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最終更新日: 2025年04月11日

CPC(クリック単価)とは?意味・計算方法とCTRやCPMとの違いを解説

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みなさん、こんにちは。

Web広告を活用したマーケティングが主流となっている今、広告運用の成果を正確に把握し、効果的な改善策を講じることがますます重要になっています。その中でも、費用対効果を測るうえで欠かせない指標が「CPC(クリック単価)」です。

本記事では、CPCの基本的な意味や計算方法はもちろん、似た指標であるCTR(クリック率)やCPM(インプレッション課金)との違いについてもわかりやすく解説します。あわせて、クリック単価を下げながら効果的に広告を運用するための実践的な改善方法もご紹介します。

広告予算を無駄なく使い、最大限の成果を目指すための第一歩として、ぜひ最後までチェックしてみてください。

CPC(クリック単価)とは?

CPC(クリック単価)とは?

デジタル広告において広告費を最適に活用するには、成果とコストのバランスを把握することが不可欠です。その中でも「CPC(クリック単価)」は、広告がクリックされるたびに発生する費用を表す重要な指標です。

CPCは、リスティング広告やディスプレイ広告などクリック課金型の広告運用において欠かせない存在で、クリック1回あたりにいくら支払っているのかを知ることで、広告の費用対効果を可視化し、無駄な支出の抑制やパフォーマンス改善につなげることができます。

ここからは、CPCの意味や定義、そしてなぜCPCがWebマーケティングにおいて重視されているのかについて、順を追って解説していきましょう。

CPCの意味と定義

CPC(Cost Per Click)とは、Web広告において1回のクリックに対して発生する広告費用のことを指します。日本語では「クリック単価」と呼ばれ、広告が表示された回数ではなく、実際にユーザーがクリックした回数に応じて料金が発生する課金方式で使われます。

CPCが重要視される理由

CPCがWebマーケティングにおいて重視される理由は、広告の費用対効果(ROI)を測定し、広告運用の最適化につなげやすい指標であるためです。

CPCが低ければ低いほど、同じ予算で多くのユーザーにアプローチできるため、リード獲得やコンバージョンに対する効率が向上します。逆にCPCが高くなりすぎると、成果1件あたりにかかるコストも上昇し、費用対効果の悪化を招くリスクがあります。

また、以下のような点からもCPCの重要性が際立ちます。

  • 広告費の予算管理がしやすい:クリック単位での課金のため、費用が明確。
  • 成果指標との紐づけが可能:CPCとコンバージョン率(CVR)を掛け合わせてCPA(顧客獲得単価)を基に運用できる。
  • クリック数に基づく施策評価が可能:広告文やターゲティングの見直しがCPC改善に直結しやすい。

このように、CPCは広告運用の現場で「予算と成果を直接つなぐ管理指標」として活用されており、広告主が成果を追う上で重要です。

CPCの計算方法

CPCの計算方法

ここでは、CPCの基本的な計算式と、その活用シーンでよく使われる具体的な算出例を紹介します。

CPCの計算式と具体的な算出例

CPCは以下のシンプルな式で算出されます。

CPC(クリック単価)= 広告費 ÷ クリック数

この式が意味するのは、広告にいくら費用をかけ、何回クリックされたのかという関係性です。つまり、1クリックあたりに発生した費用の平均値を示しています。

計算例:広告費が10万円、クリック数が1,000回だった場合

100,000円 ÷ 1,000クリック = 100円/クリック

広告のレポート上では、このように計算が行われていますので、しっかりと押さえておきましょう。

CPCと他の指標の違いと関係性

広告効果を正しく評価するには、CPC(クリック単価)だけでなく、他の関連指標とのバランスを理解することが欠かせません。特に関係しやすいのが「CTR(クリック率)」や「CPM(インプレッション単価)」といった指標です。

これらはそれぞれ異なる視点から広告の成果を測るものであり、広告の目的や運用戦略によって重視すべき指標が変わってきます。

CPCとCTR(クリック率)の違い

CPC(クリック単価)は「1回のクリックにかかる広告費用」、CTR(クリック率)は「広告が表示された回数に対して、何回クリックされたかの割合」を示します。

CTRの計算式

CTR(%)= クリック数 ÷ インプレッション数 × 100

たとえば、広告が1,000回表示されて10回クリックされた場合、CTRは1%になります。CTRが高い広告は「ユーザーの関心を引きつけている」ことを意味し、広告の品質スコア向上→CPCの低減につながることもあります。

指標意味主な用途
CPC1クリックにかかる広告費用費用対効果・予算配分の判断
CTR表示に対するクリック率広告の魅力・訴求力の評価

CPCとCPM(インプレッション課金)の違い

CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用を表す指標です。クリックの有無にかかわらず課金される点が、クリック課金のCPCとの最大の違いです。

たとえば、テレビCMのように大量露出でブランド認知を高めたい場合はCPMが向いていますが、売上や問い合わせ数など具体的なアクションを目的とする場合はCPCの方が適しています。

課金方式費用発生タイミング向いている広告施策
CPCクリックされたときコンバージョン重視
費用対効果重視の施策
CPM表示されたとき認知拡大
ブランディング重視の施策

それぞれの指標が活きる広告目的の違い

CPC・CTR・CPMといった指標は、それぞれ役割が異なるため、「どの指標を重視するか」は広告の目的によって使い分ける必要があります。

たとえば、BtoCのECサイトで販売促進を行う場合は、CPCやCVR、CPA(顧客獲得単価)を重視すべきですが、企業ブランディングを目的とする場合は、CPMやリーチ数の最大化が目標となるケースがあります。

CPC/CTR/CPM以外にも様々な指標が存在しますので、目的別にどの指標を見るべきなのかを考えて広告運用や予算配分を行ってみてください。

広告目的重視すべき指標理由
商品購入・資料請求CPC・CPA1件あたりの費用対効果を重視するため
認知度の向上CPM・インプレッション数多くのユーザーに表示されることが重要なため
広告文や訴求の効果検証CTR表示された中でどれだけ興味を引けたかを測るため

CPC課金型広告のメリット・デメリット

CPC(クリック単価)課金型広告は、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生するという仕組みで、多くの広告主に支持されています。特に成果報酬型に近い性質を持つことから、費用対効果の高い運用が期待できる反面、注意しておきたい落とし穴も存在します。

CPC広告の主なメリット

① 無駄な広告費が発生しにくい

CPC広告はクリックされなければ費用が発生しないため、興味のないユーザーに広告が表示されても費用がかからず、効率的な集客が可能です。特にコンバージョンを重視する広告主にとって、費用対効果を追求しやすい点は大きな魅力といえます。

② 効果測定が明確で改善につなげやすい

クリック数に基づいて課金されるため、1クリックにかかるコスト(CPC)を定量的に把握できるのもメリットです。また、広告をクリックしたユーザーの行動(サイト滞在時間やコンバージョン率)を分析することで、広告文・キーワード・ランディングページの改善にも活かせます。

③ 予算管理がしやすい

たとえば「1クリック100円で1,000クリック獲得したい」というように、明確な目標設定と費用の見積もりがしやすいのもCPC課金の利点です。無駄な出費を抑えつつ、目的に応じた運用が可能になります。

CPC広告のデメリット・注意点

① 人気キーワードでは単価が高騰する

CPCは入札制であるため、競争の激しいキーワードほどクリック単価が高騰する傾向にあります。特に人気のある商材や業界では1クリック数百円〜数千円になることもあり、費用対効果が見合わなくなる可能性があります。

② クリック数の増加で予算消化が早まる

CPC課金は一見コントロールしやすい仕組みに見えますが、クリックが集中した場合、短期間で予算が消化されてしまうリスクもあります。特にキャンペーン開始直後は、想定以上のクリック数により早期に配信が停止することもあるため、入札金額や日予算の設定が重要です。

③ アドフラウド(不正クリック)のリスク

CPCモデルでは実際のユーザーではないボットや競合による不正クリックが発生することがあり、本来の広告効果を正しく測定できなくなる恐れがあります。不正クリックを防止するためのツールやフィルターの導入も検討すべきポイントです。

広告運用でCPCを改善する方法

広告運用でCPCを改善する方法

CPC(クリック単価)を抑えつつ、より多くの成果を得ることは、広告運用における重要な目標の一つです。しかし、広告の種類(検索広告・ディスプレイ広告・ショッピング広告など)によって最適な改善アプローチは異なるため、すべてのケースに共通する万能策は存在しません。

ここでは、多くの広告メニューに共通する代表的なCPC改善の基本施策を3つ紹介します。

競合が少ないキーワードを選定する

検索連動型広告において、キーワードの選定はCPCに直結する重要な要素です。特に人気の高いビッグワード(例:保険、転職、脱毛など)は競合が集中するため、入札単価が高騰しがちです。

そこで有効なのが、ロングテールキーワード(複数語の組み合わせ)やニッチな検索語を狙う戦略です。例えば、「転職」ではなく「40代 未経験 転職 事務」といった具体的な検索ニーズに応えるキーワードを選ぶことで、CPCを抑えつつ、成約意欲の高いユーザー層にリーチできます。

ただし、検索ボリュームが極端に少ないキーワードは集客力が限定的になる可能性もあるため、「競合の少なさ」と「検索ニーズの確実性」のバランスが大切です。

広告とランディングページの品質スコアを高める

CPCは単に入札価格で決まるわけではなく、広告の「品質スコア」も大きく影響します。品質スコアが高い広告は、同じ入札額でも掲載順位が高くなり、結果として実際のクリック単価が下がる仕組みになっています。

品質スコアを構成する主な要素は以下の通りです。

  • 広告文とキーワードの関連性
  • 広告のクリック率(CTR)
  • ランディングページ(LP)の利便性

広告文が検索意図に合致しており、リンク先ページがその内容にしっかり対応していれば、ユーザーの満足度が高まり、CTR向上や離脱率の低下につながります。これにより、広告全体の品質スコアが上がり、結果としてCPCの低減にも貢献します。

除外キーワードを設定して無駄なクリックを減らす

クリック課金型広告では、無関係な検索語からの流入にも費用が発生してしまうため、不要なクリックを抑えることがCPC改善の鍵となります。そのための有効な対策が、除外キーワード(ネガティブキーワード)の設定です。

たとえば「無料」「口コミ」「クレーム」など、自社のサービスに対してコンバージョンにつながりにくい語句を除外することで、質の低いトラフィックを遮断し、予算の無駄遣いを防げます。

特に検索広告やショッピング広告では、検索語に基づいた配信が行われるため、除外キーワードの設定がCPCの最適化に直結します。さらに、定期的に検索語句レポートを分析し、除外設定を見直す運用習慣も重要です。

まとめ

CPC(クリック単価)は、広告の費用対効果を見極めるうえで欠かせない指標です。CTRやCPMとの違いを理解し、目的に応じて使い分けることで、より効果的な広告運用が可能になります。

「CPCが高騰していて対策が分からない」

広告運用でお困りの方は、ぜひD2C Rまでご相談ください。課題に合わせた最適な改善施策をご提案いたします。

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