YDAの高度なセグメントターゲティングとは?

こんにちは。D2C Rメディア部の高倉です。
今回はYahoo!ディスプレイ広告(YDA)のオーディエンスリストの一つである「高度なセグメント」についてご説明します。
2025年4月にYDAの「サーチキーワードターゲティング」の新規作成が終了になり、
今後Yahoo!検索にてキーワードを検索しているユーザーをターゲティングしたい場合は、「高度なセグメント」の利用に代わることになります。
そこで本記事では、高度なセグメントの概要からサーチキーワードターゲティングとの違いなど詳しくご紹介いたします。
YDAのターゲティングとは
まず初めに、YDAで利用できるターゲティング機能についてご紹介いたします。
以下の通り9種類の中から配信目的に応じて柔軟に利用することが可能です。
・性別ターゲティング
・年齢ターゲティング
・オーディエンスリストターゲティング
・サーチキーワードターゲティング ※2025年現在新規作成不可
・コンテンツキーワードターゲティング
・プレイスメントターゲティング
・曜日・時間帯ターゲティング
・地域ターゲティング
・デバイスターゲティング
YDAのターゲティングについてより詳しく知りたい方は、弊社の下記記事もぜひご覧ください!
今回は、その中の「オーディエンスリストターゲティング」の一つである「高度なセグメント」をご紹介します。
高度なセグメントとは
高度なセグメントとは、YDAのオーディエンスリストの中の1つで、
指定したキーワードまたはURLを基にして作成されるオーディエンスリストになります。
メリット
キーワードを指定した場合
任意のフリーワードを登録することで、そのキーワードを過去にYahoo!検索で検索したユーザーに加えて、
機械学習によりそのキーワードとの関連性の強い検索行動を行ったユーザーにも拡張され、最終的にその中からアクションしそうなユーザーに広告を配信します。
URLを指定した場合
Yahoo! JAPANの検索結果から指定したURLと、その下層ページを訪問したユーザーがリストに蓄積され、広告配信に利用できます。
これにより、特定のウェブサイトの訪問履歴を持つユーザーをターゲットにすることができます。
サーチターゲティングとの違い
ポイント1.違い
次に、サーチキーワードターゲティングとの違いについて説明いたします。
サーチキーワードターゲティングは、ユーザーがYahoo!検索で検索したキーワードをもとにターゲティングして広告配信する機能です。(2025年7月現在は利用できなくなっています)
Yahoo!広告が提供する候補キーワード一覧から、一定の検索量があるキーワードしか選択できませんでしたが、
「高度なセグメント」では、検索量の少ないキーワードも自由に登録できるようになりました。
また、登録したキーワードは機械学習によって拡張され、関連性の高いキーワードを検索したユーザーにも広告が配信されます。
ポイント2.注意点
一方で、サーチキーワードターゲティングでは利用できた機能が、高度なセグメントでは利用できないケースもあります。
そのため、作成時や実際に配信した場合の分析の際には注意が必要です。
サーチキーワード ターゲティング |
高度なセグメント | |
分析レポート | 〇 キーワードごとの 配信実績を確認可能 |
✕ オーディエンスリスト単位での 数値のみが確認可能 |
キーワード登録数 |
最大500件 |
最大50件 |
オーディエンス |
✕ | 〇 関連性の高い検索キーワードを 利用したユーザーにも広告を配信 |
検索期間・検索回数の指定 |
〇 | ✕ |
サーチターゲティングの終了
サーチキーワードターゲティングは2025年4月10日に新規での作成と編集が終了になっています。
2025年7月以降より配信が停止、高度なセグメントへの自動以降が実施されるため
今後は高度なセグメントがキーワードターゲティングの代替手段となります。
参照:【ディスプレイ広告(運用型)】サーチキーワードターゲティングの提供終了について
高度なセグメントの設定方法
設定方法
最後に、設定方法を説明いたします。
①広告管理ツールの[ツール]をクリック
②[ライブラリー]の[オーディエンスリスト]を選択
③[オーディエンスリストを作成]をクリックし、[高度なセグメント]を選択
④各設定項目を入力
詳細な入力情報は下記のとおりです。
項目 | サーチキーワードターゲティング |
オーディエンスリスト名 | 任意のオーディエンスリスト名を入力します。 |
種別 |
「キーワード」「URL」から選択します。
※1つのリスト内で「キーワード」「URL」を同時に登録することはできません。 どちらかを選択する必要があります。 |
キーワード | 基となるキーワードを入力します。 |
URL | 登録するURLを入力します。 |
説明 | オーディエンスリストの説明を入力します。(任意) |
推定ユーザーサイズ |
入力したキーワードまたはURLに対するユーザーサイズの参考値です。
※リスト作成後にオーディエンスリストの一覧に表示される「ユーザーサイズ」とは異なります。 |
⑤[作成]をクリックし、オーディエンスリストを保存
注意点
URLの入力について
入力されたURLにパラメータが含まれる場合、自動的に削除されます。
そのため、パラメータが削除された結果、同じURLが重複して登録されてしまう場合はエラーとなりますのでご注意ください。
また、日本語URLを使用する際は、ドメイン部分はPunycode形式(「xn--」で始まる半角英数字のURL)、パス部分はパーセントエンコード形式(「%」と半角英数字のURL)に自動的に変換されます。
変換後のURLが1024文字を超える場合は登録できないため、長い日本語URLを扱う際にはこの点も考慮が必要です。
審査について
「高度なセグメント」で作成するリストの内容は審査が行われます。
広告データ利用基準に違反するキーワードやURLは使用できませんので、事前に下記ガイドラインを確認しておきましょう。
参考:広告データ利用基準
第3章 データの利用
「1. 慎重に扱うべき個人に関するデータを利用したターゲティングの禁止」
「8. 未成年者への保護」
実績のないリストのデータ連携停止について
2025年7月9日以降、過去100日間で実績(インプレッション)が発生しなかったリストについては、データ連携が停止されます。
データ連携が停止されたリストは利用できなくなるため、利用したい場合はリストのコピーなどで新規の作成が必要になります。
広告グループに設定中の場合は、関連付けの削除が推奨になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「高度なセグメント」を活用してURLやキーワードを指定すれば、機械学習により広いユーザーへターゲティングでき、効果的な広告配信を実現できます。
今回の内容を参考に。広告配信に役立てていただければ幸いです。