【アトリビューションってなんだっけ?】アトリビューションとSDKの関係性
CANVAS編集部
D2C Rの川村光貴です。動画チームにて、アプリ、Webプロモーションにおけるクリエイティブ戦略立案から媒体のプランニングやクリエイティブ制作のディレクション、営業まで動画広告に関する業務を総合的に担当しております。
今回はアプリプロモーションにおけるアトリビューションのご説明をさせて頂きます。
以前、クリックスル―コンバージョン/ビュースル―コンバージョンと動画媒体の仕様に関して取り上げましたが、そこに関連する部分もあります。
アトリビューションとは
そもそもアトリビューションとは「間接効果」という意味です。
「広告で間接効果??」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
簡単に説明すると、ユーザーが最終アクションに至るまでにどんな経路を辿ったかを知るということです。
まだイメージがつかみにくいですね。
例でお伝えすると、
Aさんがプロテインを購入したとします。
初めは、プロテインの種類や味、価格を比較サイトで調べていました。どうやらプロテインは大きく分けて“ホエイプロテイン”と“ソイプロテイン”の2つに分けることができるようです。
後日、記事広告でソイプロテインがオススメされている記事を見て、ソイプロテインが自分に合うことを知りました。
更に後日、ソイプロテインのセールの広告が出てきて、広告をクリックし、購入に至りました。
この時のアトリビューションは、以下となります。
1.自然検索
2.記事広告
3.ディスプレイ広告この1.2があったからこそ、最終的に3.を経由してソイプロテインの購入に至った可能性がある、ということです。
言い換えると、自然検索、記事広告への接触のおかげで最終アクションに至った可能性があるということです。
(もちろん最終接触しクリックを発生させたディスプレイ広告だけの成果である可能性もあります)
なんとなくイメージが湧きましたでしょうか?
改めて、アトリビューションとはユーザーが最終アクションに至るまでにどんな経路を辿ったかを知るということです。
”最終アクションに至るまでに、どのメディアに接触してきたのか”
膨大なデータを分析すれば、必ず接触しているメディアが見つかるかもしれないですし、あるメディアに接触しているか否かでCVRが大きく変わるかもしれません。
そういった意味でもアトリビューションを把握することは重要です。
アプリプロモーションにおけるアトリビューション
さて、アプリプロモーションにおいてもアトリビューションの考え方は存在します。
(以下、最終アクション=インストールとして、アトリビューションを説明します)上記の場合だと
①動画広告を見た
②ディスプレイ広告をクリックした
③さらに別のディスプレイ広告をクリックした
ユーザーは①~③のアクションを経てインストールに至りました。
では①~③のどのメディアにコンバージョンが計測されるのでしょうか?
これは、導入されているSDKによって変化します。
例えば、先程の図のプロモーションを実施しているアプリにAppsFlyerが導入されていたとします。(再掲)AppsFlyerはアトリビューションの中でクリックを優先して計測するモデルです。
なので上記の場合だと、インストールにつながる最後のクリックを生んだディスプレイ広告Bにコンバージョン1が計測されます。
他の例でもご説明します。同じく、AppsFlyerが導入されているアプリでアトリビューションが上記の場合、どのメディアにコンバージョンが計測されるでしょうか?
「最後に接触した動画広告Bにコンバージョンがつく!」
「いやいや、AppsFlyerはラストクリックが優先されるから、最後のクリックが発生したディスプレイ広告Bにつく!」
どちらでしょうか?
このケースだと、ディスプレイ広告Bにコンバージョン1が計測されます。
理由は、先程もお伝えした“AppsFlyerはアトリビューションの中でラストクリックを優先して計測するモデルだから”です。
いかがでしょうか。この章の冒頭でお伝えした、導入されているSDKによってコンバージョン計測されるメディアが変わるという点が理解いただけたでしょうか?
自社のアプリに導入されているSDKが何か?そのSDKのアトリビューション内の優先するモデルは何か?
これを把握することがアトリビューションの全体像を理解するうえで重要となります。
まとめ
例を用いてご説明させていただきましたが、今回のお伝えしたかった内容は
・アトリビューションとはどういったものか
・アプリプロモーションにおけるアトリビューションモデルは導入されているSDKによって変わる
の2点です!
アプリプロモーションに携わっている企業の皆様は、一度アトリビューション分析をしてみるのも面白いかもしれません。
媒体管理画面上では、一見効果が悪かったメディアも、実は間接的にインストールに寄与しているかもしれません。
この記事をきっかけに一度視点を変えてプロモーションを分析してみてはいかがでしょうか。
D2C Rではアプリプロモーションを総合的にサポートさせていただいています。
SDKの導入に関するお悩みや、アプリプロモーションでお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
デジタルマーケティング情報を発信する『CANVAS』の運営&編集担当。中の人としてTwitterはじめました(@canvas_d2cr)。テキストは標準語ですがしゃべると関西弁。オンライン社内報「R-ibrary」も兼務で運営担当をしています。