【X広告】X広告のリスト類似拡張機能とは?
水野 敬太
こんにちは。D2C Rメディア部の水野です。
今回はX広告のリスト拡張機能の1つである
「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」についてご紹介します。
契約者など既存ユーザーのデータを基に、拡張して新たなユーザーに配信したい場合などに利用できる機能です。
カスタムオーディエンスの作成方法から詳しく説明しておりますので、
この記事を読んで活用をご検討ください。
目次
X広告のターゲティング
まず、X広告のターゲティング機能には、オーディエンスの特性、オーディエンスタイプ、
既存のオーディエンスに3分類され、合計で以下14種類のターゲティングがあります。
オーディエンスの特性
・地域ターゲティング
・言語ターゲティング
・端末、プラットフォーム、Wi-Fiターゲティング
・年齢ターゲティング
・性別ターゲティング
オーディエンスタイプ
・会話ターゲティング
・イベントターゲティング
・エンゲージャーターゲティング
・キーワードターゲティング
・映画とテレビ番組のターゲティング
・興味関心ターゲティング
・フォロワーが似ているアカウントのターゲティング
既存のオーディエンス
・フォロワーターゲティング
・カスタムオーディエンス
今回紹介する機能は、この中のカスタムオーディエンスの拡張機能となります。
参照:X広告のターゲティング
カスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスとは、ウェブサイト訪問者や顧客データなどのX外の情報を基に、Xの@ハンドルと照合させることで作成し、ターゲティング、除外、類似の拡大に使用できるオーディエンスセグメントです。
カスタムオーディエンスには以下の種類があります。
・リスト
:ファーストパーティまたはサードパーティの顧客データを含むファイルをアップロード
・ウェブサイトのアクティビティのカスタムオーディエンス
:ウェブサイトを訪問した人や特定のアクションを起こした人( X PixelまたはConversion APIを利用)
・アプリアクティビティのカスタムオーディエンス
:アプリで特定のアクションをダウンロードまたは実行した人(モバイルトラッキングパートナーから提供されるモバイルアプリのイベントに基づく)
・アプリアクティビティの組み合わせのオーディエンス
:複数のアプリアクティビティオーディエンスを重ねて、より正確なオーディエンスを収集
・リーチ除外リスト
:アカウント単位で広告の表示対象から除外する顧客のリストをアップロード
・カタログアクティビティ
:ウェブサイトで商品に特定のアクションを実行した人
参照:カスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスの作成
次に、カスタムオーディエンスの作成方法について説明いたします。
①広告管理ツールの[ツール]の[オーディエンス]をクリック
②[オーディエンスを作成]を選択
③作成したいカスタムオーディエンスをクリック、[次]をクリック
④各設定項目を入力して作成
リスト種類 | 設定項目 |
リスト | オーディエンスの名前/説明(オプション)/ オーディエンスリスト(.csvと.txt形式のファイル) |
ウェブサイトのアクティビティの カスタムオーディエンス |
オーディエンスの名前/説明(オプション)/ オーディエンスのルール(ウェブサイトピクセル/ウェブサイトのURLなど) |
アプリアクティビティの カスタムオーディエンス |
モバイル測定パートナーの選択 |
アプリアクティビティの 組み合わせのオーディエンス |
オーディエンスの名前/説明(オプション)/ オーディエンスのルール(アプリアクティビティのオーディエンスと設定条件) |
リーチ除外リスト | オーディエンスリスト (対象者のメールアドレスの.csv、.tsv、.txt形式のファイル) |
カタログアクティビティ | オーディエンスの名前/説明(オプション)/ オーディエンスのルール(カタログ/イベント/ルックバック期間) |
選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含めるとは?
「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」とは、
2024年1月に機能アップデートがあり利用可能となった、
指定したオーディエンスリストユーザーに似たユーザーに拡張する機能です。
主に、契約したユーザーをリストとして指定し、似たユーザーに配信する場合などに利用されることが多くなっています。
広告グループでのオーディエンス設定時に、チェックボックスにより設定可能です。
注意点
指定したオーディエンスリストのユーザーへは配信されない(拡張された似たユーザーのみに配信される)点にご注意ください。
リストの拡張が適用されないターゲティング
以下の設定項目は「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」の拡張よりも優先され、
設定されたターゲティング通りに配信されます。
・除外設定(キーワード、カスタムオーディエンス、リーチ除外リスト)
・デモグラ設定(性別、年齢、場所、言語、デバイス、OSタイプ・バージョン)
・携帯キャリア設定
設定方法
①[カスタムオーディエンス (オプション) ]で作成したカスタムオーディエンスを追加するアカウントとして選択(広告グループ設定)
②選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含めるのチェックボックスをチェック
「最適化ターゲティング」との違い
Xの拡張機能として「最適化ターゲティング」という機能もあります。
「最適化ターゲティング」との違いには大きく下記2点があげられます。
▼最適化オーディエンス
・広告に反応したユーザー(エンゲージユーザー)を基とした拡張
・携帯キャリアの設定をこえて配信される(携帯キャリアの指定が不可能)
▼選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める
・オーディエンスリストを基とした拡張
・携帯キャリア設定が優先される(携帯キャリアの指定が可能)
つまり、「最適化ターゲティング」はX広告のアルゴリズムに配信対象を大幅に任せ、特定のターゲットにこだわらず広い層に配信したい場合に適しており、
一方で「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」はターゲットがある程度定まっており、その周辺層にも配信したい場合に適しているという違いがあります。
最適化ターゲティングについての詳細はこちらの記事をご覧ください。
X広告「最適化ターゲティング」を解説!利用のメリットや注意点
まとめ
今回は、X(旧:Twitter)広告の「選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める」について、カスタムオーディエンスの作成から機能の詳細や設定方法などを中心に解説しました。
この機能を利用することで確度の高いユーザーに配信でき、効率的なターゲティングが期待できます。
今回の内容を参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
X広告のポスト種類の違いとは?
X広告のアプリインストール配信開始まで
MD本部 ソーシャルメディアソリューション部所属。新卒でD2C Rに入社。 XやLINEなどのSNS媒体を中心に、運用型広告の運用を担当。趣味はゲーム、テニスです。