Media 2023.01.10

インプレッションシェアとは?日々の運用で見るべき要点を解説!

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麻生 零

こんにちは。D2C Rメディア部の麻生です。
普段はGoogle広告とYahoo!広告を中心に運用を担当しております。

皆さんは「インプレッションシェア」が広告運用において重要な指標であることをご存知でしょうか。

特に検索広告はユーザーに検索されてはじめて表示される広告ですので、インプレッションシェアが低いとコンバージョンに繋がる機会も
少なくなります。このような機会損失を生まないために、インプレッションシェアに関する知識は広告運用担当者として必須といえます。

本記事にて、インプレッションシェアの定義・日々の運用で見るべきポイント・確認方法について解説いたしますので、
是非ご一読ください。

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インプレッションシェア(IS)とは?

「インプレッションシェア」とは、広告が表示可能だった回数に対して、実際に広告が表示された回数の割合を示す指標です。
インプレッションシェアが100%に近いほど、機会損失が少ないということです。
略して「IS」と呼ばれることもあり、下記のように算出されております。

インプレッションシェアの算出方法

例えば、広告が10,000回表示される機会があった期間において、5,000回しか表示されなかった場合、その広告のインプレッションシェアは50%となります。

また、インプレッションシェアはインプレッションをあとどれくらい増やす余地があるかの判断材料としても活用できます。
上記の例で、インプレッションが5,000回の際のインプレッションシェアが50%である場合、単純に考えると5,000回の2倍まで
インプレッションを増やす余地があるということです。(5,000回÷0.5=10,000回)
逆に、インプレッションシェアが100%に近いほど、インプレッションを増やす余地が少ないということです。

検索広告の指名キーワードのインプレッションシェアに関しては、常に90%以上を保つことが理想です。

検索広告のインプレッションシェア

また、検索広告におけるインプレッションシェアは下記のように広告の掲載位置やマッチタイプ別にも算出されます。

 検索広告の上部インプレッションシェア(Google)
 ページ上部のインプレッションシェア (Yahoo!)
 検索結果ページの上部に表示された回数を
 検索結果ページの上部に広告が表示される
 可能性があった回数で割った値
 検索広告の最上部インプレッションシェア(Google)
 ページ最上部のインプレッションシェア (Yahoo!)
 検索結果ページの中で最上部の位置に表示された回数を
 検索結果ページのの上部に広告が表示される可能性が
 あった回数で割った値
 検索広告の完全一致のインプレッションシェア(Google)
 完全一致のインプレッションシェア     (Yahoo!)
 検索ネットワークでの完全一致による実際の表示回数を
 完全一致による表示候補となった推定表示回数で割った値

 

インプレッション損失率(IS損失率)とは?

 

続いて、インプレッション損失率に関して解説いたします。
「インプレッション損失率」は、広告を表示する機会があったにもかかわらず、何らかの原因によって広告が表示されなかった回数の
割合を示す指標です。

「インプレッション損失率(予算)」と「インプレッション損失率(ランク)」を確認することで、日々どのような調整を行うべきか
が明確になっていきます。

インプレッション損失率(予算)

インプレッション損失率(予算)とは?

インプレッション損失率(予算)とは、日予算、キーワードや広告グループの入札価格、アカウント残高などの兼ね合いから、
広告費が足りず広告が表示されなくなった割合です。

例えば、1クリック100円の広告を1,000回表示させる為には、100,000円の広告費が必要ですが、50,000円の予算しかないと
広告が表示できない場合があります。(※便宜上1表示=1クリックにしています。)
このような状態の時に、インプレッション損失率(予算)が発生します。
勿論、0%を目指して調整することがインプレッション機会損失を減らすことに繋がります。

次にご説明する「インプレッション損失率(ランク)」よりも優先して0%を目指すべき指標です。

インプレッション損失率(予算)が上昇した際の対策

インプレッション損失率(予算)が上昇した際は、下記のような調整で改善を図りましょう。

(1)キャンペーンの日予算を引き上げる
   └ 予算が足りないことが要因でインプレッション機会を失っている為、単純に予算を増やせば解消されます。

(2)配信金額シェアの高い広告グループ・キーワードの入札単価・tCPAを抑制する
   └ 入札単価を抑制することで、同じ予算内でもオークション参加機会を増やすことができます。

(3)ターゲティングを絞る

(4)効果の悪い広告を停止する

インプレッション損失率(ランク)

インプレッション損失率(ランク)とは?

インプレッション損失率(ランク)とは、広告ランク(Yahoo!の場合「掲載順位」)の低さが原因で、広告が表示されなかった回数の割合を示す指標です。

インプレッション損失率(ランク)が上昇した際の対策

インプレッション損失率(ランク)が上昇した際は、下記のような調整で改善を図りましょう。
大前提、広告ランク(掲載順位)は「入札価格×広告品質」で決まる為、その2つの要素どちらかを上げる調整が必要となります。

(1)入札単価・tCPAを引き上げる
   └ すぐに調整可能な為、基本こちらで対応するのがおすすめです。
    一方、入札単価を引き上げることで広告ランクが上がりますが、伴って予算を圧迫してしまう為、
    今度はインプレッションシェア損失率(予算)が上昇する可能性があります。
    この絶妙な塩梅が難しいところではありますね。

(2)広告の品質を改善する
   └ ユーザーにとってより関連性の高い広告の追加、キーワードとの関連性・リンク先ページと広告の関連性をあげる。

※広告の品質改善をする方法は上記以外にもあります。各媒体の広告の品質に影響する要素をご確認ください。 
 
 Google:https://support.google.com/google-ads/answer/156066
 Yahoo!:https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ss/articledetail?lan=ja&aid=1045

インプレッションシェア・インプレッション損失率の確認方法

ここまで、各指標に関してご説明いたしましたが、そもそもどこで見るのかがわからないという方もいらっしゃると思いますので、
管理画面上での確認方法も順を追ってご説明いたします。

Googleの場合

① 管理画面内任意の階層(キャンペーン・広告グループ・キーワード)にて、「表示項目」ボタンをクリック
②「表示項目を変更」をクリック
③「競合指標」という項目をクリック
④「インプレッションシェア」「インプレッション損失率」関連指標が出てくるので、 確認したい指標にチェックを付けて「適用」

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Yahoo!の場合

① 管理画面内任意の階層(キャンペーン・広告グループ・キーワード)にて、「表示」ボタンをクリック
②「表示項目を編集」をクリック
③「追加項目」という項目内にて、「インプレッションシェア」「インプレッション損失率」関連指標があるので、
  確認したい指標にチェックを付けて「適用」

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まとめ

本記事で説明したインプレッションシェアのポイントを以下にまとめました。

インプレッションシェア(IS)とは?

「インプレッションシェア」とは、広告が表示可能だった回数に対して、実際に広告が表示された回数の割合を示す指標です。
インプレッションシェアが100%に近いほど、機会損失が少ないということです。

>> GoogleとYahoo!での名称はこちら

インプレッション損失率(IS損失率)とは?

「インプレッション損失率」は、広告を表示する機会があったにもかかわらず、何らかの原因によって広告が表示されなかった回数の割合を示す指標です。
「インプレッション損失率(予算)」と「インプレッション損失率(ランク)」の2つが存在します。

>> 確認方法はこちら

おわりに

いかがでしたでしょうか。
この記事では、インプレションシェアに関してご説明いたしました。

インプレションシェア・インプレッション損失率を理解しておくことで、機会損失を最小限に抑えて運用することが可能になります。
特に効果の良いキャンペーン・キーワードのインプレションシェアを100%に近づける・維持することを目指した調整を
考えていくことがアカウント全体の効果改善に繋がるはずですので、是非ご活用くださいませ。

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など広告担当者必見の内容になっています。

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麻生 零

M&S本部 メディア部所属。新卒でD2C Rに入社。Google・Yahoo!を中心に運用型広告の運用を担当。服が好きでよく着てます。

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