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最終更新日: 2025年03月17日

動画リーチキャンペーン(VRC2.0)とは?特徴や入稿規定・導入手順を解説

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池原 一成

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みなさん、こんにちは。
D2C Rプラットフォームソリューション部の池原です。

今回は動画広告配信において重要なYouTube広告の中でも、進化したリーチ特化型広告商品「動画リーチキャンペーン2.0(VRC 2.0)」について解説します。
「動画リーチキャンペーン(VRC)」からの変更点や新たなメリットをまとめましたので、YouTube広告を認知施策として活用する際の参考にしてください!
※2024年10月中旬以降から、新規でVRCを作成する場合、全てVRC2.0になる仕様になっております。

動画リーチキャンぺーン(VRC2.0)とは?

皆さんはYouTube広告でリーチを獲得したい時にどんな配信を行っていますか?

従来のVRCでは「バンパー広告」や「インストリーム広告」を組み合わせて配信が可能でしたが、
VRC 2.0では上記FMTに「インフィード広告」と「YouTubeショート広告」が追加され、より効果的な配信が可能となりました。

VRC 2.0は、Googleの最新アルゴリズムを活用し、広告配信の最適化をより一層強化されており、
特に認知度の向上を目的とするキャンペーンに最適な配信手法となっています。

YouTube広告のフォーマット一覧

YouTube 広告の広告タイプと広告フォーマットついて改めて紹介します。

表のように、 YouTube広告は、様々な配信目的に合わせて広告フォーマットが用意されています。
その中でも、動画リーチキャンペーン(VRC)は、認知系のフォーマットを組み合わせることで
より多くのユーザーにリーチできるキャンペーンです。

ファネル
認知
動画リーチキャンペーン(VRC2.0) バンパー広告
スキップ可能なインストリーム広告
インフィード広告
YouTubeショート広告
CPM
スキップ不可のインストリーム広告 スキップ不可のインストリーム広告 CPM
マストヘッド広告 マストヘッド広告 CPM
アウトストリーム広告 アウトストリーム広告 vCPM
比較検討 動画視聴キャンペーン(VVC2.0) バンパー広告
スキップ可能なインストリーム広告
インフィード広告
YouTubeショート広告
CPV
行動 動画アクションキャンペーン(VAC) バンパー広告
スキップ可能なインストリーム広告
インフィード広告
YouTubeショート広告
CPV

 

・CPC
広告のリンク先に1クリックするたびに課金される形式です。
ユーザーが動画広告のサムネイルもしくは見出しをクリックすると、広告料金が発生します。

・CPM
インプレッション単価とも言われ、1000回表示されるごとに広告費用が発生します。

・vCPM
ビューアブルインプレッション単価とも言われ、視認されたインプレッションのみに広告費用が発生します。

・CPV
広告動画を1回再生するたびに、料金が発生する形式です。
YouTubeの場合は、ユーザーが広告動画を30秒以上
(動画が30秒未満の場合は、最後まで)視聴された場合に費用が発生します。

VRC(2.0)の特徴とは?

①配信面の拡大によるリーチ数の増加
②複数フォーマットによる最適化配信の促進
③ブランド認知度の向上

①配信面の拡大によるリーチ数の増加
②複数フォーマットによる最適化配信の促進
③ブランド認知度の向上

①配信面の拡大によるリーチ数の増加


VRC2.0では「バンパー広告」や「インストリーム広告」に加えて、「インフィード広告」と「YouTubeショート広告」を同一のキャンペーンで配信することが可能になるため、
従来のVRCと比較して、より効率的なリーチ数の最大化が期待できます。

②複数フォーマットによる最適化配信の促進

VRC2.0では配信時に複数の広告フォーマットを併用できるため、
Googleの機械学習によって最も効率的にリーチ数を最大化できるように配信されます。
配信で伝えたいメッセージに合ったフォーマットを個別に選択することもでき、
新たに「フリークエンシー目標設定」が追加されたことで
従来のVRCよりも効果的な広告配信が可能になりました。

(1) 「効率的なアプローチ」

バンパー広告もしくはスキップ可能なインストリーム広告を使用するか、
「マルチフォーマット広告」を有効にすることで、「インフィード広告」「YouTubeショート広告」を使用して、
同一キャンペーンで4つの広告タイプを組み合わせ、費用を抑えながらより多くのユーザーにリーチします。
※マルチフォーマット広告とは
 1つの広告キャンペーン内で複数の広告フォーマット(例:インストリーム広告、インフィード広告など)を活用する広告のことです。

(2) 「スキップ不可のインストリーム」

広告メッセージを余すことなく全て伝えたい場合には、
スキップ不可のインストリームを選択して、リーチしたユーザーに対して動画視聴完了をさせることができます。

(3) 「フリークエンシー目標設定」※VRC2.0から追加

バンパー広告、スキップ可能・スキップ不可のインストリーム広告を組み合わせ、同じユーザーに毎週/毎月一定の頻度でリーチします。

③ブランド認知度の向上

VRC2.0ではリーチ目標を達成するためのメニューになっておりますが、インストリーム広告、インフィード広告、YouTubeショート広告など幅広いユーザーへ配信することができるので、認知度の向上も見込むことができます。

VRC(2.0)の配信面

YouTube動画再生ページとGoogle動画パートナー、Google TVの3つに掲載されます。
Google動画パートナーとGoogle TVへの配信は選択式となっており、動画の配信面を完全に制御する場合にはYouTube動画再生ページのみにすることをお勧めします。
しかし、Google社ではリーチ最大化の観点から、Google動画パートナーとGoogle TVへの配信を推奨としています。

引用元:Google広告ヘルプ「Google 動画パートナーについて」

YouTube動画再生ページとGoogle動画パートナー、Google TVの3つに掲載されます。
Google動画パートナーとGoogle TVへの配信は選択式となっており、動画の配信面を完全に制御する場合にはYouTube動画再生ページのみにすることをお勧めします。

VRC(2.0)の入稿規定

アップロードする動画の長さによって、広告フォーマットが自動で選択されます。
スキップ可能なインストリームを利用する場合には、30 秒以内の動画を使用することが推奨とされています。
詳しい入稿規定は以下の表からご覧ください。

機能 仕様
動画URL YouTubeにアップロードされた動画のURLを指定します
最終ページURL ユーザーが広告をクリックした際に遷移するランディングページのURLを指定します
行動を促すフレーズ(省略可) 半角 10 文字(全角 5 文字)以内
広告見出し(省略可) 半角 30 文字(全角 15 文字)
長い広告見出し 半角 90文字(全角 55 文字)以内
背説明文 半角 90文字(全角 55 文字)以内

 

VRC2.0導入までの3つのSTEP

Google広告の管理画面で設定を間違えやすいため、導入手順についてご紹介いたします。

STEP1 配信目的で「ブランド認知度と比較検討」を選択する

「ブランド認知度とリーチ」以外を選択すると、動画リーチキャンペーン(VRC2.0)が選択できなくなるため注意です。

「ブランド認知度とリーチ」以外を選択すると、動画リーチキャンペーン(VRC2.0)が選択できなくなるため注意です。

STEP2 キャンペーンタイプとサブタイプを設定する

キャンペーンタイプを「動画」、サブタイプを「動画リーチ」に設定する。

キャンペーンタイプを「動画」、サブタイプを「動画リーチ」に設定する。

STEP3 目標の達成方法を選択する

目標の達成方法を「効率的なアプローチ」・「スキップ不可のインストリーム」・「フリークエンシー目標設定」のいずれかを選択する。
「効率的なアプローチ」では、バンパー広告とスキップ可能なインストリーム、またはこれらの組み合わせで配信が可能です。

「フリークエンシー目標設定」では、バンパー広告、
スキップ可能なインストリーム広告、またはスキップ不可のインストリーム広告の組み合わせで配信が可能です。

「フリークエンシー目標設定」では、バンパー広告、
スキップ可能なインストリーム広告、またはスキップ不可のインストリーム広告の組み合わせで配信が可能です。

まとめ

動画リーチキャンペーン2.0(VRC2.0)とは?

・2024年4月よりアップデートされた、YouTube広告の中でもリーチ獲得に特化した広告商品
・従来のVRCとの変更点は、配信面の拡大により効果的な配信が可能

VRC(2.0)の特徴とは?

3つの特徴
①配信面の拡大によるリーチ数の増加
②複数フォーマットによる最適化配信の促進
③ブランド認知度の向上

VRC(2.0)の入稿規定

・アップロードする動画の長さによって、広告フォーマットが自動で選択されます。
・長い広告見出しと説明文の入稿が必須。

機能 仕様
動画URL YouTubeにアップロードされた動画のURLを指定します
最終ページURL ユーザーが広告をクリックした際に遷移するランディングページのURLを指定します
行動を促すフレーズ(省略可) 半角 10 文字(全角 5 文字)以内
広告見出し(省略可) 半角 30 文字(全角 15 文字)
長い広告見出し 半角 90文字(全角 55 文字)以内
背説明文 半角 90文字(全角 55 文字)以内

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。
この記事では、YouTube広告の動画リーチキャンペーン(VRC2.0)についてご紹介いたしました。

本記事では、リーチの最大化を目的とした動画リーチキャンペーン「VRC 2.0」について、従来のVRCからの変更点や導入手順を紹介しました。
YouTube内の配信面がインストリーム広告に加え、インフィード広告やショート動画への配信が広がり、さらに効果的な配信が可能になります。

近年Youtubeの利用者数は年々増加しておりますので、幅広いユーザーへのリーチを増やしたい方は、この機会にVRC 2.0をご活用ください。

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