【TrueView For Actionとは?】効果最大化のためのベストプラクティス
CANVAS編集部
こんにちは。D2C R運用部の趙(ちょう)です。
最初の記事を公開してまもなくですが、
早速皆様にお役立ちの情報をご共有させてください!
今回は、YouTube広告でよく見かけるインストリーム動画広告についてですが、
単純に動画を見て商品を知ってもらうための配信ではなく、
動画を視聴した方にアクションを促す「TrueView For Action」
というメニューについてご紹介したいです。
TrueView For Actionはすでにリリースされて2年以上経っており、
多く広告主様が試したことのあるメニューですが、
その間、効果最大化のためのベストプラクティスも蓄積されており、
広告効果にお悩みを持っている方はぜひ本記事を読んでいただき、
アクションを取ってもらえると幸いです!
最初の記事としてご紹介した「認知向け予約型メニュー」の記事はコチラです!
目次
TrueView For Actionとは?
まず「TrueView For Actionとは何なのか?」を簡単に説明致します。
TrueView For ActionはYouTubeのインストリーム動画広告を通して、
ユーザーが広告主のサイトを訪問、サイトに来て会員登録や購入といった
『コンバージョンをされやすくするため』のメニューです。特徴は以下2点あります。
特徴①:CVを多く発生させるため、
インストリーム動画広告の再生中や再生後に行動を促すフレーズ「Call to Action」の表示。
特徴②:パソコンでのコンテンツ動画の再生中に動画再生ページの右上に表示される
「コンパニオンバナー」の表示。クリックによりサイト誘導が可能。
(※パソコンのYouTube動画再生ページでのみ表示。その他モバイル等には表示されません。)
TrueView For Actionの設定項目&ベストプラクティス
では、TrueView for Actionのキャンペーンを実装する際に設定が必要な項目を見て、
推奨の設定方法について触れてみたいと思います。
①入札戦略
最初キャンペーンを作成する際に入札戦略を選択する必要があります。
TrueView for Actionでは、「目標コンバージョン単価」と
「コンバージョン数最大化」という2つの戦略が選択できます。
目標コンバージョン単価の戦略は、設定した目標CPAに獲得ができるよう
キャンペーンがCR、プレースメント、オーディエンスなどの各要素の入札を自動で行います。
コンバージョン数最大化の戦略は、
設定した日予算内で最大限CVを獲得するために自動調整を行います。
目標コンバージョン単価が設定した単価を守るために
設定日予算より下回って配信することもありますが、
CV数最大化の戦略は予算をすべて消化しようという動きが優先されるため、
目標CV単価の戦略を使った配信より、着地CPAは高くなることが多いです。
しかし、設定した日予算をしっかり使いながら獲得もできるので期間限定で、
かつ決まった予算を必ず消化する必要がある場合、この戦略がよく利用されたりします。
結論、プロモーショの状況や目的に合わせて適正な入札戦略を選択しましょう。
②予算
次は予算設定です。日予算を設定する際に、
単純にキャンペーン全体の予算を日割りで設定するのではなく、
媒体の推奨額が設定されているか常に意識する必要があります。
特に動画キャンペーン以外に検索広告や、ディスプレイ広告を実施した実績がありましたら、
そのキャンペーンの実績CPAを元に日予算を設定すると良効果を期待できます。
ただ一番の注意点は、少なくとも1日5CV以上獲得できる予算を設定することです。
動画キャンペーンが過去7日間獲得した約35件のCVを元に自走調整を行うため、
1日5件以上CVが獲得できる日予算が推奨です。
③ターゲティング
3つ目はターゲティングです。
TrueView For Actionも他メニューと同様に以下要素を組み合わせてターゲティングすることが可能です。
様々な要素がある中、一番大事な要素といえば「オーディエンス」です。
まずオーディエンスについて簡単に説明すると、いわゆる興味関心(アフィニティ)や
サイトに訪問したことあるユーザーのリスト(リマーケティングリスト)を意味します。
Googleでは、TrueView For Actionの効果最大化のために
以下2つのオーディエンスを優先して配信ことを推奨しております。
推奨オーディエンスの一つ目は、リマーケティングリストです。
これは動画CPNでなくても、獲得向けのディスプレイキャンペーンでも必ず実施する方法です。
やはり1回以上サイトに訪問してくれたユーザーですので、CVにつながりやすいからです。
2つ目はカスタムインテントオーディエンスです。
Googleがデフォルトで持っているオーディエンスの中で
「購買意向の強いオーディエンス」があります。指定のカテゴリに興味を持ち、
積極的に調べたり、購入を検討する層ですが、
そのカテゴリに当てはまるものがなかった場合、
購買意向の強いオーディエンスを自分でカスタマイズするというのが
「カスタムインテントオーディエンス」なのです。
オーディエンスの作成時には商材と関連するキーワードやURLなどを入力し、
よりアクションを起こしやすい層にターゲティングできて、
アフィニティオーディエンスより高い効果を期待できます。
キャンペーン実施の際に上記2つのオーディエンスを実施し、
CV件数やCPAを見ながら、オーディエンスを拡大していくことがおすすめです。
⓸クリエイティブ(動画)
上記説明した入札戦略、予算、ターゲティングももちろん
TrueView For Actionの成功に大事な要素ではありますが、
最も重要なのは動画広告そのものでしょう。以下項目を意識しながら動画クリエイティブを作成し、
動画キャンペーンの効果を改善しましょう。
トラブルシューティング
今までTrueView For Actionの実施に必要な設定項目と、
各項目の推奨方法を説明しました。
しかし、推奨方法通りに設定してもCVがたまっていない、
CPAが想定以上に高いなどの事象は起こりやすいです。
そのため、よくあるケースにどのように対処すれば改善できるかを簡単に整理したので、
効果が想定通りに出なくても慌てずに改善アクションを行っていきましょう。
※入札金額の調整以外の方法を整理したものとなります。
まとめ
最後に本日ご説明した内容のまとめです。
以下を意識しながらTrueView For Actionを実施し、ぜひキャンペーンのパフォーマンスを改善してください!
まとめ①
TrueView For Actionは、YouTubeのインストリーム動画広告を通して
広告主のサイトに促すことや、サイトに来てアクションを起こしてもらう獲得向けのメニューです。
まとめ②
TrueView for Actionの実施には複数の設定項目があり、
各項目のベストプラクティスがあるため、以下を意識しながら設定を行ってください。
・状況によって「目標コンバージョン単価」と「コンバージョン数最大化」の
入札戦略の中で、適切なものを選択する。
・日予算は任意で決めるものではなく、過去実績CPAや目標CPAを参考にして設定する。
・CVRが高いため、多くのCV件数を見込めるインテントオーディエンスのターゲティングと、
リマーケティング配信を優先して実施すること(推奨)。
・動画クリエイティブは1CPNに5本前後を入れて検証することを推奨し、
CTAが明確なのか、動画の冒頭に商品のメリットを伝え、
ユーザーの興味関心を寄せるような動画を作成する。
まとめ③
推奨の通り設定しても効果が芳しくない場合は、以下項目を意識して調整を加えてください。
・CV数が少ない
⇒CVイベント自体のハードルが高くないか? アトリビューション期間が適切なのか?
・目標CPAは達成できているが、消化額が少ない
⇒配信先が狭すぎないか? オーディエンスサイズが小さくないか?
・CPAが高すぎる
⇒効果の良い「オーディエンス×CR」の組み合わせが分かるような構成にしているか?
CVR向上のために、様々なCTAを検証しているか?
最後に
いかがでしたでしょうか。
ぜひ、コツを理解した上でTrueView For Actionの実施を検討してみてください!
また、今回ご紹介したTrueView For Actionでは運用型の獲得向けメニューとなります。
目的に合わせて以下記事もご参照くださいませ!
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デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集担当。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。オンライン社内報「R-ibrary」も兼務で運営担当をしています。