Apple Search Ads~ブランドKWの配信メリットって?~
常世田 拓
D2C Rの常世田です。
Apple Search Adsのリリース情報からTips記事までさまざまな記事にてご紹介してきましたが、今回はApple Search AdsのブランドKWの考え方についてお話ししたいと思います。
ブランドKWとは、「アプリタイトル/会社名」等を指し、ひらがな、カタカナや表記ゆれを含むことと本記事では定義しております。
ブランドKWの考え方
Apple Search Adsを取り扱う際、議論になることが多々あるブランドKWですが、その内容の大半が「オーガニックで獲得できるユーザーに広告費を支払っている」と疑問視している点かと思います。
本章ではオーガニックに影響は少なく、その他メリットもあることを紹介いたします。
配信有無における影響
まずブランドKWを配信した時と、配信しない時の違いを見てみましょう。
注目するポイントとしては画面の占有率です。(画面占有率比較)
ブランドKWに配信した場合 :ファーストビュー80%
ブランドKWに配信しない場合:ファーストビュー50%
ブランドKWに配信した場合、上位表示はほぼ自社のアプリになります。対して、ブランドKWに配信しない場合、上位50%が競合の広告になります。これはApple Search Adsの配信の特徴が関係しています。
指名KWでの配信 :主にテキスト広告
指名KW以外での配信 :主に画像広告
上記にて表示される傾向があるため、画面の占有率に影響があるということです。
また各広告のCTRを見ていくと、
ブランドKWに配信した場合 :ブランドKWの平均CTR10%前後
ブランドKWに配信しない場合:競合KWの平均CTR10~15%
となっております。ブランドKWを配信した場合でも、全流入中、90%がオーガニックへの流入になっていることがわかります。
反対に、配信しない場合は競合アプリの広告に10~15%ほど流入していることから、数は多くないまでも、自社アプリ流入の取りこぼしが発生していると想定できます。
流入ユーザーの質も高い傾向があります。ブランドKWを検索して流入するユーザーであるため、LTV(顧客生涯価値)は高くなるケースが多いです。
※期間:1ヶ月
獲得件数は少ないものの、高ARPUユーザーが多い結果になっています。上記からブランドKWを購入することで、全体ROASの成果が大きく変わってくるということが分かります。
またApple Search Adsは検索エンジンのアルゴリズムもGoogleに比べて、KWの表記ゆれが拾うことができない傾向がございます。
例)グラブルを検索しようとした場合
▼競合が表示されている ▼オーガニックでも表示されていない
ASO(App Store Optimization)での対策も必須ですが、限界があります。Apple Search Adsにて表記ゆれをできる限り購入し、取りこぼしを防ぐことが必要です。
まとめ
ブランドKWを配信することによるメリットをまとめます。
広告をクリックしなければ、媒体への課金は発生しないので、購入してもデメリットはあまりないことがわかります。上記を踏まえ、ブランドKWの配信を推奨いたします。
現状、ブランドKWを買い付けることにネガティブな印象をお持ちの方や、Apple Search Adsでお悩みの方はもちろん、他運用型広告で効果改善、獲得伸長させたい方がいらっしゃいましたら、お問い合わせいただけますと幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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D2C R 人事部、採用担当。2017年、新卒でD2Cに入社。メディア本部 運用部に配属され、主にADNW、SNSの広告運用に従事。 2年目からメディアセールスチームのFacebook、Apple Serch Adsのメディア担当を経て、人事部へ参画。柴犬が好き。