Tips 2022.03.28

【ウェビナーレポート】「#MarketingLIVE」
「音マーケティング=音声広告」だけじゃない 合成音声が開拓する
 音マーケティングのフロンティア

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早崎 侑也

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D2C Rでストラテジックプランナーを担当している早﨑です。

皆さんは「音マーケティング」と聞いて、何を想像しますか?
私は、音楽ストリーミングサービスの音声広告などを真っ先に思い浮かべました。

しかし、もはや音声は広告の域を超えた存在になりつつあるとのこと…。

先日「合成音声」に焦点を当てた音マーケティングのウェビナーが開催されたので、早速レポートを書いていきたいと思います!

はじめに

ご登壇者

声優・エッセイストの池澤氏をゲストにお招きして、各分野の第一人者にお集まりいただきました。

(弊社の貴志がモデレーターを務めさせていただきました)

セミナーの構成について

第1部:LIGHTNING TALK
    └ 音マーケティング市場概要
    └ 合成音声の現在地と今後の展望について
    └ 拡張する「声のプロフェッショナル」の役割
第2部:合成音声サービス「FutureVoice Actors」
第3部:Free Talk

LIGHTNING TALK

音マーケティング市場概要

マーケティングにおける「音声」の力

まず、弊社貴志よりSpotifyの音声広告を事例に、マーケティングにおける「音声」の力についてお話しました。

認知だけでなく、利用・興味意向率まで上昇しました。

さらに、音声広告は不快に感じづらいというデータもあります。

サービスを宣伝する上で、可能な限りマイナスな印象に繋がるコミュニケーションは避けたいため、その点音声広告は効果的な手法の1つかもしれません。

広告に留まらない、音声マーケティングの広がり

音マーケティングと言うと、音声広告のイメージが強いですが、広告以外での活用も増えているんだとか。

 

個人的には、ユーザーは50%以上のユーザーが音声検索を行っていることに驚きを受けました。
まだ日本では浸透していないですが、世界を見渡すと音の活用範囲はかなり広そうですね。

合成音声の現在地と今後の展望について

続いて、NTTテクノクロス株式会社 鳥居氏より合成音声の現在地と今後の展望についてお話がありました。

合成音声の現在地

①誰の声でも再現可能!

②イントネーションも綺麗!

紅葉君サンプルボイス

メープル君サンプルボイス

③感情表現も可能!

25%サンプルボイス

50%サンプルボイス

75%サンプルボイス

100%サンプルボイス

合成音声の今後の展望

④悪用対策が課題!

⑤まとめ

・安定した声が15-30分程度必要
・雑音や残響のない、クリアな環境による音声収録
などいくつか条件はありますが、誰の声でも再現できるなんて驚きですね!!

またウェビナーでは音声を流しながらご説明してくださいましたが、
イントネーションや感情表現もばっちりで、まるで本物の人間が喋っているようでした・・・!

拡張する「声のプロフェッショナル」の役割

求められる声優像の変遷

時代ごとに、声優に求められる要素は変わりつつあるようです。

第1次声優ブーム(1960年代前半)   :喋れる声優
第2次声優ブーム前期(1970年代後半~):歌って喋れる声優
第2次声優ブーム後期(1980年代後半~):歌って喋れて+αの個性がある声優
第3次声優ブーム(1990年代~)    :歌って喋れて単独ライブもできちゃう声優
第4次声優ブーム①(2000年代~)      :歌って喋れて踊れてビジュアルもありアイドル性もある声優
第4次声優ブーム②(2010年代~)   :歌って喋れて踊れてビジュアルもあり、推せる声&SNSのフォロワーが多い声優
第5次声優ブーム(2018年代~)    :SNSのフォロワー数が多く、推せる声と演技力、そしてビジュアルを持ち、
                                                                                     マルチタレント性のある声優

ゲストでお越しの声優 池澤氏は「求められること多すぎ・・・!」と嘆いていました(笑)

そんな多様な要素を求められている声優の声を簡単に再現してしまう合成音声ですが、
決して声優の仕事を奪うわけではなく、領域のすみ分けを行いながら両立していくとの見解でした。

合成音声サービス「FutureVoice Actors」

株式会社GADGET大藤氏より声優/俳優/著名人の合成音声サービス「FutureVoice Actors」の紹介がありました。

FutureVoice Actorsとは

合成音声として活用できる声優の声は以下の通り。

ゲストで登壇して下さっている池澤氏のほか、鬼滅の刃の主人公 竈門炭治郎役の花江氏まで・・!

ウェビナーでは実演もしてくださいました。

合成音声として活用したい声優を選ぶシーン

合成音声にしたいセリフを入力するシーン

レポート記事上では伝えきれず心苦しいのですが、
合成音声にしたい声優を選んで、セリフを入力すると一瞬で合成音声を作ることができました。
圧倒的なスピードに驚愕・・・!

さらに、合成音声の質も高く、
「とても賢い子供がそこにいるかのよう。。!」と会場では盛り上がっていました(笑)

合成音声における広告活用について

続いて、合成音声の広告における優位性についてお話がありました。

また活用イメージに関しての共有もありました。

Free Talk

そしてここからは、各自がテーマを持ち寄ってフリートークの時間になりました。

NTTテクノクロス株式会社 鳥居氏

《音声の追跡を可能にする音声透かし技術》

合成音声を作った後に、その合成音声を誰がどこに使っているのかがわからない。
例えば、誰が作った合成音声なのかという情報も付与できるようになれば良い。
こういった技術の発展に期待している。

株式会社GADGET 大藤氏

《合成音声の拡張性と用途開発》

今までと違うところで合成音声が使われたり、合成音声が担える範囲が広がることは良いこと。
例えば、その人のキャラクターや声質がそのまま海外にも伝わる、こういった技術革新は面白い。

株式会社アクロスエンタテインメント 松木氏

《擬人化ブーム後、声優の合成音声の役割とは》

現在、擬人化コンテンツは隆盛を極めている。例えば、ウマ娘とか。
コロナ以降は、生身の人間でお芝居しながら撮ることが難しく、動物や家電に声を当てることが多かった。
こういった背景もあり、受け手側は擬人化されているコンテンツに慣れているのでは?
このままいくと、ユーザーは「家電と会話したい」などリアルに会話したい欲を抱く流れになると思う。
このときに、どんな声と会話したい?となれば、それは推せる声。
会話は自由発話型のAIエンジンがあれば可能だが、押しの声は声優の合成音声がなければできない。

声優・エッセイスト 池澤氏

《認知と声、合成音声の持つ力》

例えば、右端に赤いボタンがある駅の券売機を想像してください。
・画面で赤いボタンを押してください。
・音声ガイドで右端のボタンを押してください。
と券売機が発すると、人間は情報処理が追い付かなくなってフリーズする。

これは声の知覚的顕在性が優位だからであり、つまり音声はそれほどパワーツール。
だからこそ、うまく活用すると真の意味でのユニバーサルデザインに近づけることができると考えている。

並列で情報を処理するのが苦手なご年配の方が多い。
これは、加齢によって脳の処理能力は変わらないが、脳の処理スピードが落ちている。
つまり、CPUは同じものを積んでいるけど、クロックタイムが遅くなってしまっている。
だから、処理に時間がかかる。

券売機やATMのような複雑な操作が必要なものにAI・合成音声を導入することで、
目の前にいる人の年齢・見た目に合わせて、適宜アドバイスを変えていくことができるかもしれない。
あとは、モスキート音のように、年齢性別によって聞き取りやすい音も違うので、
その人に応じて、音声や、使う言葉を選ぶことで、誰でもわかりやすいガイダンスをつくることができるのではないか。

最後に

ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます!
情報の濃度はもちろん、合成音声の出来上がるスピード・質には驚きましたね。

この記事が、マーケティングに音声を活かしていきたいけど判断が付かない…という方にとって参考になれば幸いです。
その際は是非、弊社にお声がけください!
一緒に最適解を探して、ともに成長を創っていくことができれば幸いです。

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早崎 侑也

1時間は歩けるくらい散歩が好き。 1時間は浸かれるくらい銭湯が好き。 仕事も頑張ります。

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