Apple Ads(旧Apple Search Ads)とは?配信面ごとの課金形態・費用と推奨設計を解説

D2C Rのメディア部の樋口です。 Apple Adsのメディア担当を務めております。
今回はAppStoreに広告を配信する事が出来る唯一のプラットフォーム、Apple Adsについて概要を網羅的にご紹介します。
目次
Apple Adsとは?
Apple Adsとは、AppStoreに広告を配信する事が出来る唯一のプラットフォームです。
リリース当初は「Apple Search Ads(ASA)」という名称でしたが、2025年4月に「Apple Ads」に改称されました。これまでTodayタブへの配信面拡大などを行ってきたため、検索広告だけではなくなったことが背景とされています。また、今後Apple Mapへの広告枠拡大も検討されているため、広告ビジネスの成長も期待されています。
Apple Adsには、「Basic」「Advance」の2種類の広告プランがあります。
ご覧の通り、Basicはほぼ全自動で運用工数はかからないものの、
得られるデータも少なく運用要素は皆無です。
一方Advanceは運用レバーや活用出来るデータも多く、運用要素が盛り沢山です。
現状Apple Ads内では課金やイベント突破等のKPIを見る事が出来ない為、
より成果を求めて運用するのであればAdvanceをオススメ致します。
今回の記事では、運用レバーが多くナレッジを要する「Advance」について解説します。
Apple Ads Advanceとは
Apple Ads Advanceには、大きく分けて[SearchResultキャンペーン]、[SearchTabキャンペーン]の2つのメニューがございます。
SearchResultキャンペーンとは、AppStore内の検索結果にに配信する事ができるリスティング広告です。
対して、SearchTabキャンペーンとは、AppStore内のSearchTab上部の[あなたにおすすめ]枠に配信する事が出来るメニューです。
SearchResultキャンペーンとは
では、ここからSearchResultキャンペーンの特徴を詳しく解説します。
SearchResultキャンペーンとは、先述の通りAppStoreの検索結果に広告を配信する事が出来るメニューです。
他のリスティング広告と同様に、選択したキーワード、タップ単価(CPT)入札額、オーディエンスの絞り込みを指定してキャンペーンを設計します。
他のリスティング広告とは異なり、検索結果への配信枠は1つだけしか配信されない事が大きな特徴です。
SearchResultキャンペーンのクリエイティブについて
以前は、クリエイティブセットを活用してデフォルトプロダクトページと異なるスクリーンショットを配信する事ができましたが、
カスタムプロダクトページへの移行が進んでいます。
そのため、クリエイティブセットを入稿して配信を実施した場合でも、
デフォルトプロダクトページに著しくimpressionが偏るケースが多いです。
▼カスタムプロダクトページとは
https://developer.apple.com/jp/app-store/custom-product-pages/
詳しく知りたい方はこちら
Apple Adsのカスタムプロダクトページとは?審査規定など徹底解説!
SearchResultキャンペーンのオークションロジックについて
1.関連度スコア、2.入札額、3.推定タップ率
の3つの要素に基き、掲載結果が決定します。
キャンペーン構成について
SearchResultキャンペーンのキャンペーン構成は、クリエイティブ要素が無い分シンプルな構成となっています。
階層 | 要素 |
campaign Group | 広告主もしくはアプリ単位の登録情報 |
campaign | 対象アプリ/予算/請求先 |
Ad Group | デバイス/期間/入札/ターゲティング(キーワード、デモグラ) |
Ad Groupに調整レバーが集中しているため、CampaignとAd Groupをどう分けるかが肝です。
推奨キャンペーン構造
推奨のキャンペーン構造は下記です。
KW属性毎にCPNが分かれるものの、運用する方向性は主に2軸です
・ブランド/汎用/競合CPN⇒impシェア最大化
・調査系CPN ⇒新たな獲得KWの開拓を実施
impシェア最大化CPN(ブランド/汎用/競合…etc)では、
“良”機会損失を防ぐ為に、完全一致で入札コントロールを行います。
一方、新規獲得KWCPN(調査)では想定しえない新KW開拓の為に、配信を行います。
そして配信する中で“良”を見つけ出し、
完全一致CPN(ブランド/汎用/競合…etc)にそのKWを移行させ、獲得出来るKW数を拡充していく形となります。
SearchResultキャンペーンの課金形態
SearchResultキャンペーンは、CPC課金です。
表示されてもクリックされない限り課金は発生しません。
SearchTabキャンペーンとは
SearchTabキャンペーンとは、AppStore内のSearchTab内の[あなたにおすすめ]の枠に配信する事が出来るメニューです。
AppStore訪問者の内70%が訪れるSearchTabへ配信する事が出来る強力なメニューです。
全て自動で配信されるため、入札単価、広告予算以外は特に設定の必要は無く簡単に配信を開始する事ができます。
SearchTabキャンペーンの課金形態
SearchTabキャンペーンの課金形態はCPMです。
広告が1,000回表示される度に課金が発生します。
CTRが高ければユーザー獲得を目的とした配信も可能ですが、一般的には認知施策で実施するケースが多いメニューです。
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▼D2C Rで導入しているApple Ads最適化ツールに関する記事はコチラ
Apple Ads運用をもっと効率的に!SearchAds.com活用事例
ASA広告運用をもっと効率的に!SearchAds.com活用のメリット
▼Apple Adsに関する記事はコチラ
【Apple Search Ads】気になるキーワード傾向解説!
Apple Search Ads~ブランドKWの配信メリットって?~
【Apple Ads 基礎知識】~クリエイティブセット 編
まとめ
本記事で説明したApple Adsのポイントを以下にまとめました。
Apple Adsとは?
Apple Search Adsとは、AppStoreに広告を配信する事が出来る唯一のプラットフォームです。
「Basic」「Advance」の2種類の広告プランがあり、課金・入札・ターゲティングに違いがあります。
>> BasicとAdvanceの違いはこちら
SearchResultキャンペーンとは?
AppStore内の検索結果にに配信する事ができるリスティング広告です。
他のリスティング広告とは異なり、検索結果への配信枠は1つだけしか配信されない事が大きな特徴です。
>> 推奨キャンペーン構造はこちら
SearchTabキャンペーンとは?
SearchTabキャンペーンとは、AppStore内のSearchTab内の[あなたにおすすめ]の枠に配信する事ができます。
AppStore訪問者の内70%が訪れるSearchTabへ配信する事が出来る強力なメニューです。
>> 課金形態はこちら
さいごに
iOSユーザーがアプリを入手する際に訪れるAppStoreに
広告を配信する事ができる唯一の広告メニューであるApple Adsについてご説明しました。
D2C Rでは、MobileActionによる自動最適化やキーワード調査を元にApple Adsの運用に磨きをかけております。
今後もメディア理解を促進し、あるべき形を模索していく事でクライアント様のKPIに向き合ってまいります。