Facebook広告のターゲティングとは?種類と使い方を徹底解説!
伊藤 感
こんにちは。D2C Rメディア部の伊藤です。
今回はFacebookのターゲティング機能や特徴に関してご紹介させていただきます!
Facebookではユーザーが登録した情報(年齢や性別などのデモグラや属性)・デバイス情報・ Facebook上での行動など様々なデータが蓄積されています。
その詳細なユーザーデータを広告配信に活用できるため、非常に精度の高いターゲティング配信を行うことが可能です。
ターゲティング設定は機械学習の精度にも直結しているため、適切なターゲティング設定が広告配信のパフォーマンス向上に必須と言えるでしょう。
目次
Facebookの3つのターゲティング設定とは?
Facebookには基本的に以下3つのターゲティング設定が存在します。
コアオーディエンス
性別・年齢・地域・興味関心などのターゲティング。
カスタムオーディエンス
オンラインまたはオフラインにて商材に対してすでにアクションを実行したユーザーを対象としたターゲティング。
類似オーディエンス
コンバージョンに至ったユーザーなどに似たユーザーを対象としたターゲティング。
続いて、以上のターゲティング設定に関して細かく見ていきましょう。
Facebookにおけるコアオーディンエンスとは?
Facebookにおけるコアオーディエンスは、5つの項目が存在しており
広告配信を行う商材やサービスに合わせて細かく設定することが可能です。
引用元:Meta Media Guide_2022_H2_Final_high
①地域(位置情報)
指定した国・都市・コミュニティに居住するユーザー(または指定した地域に滞在中のユーザー)に広告配信が可能です。
②利用者層データ
年齢・性別・学歴・役職などに基づいてオーディエンスを選択することも可能です。
特に年齢は13歳~65歳以上まで1歳単位で細かく指定することもできるため、商材にあった年齢層に絞っての配信が可能です。
③興味・関心
ショッピング・映画・スポーツなど広告配信でリーチしたいユーザーの興味・関心を任意で追加することが可能です。
その幅広さは他媒体と比較しても突出しており、商材との関連性を加味してオーディエンス設定を行うことが重要と言えます。
④行動
ユーザーの過去購入履歴やデバイス利用状況といった消費者の行動に基づいてのターゲティングが可能です。
⑤つながり
Facebookページを「いいね!」またはフォローしているユーザーや、イベントなどでつながっているユーザーを指定することが可能です。
また、上記ユーザーを除外することにより、今まで「つながり」のない新規ユーザーに広告配信を行うことも可能です。
コアオーディエンスの掛け合わせとは?
コアオーディエンスの中でも利用者層データ・興味関心・行動の3つのターゲティングに関しては、
複数のターゲットを同時に選択したり、選択したターゲットの両方に合致するユーザーに絞ったりするなど、
任意でターゲットを掛け合わせることが可能です。
OR条件の設定
OR条件とは「AまたはBのいずれかの条件に一致する」ユーザーをターゲットとして設定することです。
「映画・ドラマ・演劇」という複数ターゲットをOR条件で指定した場合、
3つの内いずれかに興味関心を持つユーザーにターゲティングすることが可能です。
OR条件での設定は、オーディエンスサイズも確保しながらターゲティング配信を行いたい場合に有用だと言えます。
AND条件の設定
AND条件とは「AとBの両方の条件に一致する」ユーザーをターゲットとして設定することです。
「映画・ドラマ・演劇」という複数ターゲットをAND条件で指定した場合、
すべての興味関心に合致するユーザーのみが配信の対象となります。
AND条件での設定は、オーディエンスサイズが絞られるものの、OR条件よりも関心度の高いユーザーをターゲットとすることが可能です。
以上のように、Facebookにおけるコアオーディエンスは細かな設定が可能であるとともに、
Facebook(またはInstagram)上でユーザーが自ら情報を登録するため、そのデータ精度の高さも媒体の強みと言えるでしょう。
続いて、カスタムオーディエンスに関して説明します。
Facebookにおけるカスタムオーディエンスとは?
そもそもカスタムオーディエンスとは、
広告のターゲット設定オプションの1つであり、Facebookユーザーの中から既存顧客を見つけ出す機能です。
カスタムオーディエンスは主に後述する4つの項目から設定可能となっており、1つの広告アカウントで最大500種類作成できます。
引用元:Meta Media Guide_2022_H2_Final_high
①カスタマーリスト
CRMシステムやメールアドレスのリスト情報を基に、Facebook上にて顧客や見込み顧客のオーディエンスを作成できる機能です。
また、実店舗で収集したユーザー情報を基にオンライン上でのリターゲティング配信に活用することも可能です。
リスト自体はメールアドレスや電話番号・住所など、企業で保有しているデータを使用して作成し、
ユーザーデータはシステム上でハッシュ化されてからFacebook上にアップロードされオーディエンスの作成に使用されます。
※カスタマーリストの作成方法は以下ヘルプからも確認ができます。
https://www.facebook.com/business/help/2082575038703844?ref=fbb_choose_audience
②ウェブサイトカスタムオーディエンス
Facebookピクセルを設定すると、サイトへのアクセスやサイト内での
特定のアクションを実行したユーザーに基づいて、カスタムオーディエンスが自動(または手動)で作成されます。
上記のFacebookピクセルを使用すれば、サイトへの訪問ユーザーが過去にウェブサイト上で
閲覧したアイテムの広告を表示することもできます。
※ピクセルを利用したカスタムオーディエンスの作成方法は以下ヘルプからも確認ができます。
https://www.facebook.com/business/help/1474662202748341?id=2469097953376494&ref=fbb_choose_audience
③アプリアクティビティカスタムオーディエンス
Facebook SDKやMMP SDK(Adjust・Appsflyerなど)を実装または連携することで、
アプリ内での特定のアクション(アイテムの閲覧や購入などイベント)を行ったユーザーへの広告配信や拡張配信が可能です。
※アプリを利用したカスタムオーディエンスの作成方法は以下ヘルプからも確認ができます。
https://www.facebook.com/business/help/2302934560026907?id=1716638325041491&ref=fbb_choose_audience
引用元:Meta Media Guide_2022_H2_Final_high
④エンゲージメントカスタムオーディエンス
Facebookが提供するアプリやサービスのコンテンツに対して
アクションを実行したことがあるユーザーで構成されるカスタムオーディエンスです。
そもそもFacebook上でのエンゲージメントとは、
動画の再生・Facebookページのフォロー・リード獲得広告でのフォームの表示など、
ユーザーがFacebook上で実行できるアクションのことを指します。
エンゲージメントカスタムオーディエンスを使用すると、
何かしらアクションを実行したユーザーに対して広告を表示できるとともに、
類似オーディエンスのソースとして使用することも可能です。
以上のように、商材に合わせた適切なカスタムオーディエンスを設定(追加または除外)することで、
広告配信のパフォーマンスを向上させることが可能です。
続いて類似オーディエンスに関して説明します。
Facebookにおける類似オーディエンスとは?
Facebookにおける類似オーディエンスは、Facebookユーザーの年齢・性別・興味関心などの情報をもとに、
既存顧客(コンバージョンユーザーなど)と似た傾向を持つユーザーに広告配信が可能となるターゲティング機能です。
類似オーディエンスにおける拡張度合いは「1%~10%」まで幅広く設定することが可能であり
、拡張度合いが高くなるにつれてソースオーディエンスからは遠ざかる形となります。
基本的には、前述した①~③のカスタムオーディンエンスに対して、
拡張度合いを調整しつつ類似オーディエンスを作成し広告配信に活用できます。
引用元:Meta Media Guide_2022_H2_Final_high
Facebookは他の広告媒体と比較して、類似オーディエンスの精度が高いと言われております。
その理由は、Facebookが実名でのユーザー登録を原則としており、
ユーザーの行動データに加えより詳細な属性データを蓄積できているためです。
Facebookにおいて類似オーディエンスによる拡張配信を行うことは、広告のパフォーマンス向上に非常に役立つと言えるでしょう。
しかし、類似オーディエンスの作成には注意点もあります。
類似オーディエンスは基本的に「1,000~5,000人」のソースオーディエンスからの作成が推奨とされています。
これは、ソースオーディエンス自体の母数が少ない場合、類似オーディエンスの精度も低くなってしまうためです。
※類似オーディエンスの作成方法は以下ヘルプからも確認が可能です。
https://www.facebook.com/business/help/465262276878947?id=401668390442328&ref=fbb_choose_audience
類似オーディエンスにおける除外設定とは?
類似オーディエンスでの広告配信を行う際に、意外と見落とされがちなのがコンバージョンユーザーの除外設定です。
コアオーディエンスやカスタムオーディエンスを使用する際、
コンバージョンユーザーの除外設定を行うかと思いますが、類似オーディエンスにおいても除外設定が必要不可欠となります。
基本的にFacebookの類似オーディエンスではソースオーディエンスに含まれるユーザーは自動的に除外されます。
しかし、作成済みのFacebookピクセル(または連携済みのSDKイベントデータ)から類似オーディエンスを作成した場合、
ソースオーディエンスに含まれるユーザーは自動的には除外されません。
そのため、手動でコンバージョンユーザーのオーディエンスを作成して除外設定を行う必要があります。
上記設定により無駄な広告配信を回避して、適切なユーザーに広告を配信できるようになります。
以上のように類似オーディエンスを適切に活用することが、Facebookにおける広告配信を攻略する上で重要となります。
次ににカスタムオーディエンス・類似オーディエンスの基本的な作成方法を見ていきましょう。
カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの作成方法
カスタムオーディエンス
①広告管理画面のすべてのツールから「オーディエンス」を選択し移動します。
②「オーディエンスを作成」を押下し「カスタムオーディエンス」を選択します。
③カスタムオーディエンスの「ソース」を選択します。
ここではウェブサイトやアプリアクティビティなどを任意で選択することが可能です。
④オーディエンス作成画面が表示されたら「ソース」を選択します。
・ウェブサイトカスタムオーディエンスであれば「ピクセル」を選択
・アプリアクティビティオーディエンスであれば該当の「アプリ」を選択
⑤カスタムオーディエンスに合わせた「イベント」を選択します。
⑥「リテンション」期間を任意で設定します。最大180日までとなります。
⑦最後に「オーディンス名」を任意で設定して「オーディエンスを作成」を押下します。
※カスタムオーディエンス内で条件をいくつか組み合わせる場合は、
「and条件」「or条件」の設定も忘れずに行う必要があります。
以上が管理画面上でのカスタムオーディエンス作成方法となります。
類似オーディエンス
①広告管理画面のすべてのツールから「オーディエンス」を選択し移動します。
②「オーディエンスを作成」を押下し「類似オーディエンス」を選択します。
③類似オーディエンスの「ソース」を選択します。
基本的にカスタムオーディエンスで作成した「ソース」が自動で表示されるため、それを選択することで設定が可能です。
④ターゲットの「地域」を選択します。
日本国内の配信であれば基本的に「日本」を選択で問題ありません。
⑤最後に類似オーディエンスの「サイズ」(拡張度合い)を1%~10%の間で設定し、
「オーディエンスを作成」を押下します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、Facebookのターゲティング機能と特徴を紹介させていただきました。
Facebookの広告配信では、カスタムオーディエンス・類似オーディエンスなどの適切なターゲティング設定が欠かせません。
ぜひ商材やサービスに合わせたターゲティング設定を活用して、パフォーマンスの最大化を狙っていきましょう!
Facebookに関しては以下の記事も掲載しておりますので、こちらも併せてご確認いただけますと幸いです。
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メディア&ソリューション本部 ソーシャルメディアソリューション部所属。2021年に印刷会社からD2C Rに転職。 主な担当媒体はFacebook。最近ハマっているのは、ペヤングの「超大盛やきそば ハーフ&ハーフ激辛」。