Media 2021.09.27

LINE広告の「Small Image Ad」とは?特徴やメリット・配信事例を解説

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児玉 弘基

LINE広告のSmall Image Adとは?

皆さん、はじめまして。プランニング&ディレクション本部の児玉です。

今回は2020年9月ごろにLINE広告にて追加された広告フォーマットである
「Small Image Ad(通称:画像小)」について、社内での事例をもとに概要からおすすめの活用方法までをご紹介させていただきたいと思います。

今後のLINE広告攻略において最重要の広告フォーマットになってくると考えられますので、
是非日々のLINE広告運用の参考にしていただけますと幸いです。

この記事を読んでいる方へ

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など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

Small Image Ad(通称:画像小)とは

Small Image Ad(通称:画像小)は一言で言うと「LINEのトーク面上部専用の広告フォーマット」です。
主にLINEトーク面の上部であるトークリスト面と一部LINENews面のフィード枠に配信され、
その配信構成比が約7:3とトークリスト面への配信が大半を占める静止画FMTとなっております。

入稿に必要な素材としては下記の通りです。
・画像(サイズ:ヨコ600pix × タテ400pix 容量:10MBまで 形式:PNG/JPG)
・タイトルテキスト:全角20文字以内
・長いタイトル:全角17文字以内
 ※長いタイトルは上段・下段に分けて2本入稿

他の静止画FMTと比較して、
・トークリスト面において他静止画FMTがタイトル(20文字)が1行表示されるのに対し、
 長いタイトル(17文字)が2行で表示される。
・画像内のテキストエリア制限がなく専有面積も大きくなる。
といったメリットがあります。

Small Image Ad(通称:画像小)が注目される理由

現在、LINE広告全体(静止画のみ)で最もインプレッションが発生する配信面が
「トークリスト面」となっております。
2021年9月時点では全体の50%以上をトークリスト面が占めている状況です。

そんなLINE広告におけるインプレッションの大半を占めるトークリスト面の中でも、
広告フォーマット別のImp量を比較すると全体の約半分がSmall Image Adによる
インプレッションとなっており、Small Image Adを導入していないアカウントは
LINE広告における全インプレッションの内、
約3割以上のインプレッション機会を損失しているといっても過言ではない状況となっております。

以上のことから、現在のLINE広告において「Small Image Ad」が最も優先的に攻略すべき広告フォーマットであると考えております。

実際のSmall Image Ad(通称:画像小)の活用事例

ここからはそんな今最も注目を集めるSmall Image Adを実際にD2C Rにて配信してみた
実績をもとに、その結果と活用方法についてご紹介できればと思います。

今回お伝えするポイントは以下の3つです。
①他静止画FMTとの違い
②Small Image Ad配信時のおすすめ設計
③Small Image Adの特性からおすすめの活用方法

それぞれについて通信系のWEB案件における配信実績を参考にご説明させていただきます。

※以降実績紹介時はSmall Image Ad=SIAと略称で記載させていただきます。

①他静止画FMTとの違い

LINE広告のSmall Image Adの実績比較事例

今回はリターゲティング配信配下において、同期間で既存の静止画FMT(1080×1080,1200×628)とSIAを並走させ、実績を比較しております。
CV①=マイクロコンバージョン、CV②=本コンバージョンとして定義しており、比較した結果から得られた傾向は下記の通りとなりました。

 ポジティブ 
同じセグメント条件下にも関わらず、CTRが既存FMTと比較して2倍以上高く推移したことで、CPMを高く維持した状態であってもCPCを安価に抑えることが出来た。

 ネガティブ 
コンバージョンの観点で見ると、手前のCV①では高実績であるもののCV②では既存のFMTの半分以下と苦戦を強いられた。

  見解  
SIAが主に表示されるトークリスト面においては他配信面と比較しても視認性が悪い分コンテンツの詳細を伝えづらく、理解が十分でない状態での遷移が多くなる傾向にあると考えられる。
一方で他競合の出稿が無い枠であるためユーザーの興味をひきやすく、しっかりと訴求力を強めることが出来れば既存FMTよりも高い実績を獲得出来る可能性が高い。

②Small Image Ad配信時のおすすめ設計

LINE広告のSmall Image Ad配信時の広告グループ設計
結論から申し上げますと、SIAを配信する際は既存のFMTとは広告グループを分けて配信してください!

今回私がSIAを配信した際、初動は既存のFMTと同じ広告グループ内で検証をスタートさせましたが、結果全く配信が出ず検証になりませんでした。
既存の広告グループで既に特定のクリエイティブにImpが集中している場合、同じ広告グループにSIAを⼊稿しても、既出の広告に予測値で勝てず、オークションになかなか参加できないことがある為でした。

その後、広告グループを新しくSIA用に新設して配信を再開させたところ、既存の広告グループと同じ入札・日予算設定でそれまでの10倍以上にImpを伸ばすことができ、本来のポテンシャルを発揮できたおかげでCTRも2倍以上に改善させることができました。

他の案件でも同様の事例が出てきておりますので、SIA配信時は基本専用の広告グループを立てることをお勧めします。

③Small Image Adの特性からおすすめの活用方法

LINE広告のSmall Image Adの活用事例

最後に、SIAの特徴から考えるおすすめの活用方法についてご紹介させていただきます。

SIAの特徴を整理すると以下の3点となります。

<Small Image Adの特徴>

1. LINE広告において最もリーチ力のあるトークリスト面専用FMTである
2. 既存のFMTと比較して比較的CTRが高い傾向にある
3.  CTRが高い一方で、CVRが低くなるようなユーザーの流入が多くなりがち

上記の特徴から確度の高いユーザーに絞り、そのオーディエンス内におけるImpシェアを高めて獲得機会を逃さないという使い方が有効であると考えております。
具体的にはWEB配信におけるリターゲティング配信、アプリ配信におけるリテンション配信などが挙げられます。

今回の通信系案件の事例においても各種セグメントにおけるSIA配信を並走した結果、リターゲティング配信が最も効果が良かったことからも仮説を裏付けるものと考えております。

基本的にはどのセグメントにおいても有効的な活用が出来るとも考えておりますが、もし迷った際にはまず確度の高いユーザーに絞った配信下での実施をお勧めいたします。

まとめ

Small Image Ad(通称:画像小)とは?

Small Image Ad(通称:画像小)は一言で言うと「LINEのトーク面上部専用の広告フォーマット」です。
主にLINEトーク面の上部であるトークリスト面と一部LINENews面のフィード枠に配信され、
その配信構成比が約7:3とトークリスト面への配信が大半を占める静止画FMTとなっております。

>> 他のフォーマットとの違いはこちら

Small Image Adの在庫量は?

LINE広告におけるインプレッションの大半を占めるトークリスト面の中で全体の約7割がSmall Image Adによるインプレッションとなっている。
Small Image Adを導入していないアカウントは、LINE広告における全インプレッションの内、約3割以上のインプレッション機会を損失している可能性が高い。

>> 在庫量のグラフはこちら

Small Image Adのおすすめ設計は?

既存のFMTとは広告グループを分けて配信することが推奨。
他のFMTと同じ広告グループ内で配信を行うと、配信が出なくなってしまう傾向にある。

>> おすすめ設計の詳細はこちら

さいごに

いかがでしたでしょうか?
今回は実際の配信実績をもとに今注目されている「Small Image Ad」について、仮説も交えながらご紹介させていただきました。
まだまだ導入事例が少なく、各社が勝ち筋を模索しているFMTであるため、まさに今最も強豪との差をつける要素であると考えております。

「Small Image Ad」の攻略のため今回の記事が参考になれば幸いです。

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この記事を読んでいる方へ

▼2024年4月の媒体アップデート情報
・Xの2024年Q3のテイクオーバー商品情報解禁
・TikTokのカルーセル広告のアップデート
・LINEのA/Bテスト機能
・LINEで一部のYahoo!オーディエンスが利用可能に
など広告担当者必見の内容になっています。

詳しく知りたい

プロフィール画像
児玉 弘基

2019年11月にD2C Rへ中途入社。前職では総合カタログ通販会社に勤務。D2CR入社後は運用担当としてゲーム・アプリ・WEBと様々なジャンルの商材を担当。その後、2020年10月よりアカウントコンサルとして主に通信・保険商材の案件を担当しつつ、LINE /Yahoo!のメディアパートナーセールスを担当。WEBマーケーターとして「最高のパートナー」を目指して日々邁進中。

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