Tips 2022.07.27

LAT ONユーザーとは?考え方や計測方法・評価方法を徹底解説

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CANVAS編集部

今回はApple Search AdsLimit Ad Tracking(追跡型広告制限)を
オンにしているユーザー(以下LAT ON ユーザー)の考え方、及び評価方法についてお話したいと思います。

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・広告表現別の印象
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LAT ONユーザーの考え方/評価方法

LAT ONユーザーとは?

LAT ONユーザーとは、広告追跡を制限しているユーザーを指します。
LATiOS10から搭載された機能になっており、ユーザーは任意で設定が可能です。

LAT(追跡型広告の制限)の設定画面

LAT ONユーザーはiOSユーザーの平均2030%程度の割合で存在し、
Game領域では40%を超えるアプリもあるほどと言われています。
またARPUに関してもLAT OFFユーザーに比べると高いと調査結果が出ております。

Apple Search AdsではLAT ONユーザーへの配信、及びCV計測が可能になっております。
通常のターゲティング広告では、IDFAベースで配信を行うため、
リーチできるユーザーが限られていました。

Apple Search Adsを配信することで他媒体にてアプローチできなかったユーザー層に
広告配信ができる事はApple Search Adsを実施する際の大きなポイントになります。

ターゲティング広告のLAT(追跡型広告の制限)による配信への影響

Apple Search AdsのLAT(追跡型広告の制限)による配信への影響

人数規模の例を出すとユーザー数が1,000万人の場合、
LAT ONユーザー:約300万人
LAT OFFユーザー:約700万人
になる計算です。LAT ONユーザーへの配信をしない場合、多くの機会損失の可能性があります。

LAT ONユーザーの人数規模と比率

上記のような機会損失を防ぐためにも、LAT ONユーザーへの配信を推奨いたします。

Apple Search Ads/計測SDKのLAT ONユーザーの計上方法

既知ではあるかと思いますが、計測定義は以下となります。

AppleとSDKによるiOS計測方法の違い

LAT ONユーザーはIDFAが付与できないために、SDK上ではオーガニックとして計上されてしまいます。

LAT ONユーザーのSDKによるオーガニックで計上される

ユーザー比率を見ると約20~40%のインストールが
オーガニック判断になってしまうということです。
獲得できているユーザーにもかかわらず評価できていないことは
非常にもったいない結果になります。

この内容を理解し、押さえておくことでApple Search Ads全体の効果が大きく改善される可能性があります。

計測SDK:LAT ONユーザー配信時の数値計算の考え方

それではApple Seach Adsではどのように評価するのがよいかをご紹介いたします。
それはLAT OFFユーザーの数値の転換率を計算し、想定値で算出する方法です。

LAT ONユーザー配信時の数値計算の考え方

LAT OFFのインストールは計測SDKに計上される為、その課金額等の転換率を算出します。
その転換率をLAT ONの管理画面インストール数に掛け合わせ、
SDKの推定インストール数を算出します。従来の評価方法と今後の評価方法それぞれ見ていきましょう。

 ①従来の評価方法
従来はLAT ONユーザーが評価の対象外となっています。

管理画面:LAT ONユーザー、LAT OFFユーザー合算インストール
SDK  :LAT OFFユーザーのみ

SDK上ではインストール数は少なくカウントされたまま、CPIが算出されます。

管理画面とSDKでのインストール数の違い

②今後の評価方法
LAT ONの比率を踏まえ、SDK上のLAT ONユーザーインストール数も想定値として算出します。
そして、それぞれ足しあげたインストール数でCPI算出を行います。

例えば、
LAT ON83
LAT OFF17
と仮定すると下記の通りになります。

LAT OFFユーザーの評価方法

LAT ONユーザーの評価方法

それぞれのインストールを足しあわせ、CPIを算出。

インストールを足し合わせてCPIを算出して評価を行う

従来の評価方法より約20%改善したCPIとなります。
上記評価方法であれば、現状配信している、過去配信していたアカウントでも
効果改善する確率が高くなることが予想されます。
SDKベースで評価している方は一度この方法で算出してみてはいかがでしょうか?

LAT ONユーザーまとめ

本記事で説明したLAT ONユーザーを以下にまとめました。

LAT ONユーザーとは?

LAT ONユーザーとは、広告追跡を制限しているユーザーを指します。
LATは iOS10から搭載された機能になっており、ユーザーは任意で設定が可能
LAT ONユーザーはiOSユーザーの平均20~30%程度の割合で存在し、Game領域では40%を超えるアプリもあるほどと言われています。

>> LAT ONユーザーの計上方法はこちら

LAT ONユーザー配信時の考え方とは?

LAT OFFユーザーの数値の転換率を計算し、想定値で算出する方法です。
LAT OFFのインストールは計測SDKに計上される為、その課金額等の転換率を算出します。その転換率をLAT ONの管理画面インストール数に掛け合わせ、SDKの推定インストール数を算出します。

>> 具体的な計算方法はこちら

さいごに

今までリーチできなかったLAT ONユーザーに対し、広告配信/評価を行うことで、インストール数の増加、
全体効果の改善
に繋げることが出来ると考えております。
また、上記の方法はApple Search Adsを評価する上でのスタンダードになりつつあります。
獲得できているインストール数の漏れをなくし、正しく評価をしていきましょう。

Apple Search Adsでお悩みの方はもちろん、
他運用型広告で効果改善、獲得を伸長させたい方がいらっしゃいましたら、
お問い合わせいただけますと幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集担当。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。オンライン社内報「R-ibrary」も兼務で運営担当をしています。

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