LINE広告の類似オーディエンスとは?手動と自動の違い・活用ポイントも解説
浅田 広輔
こんにちは。D2C Rメディア部の浅田です。
今回はLINE広告の機能、類似オーディエンス配信についてご紹介していきます。
LINE広告では通常のリタゲ配信だけでなく、様々なオーディエンスの類似配信が行えます。
ターゲティングの種類のおさらいから、類似オーディエンス使い方、手動と自動の違い、活用のポイントについて詳しく説明していきます。
LINE広告の類似オーディエンス配信の活用をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
LINE広告とは?
MAU9,300万人以上、人口の70%以上をカバーする日本最大のSNSメディア「LINE」。
その「LINE」を利用しているユーザーを中心に配信することが出来る広告メディアとなっており、主に「LINE」のアプリ内に広告出稿枠を持っています。
▼LINE広告の特徴や広告配信までの流れはこちら
【徹底解説】LINE広告とは?特徴から配信先・ターゲティングの種類などを紹介
類似オーディエンス配信とは?
類似オーディエンス配信とは、アップロードしたオーディエンスソース(訪問ユーザーやIDFA/AAID、LINE公式アカウントの友だち)に類似したオーディエンスへ広告配信できる機能です。
また、広告配信後にコンバージョンに至ったユーザーをオーディエンス元として類似配信が可能なため、広告効果の高いユーザーへのアプローチが可能です。
商材によってどんなデータを活用するかで効果が変わりますので、以下を参考に使用するデータを選んでください。
類似配信が可能なオーディエンスソース
類似配信が可能なオーディエンスは以下の8つです。
- ウェブトラフィックオーディエンス
- モバイルアプリオーディエンス
- IDFA/AAIDアップロード
- 電話番号アップロード
- メールアドレスアップロード
- LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
- 動画視聴オーディエンス
- 画像クリックオーディエンス
類似オーディエンス配信の注意点
類似オーディエンスを利用する際には、以下の5点にご注意ください。
- 類似オーディエンスは10件以上作成できないこと
- 作成完了するまでに、最大で約24時間かかること
- 作成された類似オーディエンスは、オーディエンスソースが除外されていること
- オーディエンスソースの推定サイズが100以上溜まっていること(可能な限り多くすることが推奨)
- 作成して180日以上、かつ、180日間インプレッションが無い類似オーディエンスは期限切れになること
類似オーディエンス配信の種類
類似オーディエンス作成時には、類似度を「手動」と「自動」の2つから設定することができます。
類似度が高いほどオーディエンスの反応確度が高まりますが、オーディエンスサイズは小さいため、リーチが限られます。逆に類似度が低いほどオーディエンスの反応確度は下がりますが、オーディエンスサイズが大きいため、配信母数が増えます。
それぞれ特徴を詳しくご紹介します。
類似度「手動」
類似度「手動」設定では、1%~15%の間を1%刻みで類似度を設定することができます。
1%が最も類似度の高いユーザーですので、注意してください。
また、1%あたり約80万ユーザー割り当てられるため、配信当初から大きくパーセンテージを引き上げず、確度の高い1~3%程度から徐々に広げて配信してみてください。
引用元:LINE広告「類似オーディエンス」より
推奨環境
配信で初めて類似オーディエンスを利用する場合に推奨いたします。
「自動」では幅広いユーザーに配信が行われてしまうため、確度の高いユーザーに限定できる「手動」を利用することをお勧めします。
また、設定した類似オーディエンスのフリークエンシーが高まった場合には、オーディエンスの更新や類似度を広げて配信を行ってください。
類似度「自動」
類似度「自動」設定では、類似度とオーディエンスサイズを考え、LINE側が自動で最適化されます。
細かいパーセンテージ設定ができないため、運用担当者が細かくPDCAを回すことはできない点がデメリットになります。
推奨環境
既にオーディエンスサイズ10%以上の類似オーディエンスを使用しているアカウントを推奨です。
学習のためにオーディエンスを広く取る傾向(最大15%)があるため、
あらかじめ高い類似度(10%以上)での配信を行っている広告グループへの導入が推奨です。
今後の展望:オーディエンスサイズの算出ロジックの改善が進んていけば、
オーディエンスサイズが10%未満の類似オーディエンスでも利用を推奨していく予定です。
入札ロジック
自動入札の入札額決定方法が類似度が高いユーザーに対してより入札を強化する挙動に変更されました。
これまでの自動入札ロジックでは例えば15%の類似度を設定していた場合、
オーディエンス内に含まれる類似度1%のユーザーと15%もユーザーで入札強度は一律でした。
今回の類似オーディエンスの自動化に伴い、類似度1%のユーザーの方が15%のユーザーよりも入札が高くなりやすい仕様になります。
このロジックは自動入札を設定している広告グループにのみ適用されます。(オーディエンスサイズ自動化のオン/オフに関わらず)
そのため類似配信の広告グループでは自動入札の導入を推奨します。
一方で入札額の決定には類似度以外にも様々な要素が加味される為、必ずしも類似度が高いユーザーが入札が高くなるとは限らないという点に注意が必要です。
今後は、類似度による入札調整が働くようになったことで広い類似拡張幅でもオークション精度が上がり、良効果を保ったままターゲティングを広げることが可能になります。そのため、今後はなるべく高い類似度の設定をした広告グループを一つ作成し情報を集約するといった、自動入札の挙動を意識した配信設計への変更が必要です。
おすすめ業種
類似オーディエンス配信は、汎用性の高い機能ですので、全ての業種で推奨となります。
以下に、案件タイプ別の利用方法をご紹介します。
WEBコンバージョン案件の場合
・ウェブトラフィックオーディエンス(コンバージョンユーザー)の類似配信
・既存顧客(IDFA/AAID/電話番号/メールアドレス/LINE友だち)の類似配信
・画像クリックオーディエンスの類似配信
アプリインストール案件の場合
・モバイルアプリオーディエンス(利用/課金ユーザー)の類似配信
・既存顧客(IDFA/AAID/LINE友だち)の類似配信
活用事例は今後随時追記させていただきます。
類似オーディエンス配信の設定方法
類似オーディエンス配信の設定方法を3STEPで解説します。
STEP1 オーディエンスソースを作成
類似オーディエンスを作成する前に、元となるオーディエンスリストを作成してください。
作成できるオーディエンスはこちらに戻ってご確認ください。
STEP2 類似オーディエンスを作成
「オーディエンス作成 > 類似オーディエンス」に進んでください。
その後、先ほど作成したオーディエンスソースを選択してください。
STEP3 「手動」と「自動」のごちらかを選択
手動の場合には、1%~15%から類似度を選択して作成してください。
自動の場合には、自動を選択して作成してください。
まとめ
本記事で説明したLINE広告の類似オーディエンス配信を以下にまとめました。
類似オーディエンス配信とは?
アップロードしたオーディエンスソース(訪問ユーザーやIDFA/AAID、LINE公式アカウントの友だち)に似た傾向をもつオーディエンスへ広告配信できる機能です。また、広告配信後にコンバージョンに至ったユーザーをオーディエンス元として類似配信が可能なため、広告効果の高いユーザーへのアプローチが可能です。
>> 類似配信が可能なオーディエンスソースはこちら
類似オーディエンス配信の注意点は?
①類似オーディエンスは10件以上作成できないこと
②作成完了するまでに、最大で約24時間かかること
③作成された類似オーディエンスは、オーディエンスソースが除外されていること
④オーディエンスソースの推定サイズが100以上溜まっていること(可能な限り多くすることが推奨)
⑤作成して180日以上、かつ、180日間インプレッションが無い類似オーディエンスは期限切れになること
>> 類似オーディエンス配信の設定方法はこちら
類似オーディエンス配信の種類とは?
類似オーディエンス作成時には、類似度を「手動」と「自動」の2つから設定することができます。
類似度が高いほどオーディエンスの反応確度が高まりますが、オーディエンスサイズは小さいため、リーチが限られます。
逆に類似度が低いほどオーディエンスの反応確度は下がりますが、オーディエンスサイズが大きいため、配信母数が増えます。
>> 詳しい類似度設定はこちら
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P&D本部メディア部所属。2022年2月に中途入社。入社後はアプリゲーム案件の広告運用に従事しながら徐々にブラウザ領域の経験も蓄積中。暇があればサウナに行きます。