴・価値観を理解した上でプロモーションやコミュニケーション方法を考えることで、効果的なアプローチ方法を選択することができます。
今回は、Z世代の大きな特徴4つをまとめました。
①デジタルネイティブ
Z世代は、幼少期からインターネットやスマートフォン、ソーシャルメディアなどのデジタル技術が普及した環境で育っています。1990年代後半から、インターネットやデジタルデバイスが急速に発展・普及し、学校や日常生活で自然にこれらの技術に触れ、デジタル機器を使いこなすことが当たり前となりました。その結果、オンラインでのコミュニケーションや情報収集が彼らにとって生活の一部となっています。
②「体験」に対して魅力や価値を感じる
Z世代は他の世代と比較して、手に取れる商品への「消費」よりも、商品の購入やサービスの提供により得られる「体験」や「経験」に対して価値を見出すといわれています。SNSが当たり前の社会になり、体験そのものも発信できるようになったことが、このような特徴に繋がったのかもしれません。
③トレンドの移り変わりが早い
①でもあげたように、Z世代はSNSやインターネットが生活の一部になっているため、新しいトレンドにも敏感です。Z世代の中での人気の商品やSNS上のミームの移り変わりは激しいため、常に最先端で何が流行しているのかを把握することが大切です。
④「共感」できるものに魅力を感じる
商品やサービスに対する共感力の高さも特徴の1つです。商品やサービスのブランドストーリーに共感することで消費行動を起こしたり、SNS上での発信で共感するものに対して、「いいね」や「共有」といったアクションを起こすこともあります。
Z世代マーケティングの成功を導く鍵
上記の特徴や価値観を踏まえたうえで、マーケティングを行うにあたって気を付けるべきポイントは何かをまとめました。
①Z世代の中でも誰をターゲットとするのか?
Z世代と一括りにしても、10代~20代と意外と広い年齢層を指すため、置かれた境遇は異なります。また、他世代と比較して個性や多様性を重視する傾向も強いため、Z世代の中でもどういった興味関心を持っている層にプロモーションを打ちたいのか、明らかにしておくことが重要です。
②誰かに共有したくなるか?
デジタルネイティブであるZ世代にとって、いいとおもったものやおもしろいと思ったものを、友人や家族に共有するのは当たり前になりつつあります。そのため、プロモーションを実施するうえで、誰かに話したくなる仕掛けや話題になるタネを組み込むことも効果的です。
③起用するインフルエンサーを慎重に選ぶ
Z世代に人気なインフルエンサーをキャスティングすれば必ず話題になるかどうか、といえばそうではありません。そのインフルエンサーのどのような発言や発信が支持されているのかを把握したうえで、商材とマッチするか考える必要があります。「誰が発信しているのか」もZ世代に共感される鍵となるため、慎重に選択すると良いでしょう。
Z世代向けマーケティング成功事例紹介
ここから、実際にZ世代に向けてどのようなプロモーションやPRがされているのかをご紹介していきます。
事例①|味の素株式会社「飯スマホやめ~い!ステッカーPJT」
引用:https://www.ajinomoto.co.jp/event/meshisumahoyamei/
【プロモーション概要】
食事中に話し相手がいるにもかかわらずスマートフォンを操作してしまう行為を「飯スマホ」と名付け、「飯スマホやめ~い!ステッカー」を開発。一緒にご飯を食べているのに、相手はスマホに夢中、という状況を打開する目的で作成されました。
HPには、Z世代に人気のインフルエンサーである「おさき」さんや「髭達磨」さん、「いわたまあり」さんにステッカーを選択してもらう等の工夫がされていました。
また、新宿駅ではこのステッカーのピールオフ広告も実施されていました。
【Z世代に刺さるポイント】
・スマホケース/カバーに入れられる入れられるステッカーの配布
Z世代の間では、スマホカバーに推しの写真やプリクラを挟むことは常識です。そのトレンドを押さえ、 ステッカーを作成した点が話題となりました。
・身近なあるあるを題材にしている
誰もが一度は思ったことのあるであろう、「ご飯中のスマホ利用」にフォーカスしたことで、SNS上でも共感の声が広がりました。
事例②|クラシエ株式会社 FRISK「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」プロジェクト
引用:https://www.frisk.jp/campaign/special5/newlife/
【プロモーション概要】
コロナ禍を乗り越え、新生活の新しいチャレンジに向き合うにあたって、悩みや不安を抱えていたり、自信を持てない社会人や学生、全てのフレッシャーたちを応援するプロジェクトです。アーティストや著名人たちからの直筆の“手紙”を集め、OOHにしました。
また、参加アーティスト・著名人の直筆の手紙が読める「あの頃のジブンに届けたいコトバ展」も開催され、広告と連動させたプロモーションを実施していました。
【Z世代に刺さるポイント】
・Z世代の中でも、広い興味関心を集められる著名人を起用
TikTok等でもよく音源として利用されているアーティストや、人気のYouTuber、芸人、インフルエンサーなど多岐に渡るジャンルの著名人を起用することで、多くの人にリーチできる企画になりました。
・Z世代ならではの「新生活のモーメント」を活用
進学・進級・新社会人など環境が変わるタイミングでプロモーションを実施。そのため、Z世代の不安や悩みに寄り添うメッセージを発信することで共感されたと考察できます。
事例③|TOPPANホールディングス株式会社「メタバースイオン」
引用:https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2024/07/newsrelease240712_1.html
【プロモーション概要】
Z世代に向けた新たな店舗送客の手段としてメタバース空間を活用し、イオンリテール株式会社の夏のキャンペーンとしてメタバース空間とリアル店舗を連携した施策を実施。 「夏祭りエリア」「イオン店内エリア」に分かれており、メタバース上でゲームができる仕掛けもあります。 また、メタバース内でもらえる合言葉をイオン実店舗内にあるQRコードを読み取り入力することで、割引クーポンやZ世代に人気のVTuber書下ろし壁紙がもらえる連動キャンペーンも併せて行いました。
【Z世代に刺さるポイント】
・メタバース上での体験
魅力的なゲームを楽しめるエンタメ空間を創造することで、一方的な発信ではなくユーザーが能動的に楽しめる企画を実現。
・バーチャル空間と相性の良いVTuberの起用
ここ数年の間で若者にとって、VTuberが身近になってきています。YouTubeの登録者数が100万人を超えるVTuberも存在するほどの人気を集めています。そういった一定のコミュニティに向けて発信をすることで、界隈内から注目される施策になりました。
事例④|株式会社バンダイ「ガシャポン先生」
引用:https://gashapon.jp/gashapon_sensei/
【プロモーション概要】
俳優の斎藤工さんを起用し、「ガシャポン」の魅力を熱熱と語るストーリーのCMを公開。生徒役には、Z世代を中心に人気を博しているインフルエンサーの「しなこ」さん、「木下ゆーき」さん、「悪いがいまは青春中」さん、「草地稜之」さんが出演。
また、TikTok上では「#ガシャ恋」というショートドラマを展開し、ガシャポンの魅力を伝えるプロモーションを実施しました。
【Z世代に刺さるポイント】
・ショートドラマを用いたプロモーション
倍速で動画を見たり、重要な部分だけを抜き取った「切り抜き動画」に慣れ親しんでいるZ世代にとって、ショートドラマは、短時間で効率よく視聴できるコンテンツとして人気があります。トレンドのFMTを活用することで、Z世代の興味を引くことができたのかもしれません。
・TikTokで人気のインフルエンサーを起用
若年層から特に人気を集めているインフルエンサーを起用し、そのインフルエンサーからのSNS発信を通じて更に認知・拡散されました。
まとめ
今回は、2024年の春夏に実施されたプロモーション事例をご紹介いたしました。 Z世代の中でも、学生や社会人などターゲットを絞ったプロモーションや、学校・新生活など若年層ならではのモーメントに着目したプロモーションが多く見られました。
また、インフルエンサーを活用したプロモーションも多く、ターゲットの多様な趣味嗜好に合わせたキャスティングをすることで、話題や共感を得ていたことが考察できました。
Z世代を一括りにせず、なかでもどういったターゲットに対してコミュニケーションを取りたいのか、をしっかりと考えることが、Z世代マーケティングにおいて重要です。
そして、Z世代の最新トレンドを知り、プロモーションに活用することで、毛嫌いされることなく受け入れてもらえる可能性も高いと考えられます。
ゼットモでは、定期的にZ世代向けのプロモーションをXにて発信しています。
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