Facebookのキャンペーン設計とアカウント構造の整え方を解説!
常世田 拓
D2C R マーケティング&ストラテジー本部 運用部の常世田 拓(とこよだ たく)と申します。
Facebookのセールス担当をしております。
今回はFacebookでアプリインストールのプロモーションを行う際の
キャンペーン設定及び注意すべきポイントをご紹介させて頂きます!
目次
本題に入る前に①_Facebook for developersについて
アプリインストールのプロモーションを行う上で
「Facebook for developers」の設定は必須です。
連携をしないと、広告配信が出来ません。
最初のキャンペーン作成時にアプリが選択出来ない。と問い合わせを頂くことがよくあります。
つまずきやすいポイントになるので、しっかりと覚えておきましょう。
設定手順としては5つです。
①Facebook for developersを開設(初めて設定をする)
アプリを追加(既にページを持っている)
②アプリ登録 ※OSで設定する項目が異なります
③APP IDを計測SDKに登録
④広告アカウントIDを登録
⑤Facebook for developersを公開
上記が設定されているか、必ず確認しましょう。
本題に入る前に②_Facebookのキャンペーン構造
Developersの設定が終わってから初めてキャンペーン作成が可能になります。
Facebookのキャンペーン構造は下記の通り大きく3階層になっております
階層での設定できる項目が異なります。
1.【キャンペーン】
広告の目的:アプリのインストール、コンバージョン、
トラフィック、動画の再生数、
ABテスト機能、予算
2.【広告セット】
ターゲット、スケジュール、予算、入札、配置
3.【広告】
クリエイティブ
上記の中では特に、広告セットは成果に直結する設定項目が多いです。
ターゲティングやお金回り(入札形式や予算など)をこちらで設定します。
Facebookでは1広告セット当たり、
週にCVを最低50件獲得することが1つの基準になってきます。
機会学習によって最適化される為、
各広告セットにその基になるデータを最低限担保する必要があります。
つまり、
「最適化を促す為のCVを1週間で50件いかにしてためるか?」が重要になっていきます。
それでは実際にどのように設定すれば良いのか。
次の章で紹介していきたいと思います。
「広告セット設定ポイント」
広告セット設定にあたり、下記5点がポイントになります。
・ターゲティング
・日予算
・入札形式
・コンバージョンウィンドウ
・配置
今回はアプリインストールに沿ったターゲティングをご紹介いたします。
ターゲティング
アプリのインストールを計測するためには
効果測定ツールとの連携が必須になっていきます。
(今回は連携を行っている前提でお話します。)
効果測定ツールにて、アプリのインストールを含む
アプリイベントをFacebookの管理画面にポストバックしているとします。
該当アプリをインストールしているユーザーのリストが管理画面上で作成できます。
【実施手順】
①オーディエンスタブにて、「オーディエンスを作成」
→「カスタムオーディエンス」→「アプリアクティビティ」の順に選択
②該当アプリを選択し、期間を180日に設定
(Facebookで選択できる最大日数は180日になります。)
上記と同様にアプリの起動数のカスタムオーディエンスも作成致します。
※起動数に関しては除外で重要となりますので後述で説明いたします。
上記で作ったカスタムオーディエンスを基に類似オーディエンスの作成を行います。
①オーディエンスタブにて、「オーディエンスを作成」→「類似オーディエンス」
→「ソース(先程作成したリスト)」→「地域(日本)」の順に選択
②任意のオーディエンスサイズを選択します。
まずは1%から初めてオーディエンスや効果を見て範囲を拡大していきましょう。
作成したオーディエンスリストを基に下記のように設定致します。
アプリ起動数を除外設定に加える理由は、
インストールの除外のみですと180日以降に
アプリをインストールしたユーザーも配信対象となってしまう可能性があるからです。
除外設定は最大限の範囲で行うと、無駄な露出を抑えることに繋がります。
日予算
週に50CVを獲得するための日予算設定が必要です。
目標CPIから最低限必要な日予算を逆算しましょう。
日予算の算出方法は以下になります。
目標CPIが500円の場合は
3,400円が1日の予算として最低限必要な金額になります。
最適化を掛ける為に目標+20%程度の金額
を目安に設定することをお勧めしています。
入札形式
アプリインストール広告では大きく3つの入札方式があります。
・自動入札
・平均入札
・最大入札
それぞれの特徴は下記になります。
上記の中で、弊社が開始時に推奨している入札方式は自動入札です。
理由は、Facebookに制限を掛けずに配信を行うことで
媒体の最適化を早め安定したパフォーマンスを出すことが出来るからです。
安定してコンバージョンが獲得できるようになったら
手動入札(平均)を選択して、目標CPIに合わせにいきましょう。
もちろん自動入札でも目標CPI以下で獲得することが多くあるので
配信後の結果を見て判断をしていきましょう。
目標CPIがあまりにも低い場合やどうしても越えたくない場合は
初めから最大入札に設定してもいいかもしれません。
コンバージョンウィンドウ
コンバージョンウィンドウも
媒体最適化を掛ける上では重要な要素となってきます。
管理画面上ではアプリインストールの場合
・クリックから1日後
・クリックまたは広告を見てから1日後
と選ぶことが出来ます。
選んだユーザー行動、期間の中で発生した
コンバージョンを基に配信の最適化を行っていきます。
弊社の推奨はクリックまたは広告を見てから1日後です。
理由は簡単で、ビュースルーコンバージョンの獲得も踏まえた
最適化を掛けるので、多くのコンバージョンを参照にした方
がパフォーマンスの結果がよりよくなるよね!ということです。
※直近ではInstagram Storiesへも配信がされるケースが多いです。
Storiesではビュースルーコンバージョンでの獲得が多い傾向にあるので
上記設定の方がより最適化を掛けやすくなっています。
配置
Facebookでは配信面を多く選択し、配信量を担保することが
最適化を掛ける上でも大変重要となっていきます。
Facebookで配信できる面としては主に下記となり、
すべての面に配信する自動配置、
任意の面を選択できる手動配置がございます。
・Facebook
・Instagram
・Instagram Stories
・Audience Network
・Messenger
これらの面、全てに配信を行うことで
リーチとパフォーマンスを最大化させることが出来ます。
まとめ
上記で述べてきた推奨設定方法を下記におまとめ致します。
上記のように広告セットを整えてあげると
Facebookが最大限にパフォーマンスを行える状態になります。
Facebookにある程度の自由度を持たせたキャンペーン設計をすることが大切です!
ただ、必ずしも設定しなければならないわけではないので、
案件のKPIを鑑みて考えてみてください。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!
※注:2018年7月17日現在の記事です。媒体仕様は変更される可能性がございます
D2C R 人事部、採用担当。2017年、新卒でD2Cに入社。メディア本部 運用部に配属され、主にADNW、SNSの広告運用に従事。 2年目からメディアセールスチームのFacebook、Apple Serch Adsのメディア担当を経て、人事部へ参画。柴犬が好き。