LINE Tagとは?機能と使い方について紹介!
浅田 広輔
皆さん、こんにちは。D2C Rメディア部の浅田です。
月間利用者数9,400万人を擁するLINEに広告を配信できる広告プラットフォームが「LINE広告」です。
そんなLINE広告にて効果計測を行うためには、LINE Tagの設置が必要不可欠です。
今回はそんなLINE Tagについてご紹介します。
LINE Tagとは
LINE広告の配信効果を把握するために必須となるのが、「LINE Tag」の設置です。
「LINE Tag」によって、広告配信の結果、どのくらいのユーザーが自社のサイトを訪問したのか、
あるいは商品・サービスの購入に結びついたのかなどを計測することができます。
LINE Tagの機能
LINEタグには大きく以下の2つの機能がございます。
配信効果の計測
商品の購入ページや資料の請求ページなどにタグを設置すると、広告経由でのアクセス数のほか、
商品の購入数やそのタイミングなどを計測できます。
CTR(Click Through Rate、クリック率)やCPA(Cost Per Action、顧客獲得単価)を確認しながら、
クリエイティブの変更や入札価格の調整を行い、配信効果の改善を図ることが可能になります。
リターゲティングに必要なオーディエンス作成
「リターゲティング」はオンライン広告の手法の一つで、
特定のページにアクセスしたユーザーに向けて再度、広告を配信するものです。
ページ内にタグを設置することでオーディエンス(広告の配信対象)が作成でき、
その後の広告の配信対象として活用することができます。
LINE Tagの種類
LINE広告における「LINE Tag」には、以下4種類のコードがあります。
これらのコードを目的に応じて任意のページに設置することで、
コンバージョンの計測やリターゲティングのためのオーディエンス作成が可能になります。
ベースコード
ユーザー行動を計測したいすべてのページに設置が必要なコードです。
このコードが設置されていないと、「LINE Tag」が機能しません。
コンバージョンコード
コンバージョンを計測するページに設置するコードです。
基本的には、商品購入や資料請求などが完了したあとのサンクスページにベースコードとセットで設置します。
標準イベントコード
ユーザーの行動に合わせて定義されたイベント計測が可能なコードです。
標準イベントとは、ユーザーの各種行動に合わせて定義されたイベントのことを指します。
標準イベントをLINE Tagから送信することにより
コンバージョンの計測、レポーティングへの反映、ウェブトラフィックオーディエンスへの利用を行うことが出来ます。
カスタムイベントコード
特定のページにアクセスしたユーザーについて、イベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成ができます。
これもベースコードとセットで設置します。
LINE Tagの設置方法
LINE Tagは広告アカウント作成完了後に取得と設置が可能になり、
LINE広告の管理画面の「トラッキング(LINE Tag)」から取得します。
「ベースコード」「コンバージョンコード」「標準イベントコード」「カスタムイベントコード」の
4種類が取得できるので、用途に応じてコピーしてお使いください。
ベースコードの設置
ベースコードは、「LINE Tag」で計測するすべてのWebサイトの<head>内に設置してください。
なお、タグマネージャーを利用して設置することもできます。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
「【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方」より
コンバージョンコードの設置
コンバージョンコードは、コンバージョンポイントにするページにベースコードとセットで設置してください。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
「【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方」より
標準イベントコードの設置
標準イベントコードは、任意の標準イベントタイプを選択し、
該当のコンバージョンページにベースコードとセットで設置してください。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/manual/line-ads/tracking_021/
「標準イベントを利用する」より
カスタムイベントコードの設置
カスタムイベントコードは、特定のページの訪問者について、
イベントベースでオーディエンスの作成や効果計測を行いたい場合に利用します。
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
「【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方」より
※コンバージョンコード、標準イベントコード、カスタムイベントコードは
ベースコード直下での設置を推奨していますが、
ベースコードが先に呼び出されるような順番になっていれば、計測に影響はありません。
※なお、「ベースコード+コンバージョンコード+カスタムイベントコード」と、
3つのコードを設置することも可能ですが、その場合でも、ベースコードの設置数は1ページあたり1つになります。
LINE Tagの活用事例
「LINE Tag」は、コードの組み合わせや、どのようなオーディエンスを作成するかによって、
さまざまな活用方法があります。
ここでは3つの活用事例を紹介いたします。
①コンバージョンコードでコンバージョン計測
コンバージョン地点が1つの場合や、ボタンクリックなどアクションの発生を計測する場合に利用。
【活用例】
ユーザーにサービスAの会員登録を促すため、会員登録ページへ誘導する複数の広告クリエイティブを用意。
会員登録が完了した後のサンクスページにコンバージョンコードをベースコードとセットで設置し、
どのクリエイティブのCVRが高くなるかを計測し、配信効果の改善に活かす。
【LINE Tagの設置方法】
ベースコードとコンバージョンコードをセットで設置
②特定のページでオーディエンスを作成する
特定のページにアクセスしてきたユーザーを対象に、リターゲティング広告を配信するための
オーディエンスを作成する際に利用。
【活用例】
会員登録数を増やすため、「情報入力フォームに来たものの、会員登録を完了しなかった人」向けに、
リターゲティング配信を実施。
情報入力フォームページ、会員登録完了ページにLINE Tagを埋め込むとともにURL条件を指定。
情報入力フォームページ到達ユーザーを配信対象、会員登録完了ユーザーを除外対象に設定し配信。
【LINE Tagの設置方法】
ベースコードと、オーディエンス作成(下記)。
①Webトラフィックオーディエンスで「特定のページにアクセスした人」を選択
②URL条件を指定(対象となるページには、ベースコードの設置が必須)
画像引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
「【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方」より
※ページに「LINE Tag」を設置したタイミングから、オーディエンス情報は蓄積されていきます(オーディエンスデータは、過去180日分に遡って蓄積が可能)。
③カスタムコンバージョンを作成し最適化に活用
カスタムイベントコードを設置した地点を最適化対象に設定する際にカスタムコンバージョンを作成。
【活用例】
コンバージョン件数が十分に蓄積できず学習が完了しないため、
カスタムイベントを最適化対象に変更し学習の促進を行う。
【LINE Tagの設置方法】
ベースコード、カスタムイベントコードの設置と、カスタムコンバージョン作成(下記)。
①管理画面の「カスタムコンバージョン」から、続いて「コンバージョンを作成」をクリック。
②「コンバージョン条件」で対象イベントを選択。
【最適化対象の設定】
広告グループ階層の最適化と入札にて、最適化の対象をカスタムコンバージョンに設定。
最後に
以上、LINE Tagについて今回はご紹介いたしました。
ユーザーの動きを把握するうえでも非常に重要な機能を有するLINE Tag。
LINE Tagを使いこなすことで広告効果の改善につなげていくことも可能です。
商品・サービスのプロモーションの際にはLINE広告の活用をぜひご検討ください。
他にもLINE広告についての記事を作成しているので興味のある方はぜひご一読ください!
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P&D本部メディア部所属。2022年2月に中途入社。入社後はアプリゲーム案件の広告運用に従事しながら徐々にブラウザ領域の経験も蓄積中。暇があればサウナに行きます。