Data 2020.11.24

【iOS14】IDFA取得オプトイン化によるアプリ広告の変化~計測手法編~

星野 いずみ

星野 いずみ

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※本記事は、2020/11/24時点の情報を基に記載しております。

こんにちは!データマーケティングチームの星野です。
2020年6月のAppleによるWWDC内で、「iOS14デバイス以降、IDFAの取得はオプトイン形式に変更になる」との発表がされました。

各社、上記に関する記事を出されていますが、弊社でも改めて”IDFA取得オプトイン化”によるアプリ広告の計測への影響をまとめてみました。

また、他にもiOS14に関する2記事を公開しています! どうぞご確認ください。

 

\ATT関連のアップデート情報はこちら/

※2021/5/10更新※【iOS14】アップデート情報まとめ―Apple、MMP、媒体など―

\ATT実装前後の実績値比較記事はこちら/

未来を読み解く ~ATT実装前後の挙動を追う~

 

IDFA取得オプトイン化とは

iOS14デバイス以降、IDFAの取得はオプトイン形式に変更になる」
これはどういうことなのか、iOS13以前とは何が変わるのかについて説明していきます。

iOS13以前まで、IDFAの取得はオプトアウト形式だったため、デフォルトの状態でIDFAの取得が可能でした。
(端末の設定画面にて追跡型広告の制限をONにすると、IDFAの取得が不可能になります。) 

そのため、アプリ広告の計測を担うMMP SDKは自由にIDFAを取得し、それを用いてアトリビューション判定を行ってきています。

しかし、iOS14以降はオプトイン形式に変更されます。
IDFAを取得するには事前にユーザーから許諾をもらわなければならないため、アプリ使用時にIDFAの取得許可を求めるダイアログを表示させる必要があります。

つまり、ユーザーから”アプリごとに”IDFA取得の許諾をもらわない限り、IDFAの取得は不可能となります。

そこでまず問題になってくるのが、アプリ広告の計測です。
先述の通り、従来の計測ではIDFAを用いた手法が主流のため、かなり大きな影響を受けることが想定されます。 

次の章からは、その“IDFA取得オプトイン化での計測手法について説明していきます!

iOS14における“IDFA取得オプトイン化”と“許諾ダイアログ表示義務化”は、2021年初旬に延期されております。

“IDFA取得オプトイン化での計測手法

IDFAの取得がオプトイン形式になった状況でのアプリ広告の計測は、2つの選択肢があります

下記の表に記載の通り、Appleが計測を担うSKAdNetworkと今まで通りMMP SDKが計測を担うApp Tracking TransparencyATT)です。

それぞれの計測フローと特徴について、詳しく説明していきます。

 SKAdNetwork ※2020/11/24更新

SKAdNetworkは、広告クリックデータをAppleが収集しアトリビューション判定を実施、その情報を各媒体にポストバックする計測手法です。

計測にIDFAを用いないため、ユーザーのオプトイン有無に関わらずインストール計測が可能です。

計測フローは上記の通りです。
初回起動時に作動するタイマーとポストバック準備に入るためのタイマーがあるため、ポストバックに最短でも24時間の遅延が発生いたします。 

他にも下記のような特徴があり、従来までのIDFAを用いた計測と比較して計測できるものが限られてしまいます。

▼特徴
・インストールと再インストールの計測のみ可能。リエンゲージメント計測は不可能。
・アプリイベントのポストバックは1インストールにつき、1イベントのみ可能。
 多種類のイベント計測が不可能。また、継続的・長期的なイベント計測は不可能。
・計測できるキャンペーン情報は合計100個まで。
・ビュースルーが計測不可。

 App Tracking TransparencyATT ※2020/11/24更新

App Tracking TransparencyATT)は、従来の計測フローにオプトインが追加された計測手法です。

計測フローは上記の通りです。
SKAdNetworkのように計測内容に制限もないため、リアルタイムでのレポーティングやLTVを追うことも可能です。 

しかし、オプトインがされなかった場合は、Probabilistic計測(各MMP SDKでの名称は、AdjustProbabilistic計測、AppsFlyer:確率論的モデリング)で計測が行われます。
この計測手法は、IDFAベースでの計測と異なり、ユーザーエージェントなど端末固有でない情報を基に計測しています。
IDFAベースの計測と比較するとどうしても精度が落ちてしまうため、高精度の計測をするにはオプトイン率を向上させる必要がございます。

▼特徴
・これまで通りの計測が可能。
 (ビュースルー、自由なキャンペーン構成、リアルタイムでのレポーティング)
・高精度の計測には、IDFA取得のオプトインが必要。

▼補足
IDFAの取得は、アプリごとにオプトインされる必要があるため、広告掲載面アプリ、広告出稿アプリそれぞれのオプトイン状況によって計測手法が変わってきます。

・広告掲載面、広告出稿アプリどちらもIDFA取得が許諾された場合
 →従来のIDFAベースでの計測
・広告掲載面、広告出稿アプリどちらか、またはどちらもIDFA取得が許諾されなかった場合
 →Probabilistic計測

今後のアプリマーケティングについて

以上、IDFA取得のオプトイン化と計測手法の変化についてお伝えいたしました。

各媒体の対応状況を見ると、SKAdNetworkでの計測が中心となっていく見込みです。
ただし先述の通り、LTVなど計測できなくなるものが多く、計測できないものに関しては推測で評価する必要がございます。
したがって、アプリのKPIやプロモーション方針も変えていく必要があります。 

弊社では近日、「SKAdNetwork計測が中心になった場合のアプリ広告への影響とプロモーション方針の推奨案」の記事を公開予定です。
iOS14において、どんなKPIを持てばいいか、どんな運用方針で進めるべきか、不安な方はぜひご一読くださいませ。

※本記事は、2020/11/24時点の情報を基に記載しております。

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星野 いずみ
星野 いずみ

メディア本部データマーケティングチーム。東京都出身。SNSなどの広告運用を経験した後、現在はリテンション広告の運用を担当。平日とは一転、週末は昼飲みと作り置きに夢中で、データとほど良い距離感を保っています。リテンション広告やワクワクするデータの活用方法について発信していきます!

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